ドライバー職へ転向したいと考え、求人情報をチェックしてみたものの、収入面や働き方などさまざまな不安を払拭できず、なかなか行動に移せないといった方も多いかもしれません。
この記事では、軽貨物ドライバーに興味がある方に向けて、仕事の内容や向いている人の特徴、メリット・デメリットを紹介します。
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- 軽貨物ドライバーの仕事内容と種類、平均年収。
- 軽貨物ドライバーの主なメリットとデメリット。
- 軽貨物ドライバーに向いている人の特徴。
1.そもそも「軽貨物運送」とは?
「軽貨物運送」とは、軽バンや軽トラックなどの軽自動車を使用して荷物を輸送し、その対価を得る事業を指します。荷主からの依頼で荷物を預かり、指定された場所へ届けることが主な業務内容です。
特別な資格は必要ないため、公道を走るための普通免許と車両さえあれば、多額の初期費用をかけることなく誰でもビジネスを始められるため、副業にも向いています。
2.軽貨物ドライバーの役割と特徴、働く要件は?
軽貨物ドライバーは、配送依頼を受けて指定の宛先へ荷物を配達するのが役割です。
軽貨物ドライバーとして仕事をするための要件は、普通自動車免許の取得者であることと、配送に使用する軽貨物車両の保有、また駐車場も確保しなければなりません。
さらに、軽貨物ドライバーの仕事を始めるには、個人事業の開業届や貨物軽自動車運送事業(黒ナンバー)の届け出も必要です。
気になる収入の目安は、月給20万円~40万円程度とされているので、年収は約240万円~480万円が平均的です。
軽貨物ドライバーは、いくつかのパターンに分類されます。それぞれの特徴を以下にまとめました。

宅配
ネットショッピングの普及やコロナ禍に生活が変化したことで、個人宅への宅配はニーズが増しています。
個人宅へ配送する荷物は、日用品や食料品など比較的軽くて運びやすいものが中心となっているので、女性を含む幅広い層のドライバーが挑戦しやすい分野です。
一方で、届け先が不在の場合、再配達しなければならないなどの手間が生じるケースもあります。効率よく配達をこなせるようになれば、より多くの仕事を請け負えるため、高収入が期待できます。
ルート
コンビニやドラッグストアなどへ商品を配送したり、オフィスへ定期的に必要なものを届けたりするのが、ルート配送です。「企業配」と呼ばれることもあり、企業の要望に応じて、決まったタイミングで決まったものを送り届けます。
配送先が企業となるため、日中の仕事が多いといった特徴があります。毎回配送先が同じなので、配送に慣れていない初心者でも挑戦しやすい分野です。
スポット
スポット配送は、急に荷物を届ける必要が出たときに、通常より高単価で配送を請け負う仕事です。
配送先は、個人・企業・空港などさまざまであり、高価なものを運ぶケースも少なくありません。単価の高さは魅力的ですが、頻繁には発生しないため、他の配送と比べると案件は少なめです。
チャーター
配送分野におけるチャーターの意味は、企業が時間制や日給制で配送車両を貸し切りにすることを指します。
チャーターを利用するお客様は、他者の荷物と一緒に扱ってほしくないというニーズがあり、壊れやすいものや高価なものを運ぶことがほとんどです。
通常の配送とは異なり、専門的な知識や技術を身に付ける必要があるなど、やや参入しにくい分野かもしれません。単価の高さや再配達になるケースが少ない点は魅力です。
引っ越し
荷物が少ない単身者などの場合、軽貨物に依頼して引っ越しをおこなうケースがあります。軽貨物の引っ越しでは、荷物を運ぶプロセスのみを担います。
梱包や引っ越し先への運び入れといった作業はお客様自身がおこなうため、1件の引っ越しにかかる時間の目安は約2時間と短時間です。荷物の量や運ぶ距離で単価が変わります。
3.軽貨物ドライバーのメリット

手軽に始められる
軽バンや軽トラックなど、仕事に使う車両を用意しなければならない場合でも、中古車を購入すれば初期費用を抑えることが可能です。
開業に必要な手続きもそこまで難しくありません。新たに黒ナンバーを取得して開業する際は、必要な書類をそろえて最寄りの運輸支局に提出します。手続きの流れは以下の通りです。
■開業に必要な手続き
- 1.貨物軽自動車運送事業経営届出書
提出用・控え用の計2部を作成 - 2.運賃料金表
提出用・控え用の計2部を作成 - 3.事業用自動車等連絡書
事業用自動車等連絡書の雛型をネットまたは窓口で入手
記入した連絡書と諸元がわかる書類を支局の輸送部門へ提出 - 4.車検証
新車の場合は、車台番号が確認できる完成検査証などの書面を提出
電子車検証の場合は、車検証のデータを閲覧アプリで出力・印刷したもの(自動車検査証記録事項)を添付
自身で書類を作成するのが不安な方は、「代行業」へ依頼するのもひとつの方法です。
自分のペースで働ける
軽貨物ドライバーの多くは個人事業主もしくはフリーランスとして働くため、ライフスタイルに合った柔軟な働き方を実現できます。
日中だけ働いたり、一定期間だけ働いたりといったスケジュール調整も可能なため、育児や介護、他の仕事と両立しやすいのも注目すべきポイントです。
人間関係の悩みが少ない
勤務時間の大半は一人で運転して過ごすため、車内で好きな音楽をかけたり、手の空いたタイミングでちょっとした休憩を取ったりすることも可能です。
指定の時間までに配達するといった緊張感はあるかもしれませんが、一人で過ごせる運転中は、比較的気を楽にして過ごせます。お客様や配送先とのやりとりが必要な場面はありますが、同僚との人間関係に悩まされることはありません。
がんばった分だけ稼げる
多くの依頼を受けたり、ルートや積み方を工夫したりすれば、収入のアップが期待できます。軽貨物のドライバーは、経験が浅くてもやる気次第で稼げる可能性が高い職業です。
遠くの土地へ移動できる
配送先によって移動する距離は異なりますが、軽貨物ドライバーの仕事に就いていなければ訪れないような地域へ行けるのもメリットです。
日ごろから車の運転が好きでドライブが趣味という方にとっては、仕事を通して遠くの土地へ行くこと自体が楽しみのひとつになるはずです。
独立開業のチャンスがある
ネットショッピングの拡大を受け、軽貨物運送の個人需要が高まる昨今、ドライバーを求める企業が増加しています。そのため、キャリアの浅いドライバーでも参入しやすく、独立開業後に成功しやすいなどのメリットもあります。
4.軽貨物ドライバーのデメリット

配送業のほかに雑務もこなさなければならない
確定申告や荷主とのやりとりなど、運転以外の雑務も軽貨物ドライバーの業務に含まれます。
ただし、企業委託のドライバーの場合、受託先となる企業が代行してくれるケースもあります。書類作成などの複雑な作業が苦手な方は、委託や代行業者への依頼を検討するなどの方法もあります。
貨物の破損や紛失などのトラブルが発生するリスク
万が一、お客様の大切な荷物を壊したり紛失したりした場合には、運送業者が責任を取らなければなりません。
誤配送などのトラブルが起こるケースもあり、これらの大半は確認不足が原因で起こっています。配送中のトラブルはドライバーの責任となるケースが多く、場合によっては高額な損害賠償を求められる可能性もあります。
交通事故のリスク
運転する時間が長い分、交通事故を起こしたり、事故に巻き込まれたりするリスクは自ずと高くなります。
とくに軽貨物の場合、見通しの悪い道を運転する場面も多く、交通事故には十分気を付けなければなりません。
万が一の事故で相手にケガを負わせてしまった場合、慰謝料や損害賠償金の支払いといった金銭的なダメージだけでなく、信頼の低下につながるおそれもあります。
ケガや病気などで稼働できなくなったら収入がなくなる
軽貨物ドライバーには、運送会社と雇用契約を結んで「社員」として働く方法と、業務委託契約を締結して「委託」として仕事をする方法、独立開業して個人で配送の仕事を請け負う「フリーランス」といった3つの働き方があります。
社員として働くドライバーであれば、労災保険の加入により業務中のケガなどによるリスクは保障されます。また、労働災害ではない病気やケガの場合でも、傷病手当金の給付を受けられるケースが大半です。
一方で、委託やフリーランスで働くドライバーの場合、稼働できない期間の収入はゼロになります。
個人事業や業務委託の場合は、守ってくれる人や会社がない
先述したように、個人事業や業務委託で軽貨物ドライバーの仕事をする場合、トラブルなどが起きた際に守ってくれる人や会社がありません。
企業の従業員として働く場合には、何かしらのミスがあった際、会社がフォローしてくれますが、フリーランスや業務委託で働く場合には、自分で全ての責任を負う必要があります。
これらのデメリットをよく理解したうえで、起こりうるリスクに対して十分に備えておくことが大切です。
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5.軽貨物ドライバーに向いている人の特徴

いつでもどんな状況でも安全運転ができる人
道路事情や天候次第で、スムーズに運転できない日もあります。
その場合、約束の時間に遅れてしまうリスクも高くなりますが、そういった緊張感のある場面でも、冷静に安全運転できる人は軽貨物ドライバーに向いています。
自分のペースで時間の管理ができる人
多くの配送を請け負う中で、集荷先や配達先が無茶な時間を指定されることや、交通渋滞で予想以上の時間がかかってしまうケースもあります。そのような場面で焦ってしまえば、交通事故や破損などの危険が生じかねません。
そのため、外的なプレッシャーに負けず、冷静に時間を管理することも配送ドライバーとして働くうえで大切な要素です。リスクを考慮したうえで、上手にタイムスケジュールを組む能力が求められます。
一人で黙々と作業をするのが好きな人
業務中はほとんどの時間を運転して過ごすため、一人で黙々と作業に取り組むことが好きな人は、軽貨物ドライバーに向いています。
体力のある人
暑い日も寒い日も迅速に行動し、ときには重い荷物を取り扱うため、体力と持久力は欠かせません。荷物を運んだ分だけ収入が増える歩合制が多いため、体力のある人ほど稼ぎやすい職業です。
コミュニケーションに自信がある人
集荷先や配達先では、お客様への挨拶をはじめ、ちょっとしたコミュニケーションが必要な場面も多々あります。相手に好印象を与えられれば、満足度の向上や信頼感のアップに結びつき、リピートにつながる可能性は高くなるはずです。
基本的な業務は一人でおこないますが、人との会話を楽しめるのも配送ドライバーに必要な要素です。
6.軽貨物ドライバーの仕事内容と自身の特性を理解して成功に結びつけよう
軽貨物ドライバーは、企業に就職して社員として働くほか、個人事業主やフリーランスとして仕事を請け負う道もあります。
多くの軽貨物ドライバーが、個人事業主もしくはフリーランスとして仕事を請け負っていますが、一人で業務に取り組まなければならない孤独感や体力的な負担、自己責任の大きさなどがあるのも事実です。
配送ドライバーの仕事がはじめての方は、配送会社に就職して十分な経験を積んだのちに、業務委託やフリーランスとしてキャリアアップを目指すのも得策です。
業務委託やフリーランスとして軽貨物ドライバーのキャリアを開始する際は、ルート配送などの比較的難易度の低いものから始めたほうが無難かもしれません。
改めて自身の適性を理解することが成功のポイントとなるはずです。
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