長距離トラックドライバーにとって、2日運行は避けて通れない仕事です。しかし、2日運行の定義や法的な位置づけ、ドライバーへの影響などについては意外と知られていません。
本記事では、2日運行の基本的な知識から、安全に乗り切るコツ、さらにはキャリアアップのヒントまでを幅広く解説します。
- 2日運行の定義と関連する法規制について
- 2日運行中の安全確保と疲労対策の実践的な方法
- 2日運行の経験を活かしたキャリアアップの道筋
1.長距離トラックの2日運行とは?

長距離トラック業界独特の用語「2日運行」。これから業界に入る方も、すでに働いている方も、その定義や法的な枠組みを正確に理解することが大切です。まずは基本的な概念から見ていきましょう。
2日運行の定義
トラックの2日運行とは?
トラック運送業界で、出発地点から荷物の配送を行い、再び出発地点に戻るまでの1運行を2日間かけて行う業務形態
1運行とは出発地点に戻るまでの期間を指します。つまり、会社を出発し、荷物を積み込み、配送を行って再び会社に戻ってくるまでが1運行となるのです。
2日運行は、ドライバーは2日間にわたって配送業務に従事し、途中で休息を取りながらも最終的に会社などの出発地点に戻ります。3日間なら3日運行といった具合です。
安全規則に関するポイント
2日運行をはじめとする長距離運行では、トラックドライバーの労働時間管理が重要なポイントとなります。
運転者の過労を防止し、安全運行を確保するため、国土交通省は輸送安全規則や改善基準告示を定めています。規則のポイントは以下の通りです。
ポイントと特例
- 1運行の上限は6日(144時間)
- フェリーに乗船している時間は6日運行の時間に含まれない
- 「分割休息」「2人乗務」「隔日勤務」は労働時間に関する特例あり
フェリーの乗船時
1運行は6日以内に終えなければなりません。ただし、フェリーに乗船している時間は運転とみなされないため、6日の制限時間にはカウントされません。
分割休息
通常、連続運転後に必要な休息期間(8時間以上)を分割して取得できる制度で、条件は下記のとおりです。
- 分割休息は1回3時間以上
- 休息時間の合計 2分割:10時間以上 3分割:12時間以上
- 3分割が連続しないように努める
- 一定期間(1か月程度)における全勤務回数の2分の1が限界
例えば、休憩を2分割にしなければならない場合、1回目を6時間、2回目を4時間と分けることが可能です。ただし、1か月間に勤務する回数のうち、分割休息が使えるのは2分の1までです。
2人乗務
2名のドライバーが交代で運転する制度です。一方が運転している間、もう一方は休息できるため、連続して長距離運行が可能になります。
身体を伸ばす設備がある場合、拘束時間を20時間まで延長、休息時間を4時間まで短縮することが可能です。
隔日勤務
1日勤務した後、翌日は休日とする勤務形態です。この制度により、1回の勤務における拘束時間の上限が延長できます(拘束時間は21時間、休息期間は20時間)。
この制度により、1回の勤務における拘束時間の上限が通常より延長され、長距離運行に対応できます。
▼長距離ドライバーは楽しい?
下記の記事では、長距離トラックドライバーは楽しい?仕事の魅力とデメリット、なるための方法を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
2.2日運行によるドライバーへの負荷

2日運行は長距離トラックドライバーにとって身体的・精神的に大きな負担となります。長時間の拘束時間(仮眠や休憩を含む労働時間)により集中力が低下し、疲労が蓄積します。
また、納期のプレッシャーや長距離の孤独な運転によるストレス、不安感も少なくありません。これらの負担が重なると健康を損なうリスクが高まり、最悪の場合は疲労やストレスの蓄積が交通事故を引き起こす危険性もあります。
▼長距離ドライバーはきつい?
以下の記事では、長距離トラックドライバーの仕事がきついと言われる理由や、向いている人の特徴、メリットまで解説しています。あわせて参考にしてください。
3.2日運行を安全に乗り切るコツ

2日運行の負担を最小限に抑え、安全に仕事をこなすためにはどうすればよいのか、実践的なテクニックを紹介します。
ドライバー・車両の状態確認
安全運行の基本は日頃の車両管理にあります。出発前には必ずトラックの点検を行い、タイヤの空気圧や油量、ブレーキの効き具合など、規定のリストに沿って漏れなく確認しましょう。
点呼は運行管理者とドライバーの重要なコミュニケーションの場であり、体調不良などがある場合は正直に申告することが大切です。
出発直前にも体調確認を行い、安全運転ができる状態か判断します。日頃から車両整備を怠らず、早期に不具合を発見できる目を養いましょう。
必需品を確認
運行中は車内に必需品を常備しておきましょう。大型免許保持者は検診の義務があるため、診断書を携帯することが必要です。また、運行記録計や点呼記録などの書類も忘れないようにしましょう。
事故や故障に備えて、警告板、発煙筒、予備タイヤなどを積んでおくことで安心が確保できます。これらの準備をしておくことで、万が一の事態でも冷静に対処できる心構えができるでしょう。
眠気覚ましのテクニック
2日運行の安全確保には運転中の対策が重要です。適度な休憩を取ることが基本で、法定の9時間以内でも疲れを感じる前にリフレッシュしましょう。
車内環境の整備も効果的で、定期的な換気や温度調整がストレス軽減に役立ちます。眠気を感じたら無理せず10〜20分の仮眠を取り、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。
姿勢を正し、時折体を動かして血流を促進させることも大切。何より重要なのは、ドライバー自身が疲労や眠気に敏感になり、無理をしないことです。
4.長距離ドライバーのスキルアップ

2日運行の経験はドライバーの成長に大きく寄与します。多様な地域や気象条件での運転を通じて、運転テクニック、トラブル対応力、コミュニケーション能力など、実践的なスキルが身につきます。
これらの経験を活かせる仕事を選ぶことがキャリアアップの近道です。得意とする地域やルートの担当、大型トラックや特殊車両の運転など、自分の強みを発揮できる環境を探しましょう。
先輩ドライバーへの相談や同業者との情報交換を通じて、よりやりがいのある仕事を見つけることが重要です。
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5.長距離ドライバーとして安全とキャリアの両立
長距離トラックの2日運行は、ドライバーにとって避けて通れない重要な業務形態です。その定義や法的規制を正しく理解し、身体的・精神的負担を最小限に抑えるための対策を講じることが不可欠です。
車両・体調管理の徹底、適切な休息の確保、快適な車内環境の維持など、安全運行のためのテクニックを実践しましょう。
また、2日運行で培った経験とスキルを活かしてキャリアアップを目指すことで、長く充実したドライバー人生を送ることができるでしょう。