軽トラは使い勝手の良さから多くの人に選ばれている車種ですが、名前に「軽」が付いているため、「軽トラ=軽油」という誤解から、間違って給油をしてしまうケースが少なくありません。
軽トラの燃料はレギュラーガソリンのみです。誤給油はエンジン停止や高額修理の原因となります。正しい知識を身につけ、トラブルを未然に防ぎましょう。
- 軽トラの正しい燃料はレギュラーガソリンで、軽油は使用不可について
- 軽油誤給油によるエンジントラブルと高額修理のリスクについて
- 誤給油の予防策と万が一入れてしまった場合の適切な対処法について
1.軽トラの燃料はガソリン!軽油との違いを解説

軽トラと軽油は名前が似ていますが、全く関係がありません。正しい燃料を知り、誤給油による深刻なトラブルを防ぎましょう。
軽トラの燃料は軽油ではなくレギュラーガソリン
ガソリンスタンドで見かける3種類の燃料(レギュラー、ハイオク、軽油)のうち、軽トラに最適なのはレギュラーガソリンです。
ほとんど軽トラのエンジンはガソリン仕様のため、軽油は使用できません。ハイオクガソリンは使えますが、価格が高いため経済的ではないでしょう。
ガソリンエンジンと軽油のディーゼルエンジンの違い
ガソリン車とディーゼル車は、燃料だけでなく動く仕組みも全く違います。ガソリン車はプラグの火花で燃料に火をつけますが、ディーゼル車は空気を強く圧縮して高温にし、そこに軽油を吹きかけることで自然に燃える仕組みになっています。
このため、ガソリン車に間違って軽油を入れると、火花があっても正しく燃えず、車が動かなくなったり、最悪の場合はエンジンが壊れてしまいます。軽トラはほとんどがガソリン車なので、絶対に軽油を使わないよう気をつけましょう。
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2.軽油の誤給油が意外と多い!原因や3つの実態

軽トラには必ずレギュラーガソリンを給油しましょう。ハイオクも使用可能ですが、価格が高いためレギュラーがおすすめです。名前に「軽」がついても、軽油は絶対に使えません。
①「軽」トラだから「軽」油と勘違い
「軽トラに誤って軽油を給油してしまうケース」は意外と多く見られます。その原因の1つが、「軽トラ」の「軽」と、「軽油」の「軽」を同じ意味だと勘違いしてしまうことです。特に車に詳しくない人や、普段ガソリンスタンドを利用しない人に多い間違いだと言われています。
実際には、軽トラは軽自動車トラックの略で、ほとんどの軽トラはガソリンエンジンを搭載しており、軽油(ディーゼル燃料)ではなく無鉛ガソリンを使用します。「軽トラ」と「軽油」の「軽」の字が同じだからといって、軽トラに軽油を入れるべきだという誤解は一般的ではありません。
正確には、軽トラにはガソリンを給油すべきであり、軽油を入れると車両に深刻な損傷を与える可能性があります。
②軽油は安いから…と節約目的で使用
また、レギュラーガソリンよりも安価な軽油を給油してしまうのは、節約目的というケースもあります。確かに軽油の方が安いのは事実ですが、車両に合わない燃料を使うことで故障のリスクが高まり、結果的に高額の修理費用がかかってしまうことを考慮すれば、決して得策とは言えません。
③うっかりミスで入れてしまった
他にも、疲れていたり気が散っていたりして、うっかりミスで軽油を給油してしまう人もいます。誰でも起こり得るミスだと思って、給油時は油種をしっかり確認する習慣をつけましょう。
▼軽トラのメリットは?
以下の記事では、軽トラと軽自動車の維持費を項目別に比較しています。年間維持費の差額から、メリット・デメリットまで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
3.軽油誤給油で車両トラブル!修理には高額費用がかかる場合も

誤った燃料を入れると、どのようなトラブルが起きるのか、その深刻さを知っておきましょう
軽油を入れて走行するとエンジンが停止する場合も!?
軽トラに軽油を誤給油した場合、どのようなトラブルが起こるのでしょうか。軽油を入れたまま走行すると、エンジンは始動直後はレギュラーガソリンで動きますが、やがて軽油が回ってくるとエンジンが停止してしまいます。また、下手をすると燃料系統や点火プラグを痛めて、エンジンを故障させる危険性もあります。
大量に誤給油した場合は抜く場合も!
誤給油に気づいた時の対処法ですが、軽油の量が少量であればガソリンで薄めることで影響を最小限に抑えられる場合もあります。しかし、大量に入れてしまった場合は専門家に依頼して燃料タンクから軽油を抜く必要があります。
燃料タンクや配管の洗浄で数万円、エンジン修理なら数十万円かかる場合も!?
軽油誤給油による修理費用は状況によって大きく変わります。早い段階で気づけば燃料タンクの洗浄などで数万円程度ですが、運悪くエンジンにダメージを与えてしまった場合は、部品交換やエンジンのオーバーホールが必要となり、数十万円の高額費用がかかるケースもあるのです。
軽トラは仕事の足です。常に大切に扱い、正しい燃料を給油するよう心がけたいものです。
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4.軽トラへの誤給油時3つの対処法

軽油を誤って入れてしまった場合、冷静に対処することが重要です。状況に応じた適切な対応を知っておきましょう。
①少量ならガソリン継ぎ足しで様子見
もし軽油を誤給油してしまっても、すぐに慌てる必要はありません。給油量が少量であれば、満タンになるまでレギュラーガソリンを入れることで、軽油の濃度を薄め影響を和らげることが可能です。その場合、しばらくは車の調子を見ながら走るようにしましょう。
②多量ならJAFや保険会社に連絡し燃料抜き取る必要も!
ガソリン車に軽油を満タンにしてしまった場合は、自力での対処は難しいです。無理に運転すると、エンジンが損傷する可能性があります。この場合は、JAFや加入している自動車保険会社に連絡して、専門的な処置(燃料タンクからの軽油抜き取り)を依頼することをお勧めします。
③走行後なら異変の有無に関わらず連絡をしましょう
ガソリン車に軽油を入れた状態で既に走行してしまった場合は、車に異常がなくても、すぐに運転を中止してください。JAFや加入している自動車保険会社に連絡し、レッカー車での搬送を依頼しましょう。自分で運転して移動するのは避けてください。
参考:JAF公式サイト|燃料を入れ間違えた場合の対処方法について・給油時・給油後に異常に気付いた場合
5.軽トラへの誤給油を予防するための対策

誤給油は予防が最も効果的です。簡単にできる対策を実践して、トラブルを未然に防ぎましょう。
燃料キャップへの「レギュラーガソリン」シール貼付
軽油誤給油を防ぐ一番手軽な方法は、燃料キャップに「レギュラーガソリン」「軽油厳禁」などのシールを貼ることです。こうしたシールは、カー用品店やネット通販で購入可能です。軽トラのディーラーで取り付けてもらうこともできます。
見えるところに注意書きがあれば、うっかりミスで軽油を給油してしまうリスクを減らせるはずです。
ガソリンスタンドでの給油時は油種を再確認
慣れによる誤給油を防ぐためにも、ガソリンスタンドで給油時は必ず油種を再確認する習慣をつけましょう。
レギュラー・ハイオク・軽油のノズルの色や形状は各スタンドで異なるため、油種ごとの見分け方を覚えておくと良いでしょう。
6.軽トラの燃料は必ずレギュラーガソリン!誤給油を防ごう
軽トラには必ずレギュラーガソリンを入れましょう。「軽」トラだからといって「軽」油(軽油)を使うのは大きな間違いです。誤って軽油を入れるとエンジンが停止したり、最悪の場合は数十万円の修理費用がかかることもあります。
少量の誤給油ならガソリンで薄められますが、大量に入れてしまった場合はJAFや保険会社に連絡し、専門家による処置が必要です。既に走行してしまった場合は、すぐに運転を中止し、レッカー車を手配しましょう。
予防策として、燃料キャップに「レギュラーガソリン専用」のシールを貼る、給油時に油種を再確認するといった簡単な対策を習慣化することが大切です。正しい燃料管理で、仕事の大切なパートナーである軽トラを守りましょう。
▼軽貨物ドライバーの仕事を詳しく
以下の記事では、軽貨物ドライバーの収入の仕組みを解説しています。働き方別の特徴や手取りの計算方法、収入アップのコツまで詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。