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トラックのエアブレーキとは?仕組みや操作のコツを紹介

エアブレーキは、中型トラックや大型トラックなどの重量車両で広く採用されているもので、圧縮空気を利用して強力な制動力を生み出します。

従来の油圧ブレーキに比べて応答性が高く、長距離走行時の信頼性も優れています。

本記事では、このエアブレーキの仕組みや特徴、操作のポイントなどをご紹介します。

この記事を読んでわかること
  • エアブレーキの仕組みと特性
  • 正しいブレーキペダルの踏み方とエンジンブレーキとの併用法
  • エアブレーキ使用時の注意点とメンテナンスの重要性
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1.エアブレーキとは?

エアブレーキは、大型車両用のブレーキシステムである

エアブレーキは圧縮空気の力でブレーキを作動させる、大型車両用の強力なブレーキシステムです。バスや大型トラックなど、重量車両の制動に用いられます。

トラックのエアブレーキは最大積載時の制動力に合わせて設計されているため、積載量が少ない時は効きすぎてしまうことがあります。

したがって、運転手はエアブレーキの特性を理解し、状況に合わせた適切な踏み方を習得する必要があります。

油圧ブレーキとの違い

一般的な乗用車で使われている油圧ブレーキは、ブレーキペダルを踏むとマスターシリンダー内のピストンが作動し、ブレーキオイルに圧力をかけることでブレーキを作動させます。

一方、エアブレーキは圧縮空気を利用してブレーキを制御します。油圧ブレーキは比較的扱いやすく、ペダルの踏み込み量に応じてブレーキ力を調整しやすいのが特徴です。

対してエアブレーキは強力な制動力を発揮しますが、ペダルの踏み方には繊細さが求められます。

エアブレーキ、2つの種類

エアブレーキの種類

エアブレーキには、「フルエアブレーキ」と「空気油圧複合式ブレーキ」の2つがあります。

フルエアブレーキ

空気圧のみで作動するブレーキで、大型トラックの標準的なブレーキシステムです。

強力な制動力を持つ一方、繊細な制御が必要とされます。ただし、最近のフルエアブレーキは改良が進み、操作性が向上しています。

空気油圧複合式ブレーキ

空気圧で油圧式ブレーキを作動させる方式で、フルエアブレーキよりも扱いやすいのが特徴です。

ただし、ブレーキを踏み続けるとオーバーヒートによるトラブルが生じる可能性があります。

3.エアブレーキ操作のコツ

エアブレーキ操作のコツ

ブレーキペダルの効果的な踏み方のコツ

エアブレーキの強力な制動力を適切にコントロールするには、かかとを支点にして足全体でブレーキペダルを操作するのがコツです。

足首を使って踏み込む強さを調整し、ブレーキの効き具合を確かめながら操作しましょう。シートポジションを自身にあわせておくことも、正確なブレーキ操作に役立ちます。

急ブレーキを避けるためにも、ペダルは複数回に分けて断続的に踏むのではなく、一定の圧力で踏み続けることが大切です。また、スピードの出しすぎにも注意が必要です。

エンジンブレーキとの上手な併用法

エアブレーキの使用頻度を下げるために、エンジンブレーキを有効活用しましょう。

下り坂などではエンジンブレーキを先に使い、必要に応じてエアブレーキを補助的に使うのが理想的です。

エンジンブレーキとエアブレーキをバランス良く組み合わせることで、ブレーキの過熱や圧縮空気の消費を抑えられます。

積載量に応じたブレーキ操作

積載量はブレーキの効き方に大きく影響します。空荷時と満載時では車両の重量が大きく異なるため、同じブレーキ操作でも減速の度合いが変わります

運転の際は常に積載量を意識し、それに見合ったブレーキ力をかけるよう心がけましょう。経験を積むことで、積載量に応じた最適なブレーキ操作が身につきます。

荷物の積載方法にも要注意!

積荷を積む際は、荷重を一点に集中させるのではなく、荷台全体へ均等に分散させるように心がけることが大切です。

このような積載方法は、ブレーキ性能にも大きな影響を与えます。荷重バランスが偏っていると、ブレーキの効き方にムラが生じ、安定した制動が難しくなります。

また、積荷の均等配分は、急ブレーキや急カーブ時の荷崩れ防止にもつながります。荷物が片寄っていると、慣性の法則により荷崩れが起こりやすくなり、事故のリスクが高まります。

4.エアブレーキ使用時の注意点

エアブレーキ使用時の注意点チェックリスト

バタ踏みはエアブレーキの大敵!

バタ踏みとは、トラックの走行中や停止時にブレーキペダルを必要以上に踏み込んだり緩めたりする動作を短時間に繰り返すことを指します。

このバタ踏みは、エアブレーキシステムに大きな負担をかけ、安全運転を脅かす可能性があります。

では、なぜバタ踏みが危険なのでしょうか?その理由は、エアブレーキの機能と密接に関係しています。

エアブレーキは、圧縮空気を利用してブレーキを作動させるシステムです。バタ踏みを繰り返すたびに、エアタンクに蓄えられた圧縮空気が消費され、ブレーキの効きが徐々に弱まっていきます

もし、必要な場面でブレーキが十分に効かなくなれば、重大な事故につながりかねません。エアブレーキでのバタ踏みは、安全運転の大敵となります。

さらに、エアブレーキの空気圧が低下すると、エアメーターから警報ブザーが鳴り、ドライバーに異常を知らせます。

このような状況に陥った場合は、バタ踏みを避け、冷静にエンジンブレーキを活用しながら、エアブレーキの空気圧が十分に回復するまで待つことが賢明です。

スピードの出しすぎは禁物

当然のことにはなりますが、スピードを出し過ぎると、制動に必要なブレーキ力も増大します。

したがって、安全運転のためには、必要以上にアクセルを踏み込まず、適切な速度を維持することが大切です。

速度を抑えることで、ブレーキへの負担を軽減し、より円滑にブレーキが効くでしょう。

圧縮空気の残量チェックを怠らない

エアブレーキの圧縮空気は、ブレーキ以外にもさまざまな装置に使用されています。

クラクションやサスペンションなども圧縮空気で作動するため、残量のチェックを欠かさないようにしましょう。

圧縮空気が不足すると、ブレーキだけでなく車両全体の機能に支障をきたします。こまめなチェックを習慣づけることが大切です。

定期的なメンテナンスでトラブル防止

エアブレーキは精密な部品で構成されているため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

ブレーキの効きが悪くなったり、異音がしたりした場合は、早めに点検を受けるようにしましょう。

日頃から適切な整備を行うことで、ブレーキトラブルを未然に防ぐことができます。安全運転のための基本ともいえる習慣です。

5.正しい知識と操作でエアブレーキを使いこなそう

エアブレーキの正しい知識と操作方法を身につけることは、トラック運転手にとって大切です。

強力な制動力を適切にコントロールし、状況に応じた最適なブレーキ操作を行うことで、安全運転と経済的な車両運用を実現できます。

日頃からエアブレーキの特性を理解し、適切な踏み方やメンテナンスを心がける習慣を大切にしましょう。正しい知識と技術を持つことが、プロのトラック運転手への第一歩となるはずです。

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