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長距離ドライバーは高収入?仕事内容、給与、年収アップ方法を解説

長距離ドライバー(ドラック運転手)は、物流を支える大切な役割を担っていますが、仕事内容や勤務条件は意外と知られていません。

片道300km以上を運転し、さまざまな荷物を運ぶ長距離ドライバーの仕事は、厳しい労働環境が問題視されてきました。

しかし、働き方改革関連法の施行により、労働条件の改善が進んでいます。本記事では、長距離ドライバーの仕事内容や必要な条件、給与事情、そして働き方改革の影響について詳しく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 長距離ドライバーの仕事内容と必要な条件
  • 長距離ドライバーの給与事情と働き方改革の影響
  • 長距離ドライバーの収入を上げる方法とこの職業の将来性
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1.長距離ドライバーの仕事内容とは?

長距離トラック運転手の仕事内容とは?

ここでは、長距離ドライバーの仕事内容、運ぶ荷物、勤務時間・拘束時間について解説します。

長距離ドライバーの仕事内容

長距離トラックは大きく分けて「定期便」と「チャーター便」との2種類があります。

定期便とは、運送する荷物や届け先、配送時刻などが決められているサービスです。たとえば、自動車部品を部品工場から、車両組み立てを行うメーカーの工場へと運ぶ場合が該当します。

チャーター便は専属輸送とも呼ばれ、1台のトラックに特定の荷主の荷物だけを載せて運送するサービスです。都度契約が必要で、「商品の破損リスクを極力抑えたい」「特殊な形状の荷物を運びたい」といった場合に利用されます。

定期便でもチャーター便でも、業務の大半を占めるのは「トラックを運転すること」です。長距離ドライバーは荷受先まで片道300km以上を走行しますが、荷物の積載前後に搬出入作業を行うこともあります。

長距離ドライバーが運ぶ荷物

長距離ドライバーが運ぶ荷物は多岐にわたりますが、代表的なものは生活必需品や工業製品、農産物などです。

具体的には、生活必需品は食品や日用品、飲料品など、また工業製品は家電製品や自動車部品、機械など、農産物は果物や野菜、畜産物などです。

ガソリンや薬品などの危険物を運送することもあります。ただし、爆発や火災などのリスクが考えられる物質は消防法上、危険物として取り扱われ、運送する場合には危険物取扱者の資格が必要です。

これらのほかにも、建築に使用する建材や家具、雑貨などを運送することもあります。

長距離ドライバーの勤務時間・拘束時間

上述した通り、片道300km以上を走行するため、必然的に拘束時間は長くなります。

このような過酷な労働環境では、ドライバーが事故を起こすリスクも高まるため、厚生労働省ではドライバーの労働時間に関する基準(自動車運転者の労働時間等の改善のための基準:改善基準告示)を設けています。

ドライバーの1日の拘束時間は13時間と決められており、延長する場合での上限は15時間までです。

ただし、往復の走行距離が450km以上で宿泊をともなう場合には、1週について2回まで最大16時間まで延長することが可能です。

さらに拘束時間内でドライバーが運転できる時間は2日平均で1日あたり9時間までと定められています。

トラック運転手(自動車運転業)に関しては「2024年問題」で時間外労働が制限されました。

詳細は後述しますが、働き方改革関連法により、自動車運転業務に就く者の時間外労働が制限され、労働環境の改善が図られています。

2.長距離ドライバーになるには?

長距離ドライバーとして働くには、いくつかの条件があります。ここでは、転職を検討している方に向けて、メリット・デメリットとともに解説します。

長距離ドライバーとして働くための条件とは

長距離ドライバーとして働くには運転免許が必要です。

普通自動車免許でも運転できるトラックはありますが、2017年(平成29年)3月12日以降に免許を取得した場合、運転可能なのは車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満のトラックです(免許取得日によって異なります)。

これより大きなトラックを運転するのであれば、中型免許や大型免許が必要です。たとえば中型免許の受験資格は、20歳以上で普通免許(または大型特殊免許)を取得して2年以上経過後です。

ただし、2017年3月施行の改正道路交通法で新たに定義された準中型免許は18歳以上で受験でき、普通自動車免許などの取得条件もありません。

取得すれば、車両総重量3.5トン以上7.5トン未満、最大積載量2トン以上4.5トン未満のトラックを運転できます。

重要な前提条件として、長距離ドライバーは車両の運転が業務の中心であるため、車の運転が好きでなければ、務まらないかもしれません。

「普段からドライブが好き」「ひとりでの長時間運転が苦にならない」といった方は長距離ドライバーに適しています。

長距離ドライバーのメリットとデメリットとは?

長距離ドライバーとして働くメリットのひとつに、煩わしい人間関係を気にせず働けるということがあります。

ドライバーの業務はひとりで行うことが多く、業務中に他人と関わることはあまりありません。人づきあいが苦手な方でも快適に働けます。

そのほかにも、ある程度は自由に仕事を進められるといったことが挙げられます。

一方、デメリットとしては、長時間同じ姿勢を強いられることによる腰痛や、一般的な労働者に比べると、勤務時間がやや不規則になることなどが挙げられます。

長距離ドライバーに転職するために押さえるべきポイント

長距離ドライバーへの転職を検討しているのであれば、まずは免許を取得する必要があります。

長距離運送を行っている企業の多くは、中型・大型免許の取得者を採用しています。仕事内容を正しく理解しておくことも大切です。

運送する荷物の内容や働き方、勤務時間・拘束時間などを理解していないと、転職後にギャップを感じることになってしまうかもしれません。

企業によって扱う荷物や利用しているトラック、働き方などは異なります。事前によく確認しておきましょう。

3.長距離ドライバーの仕事の給料(年収)はどのくらいか?

ここでは、長距離ドライバーの給料を、男女別、年代別、地域別、車種別(大型・中小型・普通トラック)で紹介します。バス・タクシードライバーとの収入の比較についても触れます。

業界全体での男女別の平均年収は?

公益社団法人全日本トラック協会が公表している「2022年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)」によれば、2022年度(令和4年度)の男性運転手の平均年収(賞与を含む)は4,110,000円、女性は3,646,800円でした(有効回答事業者数791社)。

参照元:公益社団法人 全日本トラック協会「2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)」(p.4から算出)

業界全体での年代別の平均年収は?

2022度の年代別(男女別)での運転手の平均年収(賞与を含む)は以下の通りです。

2022年度の男女別トラックドライバーの平均年収(賞与を含む)は、男性で最低が20歳未満の2,990,400円、最高が40~49歳の4,790,400円で、全体の平均年収は、約4,062,342円となっています。

業界全体での男女別の平均年収は?

女性では最低が20歳未満の2,908,800円、最高が40~49歳の3,742,800円でした。全体の平均年収は女性が約3,431,400円となっています。

業界全体での男女別の平均年収は?

参照元:公益社団法人 全日本トラック協会「2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)」(p.10-11)

業界全体での地域別平均年収は?

2022年度の地域別(男女別)での運転手の平均年収(賞与を含む)は以下の通りです。

男性

地方年収
北海道4,183,200円
東北4,018,800円
関東4,869,600円
北陸信越4,310,400円
中部4,676,400円
近畿4,806,000円
中国4,486,800円
四国4,413,600円
九州4,297,200円
沖縄3,339,600円
参照元:公益社団法人 全日本トラック協会「2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)」(p.5-6)

女性

地方年収
北海道3,430,800円
東北3,175,200円
関東3,819,600円
北陸信越3,291,600円
中部4,083,600円
近畿4,065,600円
中国3,620,400円
四国3,577,200円
九州3,555,600円
沖縄1,680,000円
参照元:公益社団法人 全日本トラック協会「2022 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)」(p.5-6)

大型・中小型・普通トラックでの平均年収は?

2022年度の車種別の平均年収は以下の通りです。

大型トラック

男性運転者の平均年収(賞与を含む)は4,825,200円、女性は4,135,200円です。

中小型トラック

中型トラックの男性運転者の平均年収(賞与を含む)は4,653,600円、女性は3,739,200円です。

準中型トラックの男性運転者の平均年収(賞与を含む)は4,334,400円、女性は3,314,400円です。

普通トラック

男性運転者の平均年収(賞与を含む)は4,338,400円、女性は2,916,000円です。

バス・タクシードライバーと比較

厚生労働省が公表している「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、男性バス運転者の平均年収(賞与を含む)は3,529,200円、女性が3,026,400円です。

男性タクシードライバーの平均年収(賞与を含む)は3,549,600円、女性は3,160,800円です(企業規模10人以上で算出)。

調査が異なっているものの、前述した「業界全体での男女別の平均年収は?」を見れば、トラックドライバーの方が高収入であることがわかります。

参照元:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」(272、273、417、418行目)

物流・運送の2024年問題で収入に影響が

2018年6月に成立、翌7月に交付された「働き方改革関連法」の施行により、時間外労働の上限規制が適用された結果、物流業界に発生するさまざまな問題のことを「物流・運送の2024年問題」といいます。

長距離トラックドライバーを含む、自動車運転の業務に携わる者の年間時間外労働が960時間に制限され、1日に輸送可能な荷物量の減少やドライバーの収入減=ドライバー不足などにつながるからです。

これまで長距離トラックドライバーの多くは、長時間の時間外労働に対する手当が含まれた給与を受け取ってきましたが、現行の給与体系のままでは大幅な収入減になります。

前出の全日本トラック協会をはじめとした業界では、運転者の労働条件の改善に向けて、さまざまな取り組みを進めています。

4.長距離ドライバーの仕事の給料を上げる方法

長距離トラック運転手の仕事の給料を上げる方法

長距離ドライバーが給料を上げる方法としては「資格を取得する」「転職先を探す」といったことが挙げられます。

資格を取得する

資格を取得することによって、運転者が対応できる業務が増え、収入増につなげられます。おすすめの資格のひとつが危険物取扱者資格です。

火災や爆発のリスクがあるなど、消防法上の危険物とされる荷物を運ぶためには危険物取扱者の資格が必要です。

あるいはフォークリフト運転技能者の資格があれば、フォークリフトを使って荷積みや荷降ろしに携われます。

荷物を目的地へ運ぶだけでなく、フォークリフトを用いた荷降ろしまで対応できれば、荷送人・荷受人からも重宝されます。

そのほかにも、けん引免許や玉掛作業者、運行管理者などの資格もおすすめできます。資格を保有していれば、転職時にも有利になる可能性があります。

条件がよい転職先を探す

より条件がよい企業へ転職するのもひとつの道です。

事前の情報収集が必須ですが、たとえばインターネットを利用して、運送業界に強い転職エージェントに登録する方法などがあります。

転職を成功させるには、企業の採用担当者に「獲得したい」と思ってもらわなければなりません。

そのためには、応募先の具体的な業務内容や業界でのポジション、今後のビジョンなどを把握したうえで、自らの経験やスキルをアピールできるよう、十分に準備しておく必要があります。

運動業界は人手不足で需要が高い

運送業界では、ドライバー不足は深刻な問題です。

長距離ドライバーの仕事は、高収入ながら、過酷なイメージが強かったかもしれませんが、「働き方改革関連法」の施行をきっかけに、労働条件は改善される方向にあります。

人手不足は、長距離ドライバーへの転職を希望している方にとっては大きなチャンスです。求職者の選択の幅が広くなり、よい条件を提示してくれる企業を見つけやすくなります。

長距離ドライバーに対する需要は高く、業界の将来性も明るいと考えられ、おすすめの転職先のひとつです。

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