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【4ナンバーとは】軽貨物車の条件とメリット・デメリットを解説

ナンバープレートの数字が「4」で始まる、いわゆる「4ナンバー車」は、小型貨物自動車のことを指します。

軽自動車から登録車まで幅広い車種が含まれ、事業用だけでなく個人利用でも人気が高まっています。

荷物の運搬に特化した設計で積載性に優れる一方、税金面でのメリットもあり、コストパフォーマンスの高さが魅力のひとつにあります。

しかし、普通乗用車とは異なる条件や規制もあり、この記事では、4ナンバー車の定義や特徴、メリット・デメリットを詳しく解説し、選び方のポイントまでご紹介します。

この記事を読んでわかること
  • 4ナンバー車の定義と主な車種例
  • 4ナンバー車のメリットとデメリット
  • 4ナンバー車を選ぶ際のポイント
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1.4ナンバー車とは?ナンバープレートの分類と意味

4ナンバー車とは?ナンバープレートの分類と意味

4ナンバー車とはどのような車を示すのでしょうか?ここでは、それぞれのナンバープレートの意味と共に解説していきます。

ナンバープレートの数字の意味と種類

自動車のナンバープレートは、地域名の横にある分類番号によって自動車の種類や用途が表されています。

1ナンバーから0ナンバーまでの10種類があり、4ナンバーは小型の貨物自動車を表す分類番号です。

主なナンバー分類は以下の通りです。

  • 1ナンバー:大型トラックなどの普通貨物自動車
  • 2ナンバー:バスなどの普通乗合自動車
  • 3ナンバー:普通乗用自動車
  • 4ナンバー:小型貨物自動車
  • 5ナンバー:小型乗用自動車
  • 6〜0ナンバー:特殊用途車など

4ナンバーは小型貨物自動車(軽自動車と登録車)に該当

4ナンバーには、軽自動車と登録車の2種類があります。

  • 登録車|小型貨物自動車
    軽トラックより大きく、最大積載量2t以下の貨物車
  • 軽自動車|貨物自動車
    軽トラックやハコバンなどの軽貨物車

いずれも荷物輸送用途の小型車両という共通点がありますが、サイズや積載量の条件が異なります。4ナンバーに分類されるためには、以下のような基準を満たす必要があります。

小型貨物自動車(登録車)の4ナンバー条件
  • 長さ:4.7m以下
  • 幅:1.7m以下
  • 高さ:2m以下
  • 最大積載量:2t以下
貨物自動車(軽自動車)の4ナンバー条件
  • 長さ:3.4m以下
  • 幅:1.48m以下
  • 高さ:2m以下
  • エンジン総排気量:660cc以下

いずれも荷室の広さなど、貨物用途としての装備条件も求められます。

2.4ナンバー車の特徴

ここでは4ナンバー車の特徴を解説します。

どのような車が4ナンバー車といわれるのでしょうか。実際の車種もいくつか紹介します。

荷物輸送用途の小型車両という特徴

4ナンバー車の最大の特徴は、「荷物輸送用途の小型車両」という点です。事業で使う商用車から、趣味のアウトドアに使うキャンピングカーまで、幅広い用途に利用できる車種がそろっています。

積載性に優れ実用性が高いことから、近年は個人ユーザーにも人気が高まっています。

ただし、4ナンバー車は乗用車とは異なる条件や税制が適用されるため、購入や維持にかかる費用面は確認が必要です。後ほど詳しく解説します。

代表的な車種|軽バン、軽トラック、小型トラックなど

4ナンバー車の代表的な車種には、以下のようなものがあります。

軽自動車の4ナンバー車種例

  • 軽バン
    スズキ・エブリィ、ダイハツ・ハイゼット カーゴなど
  • 軽トラック
    スズキ・キャリイ、ダイハツ・ハイゼット トラックなど

登録車の4ナンバー車種例

  • 小型バン
    トヨタ・タウンエース、日産・NV200バネット など
  • 小型トラック
    いすゞ・エルフ、日野・デュトロ など

近年は乗用車感覚で使える運転のしやすさから、プライベートでも活躍の幅を広げています。

3.4ナンバーの小型貨物自動車になるための条件

4ナンバーの小型貨物自動車になるための条件

4ナンバー車として認定されるための条件はどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、その条件やサイズなどについても解説していきます。

積載スペース・荷室の条件

4ナンバー車は、荷物の運搬が主な目的なので、以下のような積載装備が必要です。

  • 荷室と乗車エリアが明確に区切られている
  • 断熱材や荷崩れ防止用の固定装置などを備えている
  • 最大積載量に見合った十分な床面積と容積を確保している

これらの基準を満たさないと、4ナンバーとしての登録ができません。

車両サイズと排気量の条件

前述の通り、4ナンバーにはサイズや排気量の条件があります。登録車の場合は全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2m以下で、最大積載量が2t以下であることが求められます。

一方、軽自動車の場合は全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2m以下で、エンジン総排気量が660cc以下という別の基準が設けられています。

4.4ナンバー車のメリットとデメリット

ここでは、4ナンバー車のメリットとデメリットについて解説します。また、4ナンバー車を選択するうえで知っておきたい税金についても取り上げていきます。

4ナンバー車のメリット

自動車税・軽自動車税が安い

4ナンバー車の大きなメリットは、自動車税や軽自動車税が普通乗用車より安いことです。車両重量が少ないため、自動車重量税も抑えられます。

具体的な税額の差を見てみましょう。

自動車税(年額)の比較

車種区分詳細自動車税(年額)
4ナンバー車1t以下8,000円
自家用乗用車排気量1L以下29,500円

4ナンバー車の自動車税は8,000円なのに対し、排気量1L以下の自家用乗用車は29,500円と、約3.7倍の税額となっています。

軽自動車税(年額)の比較

車種自動車税(年額)自動車重量税(年額)
4ナンバー車5,000円3,300円(1t以下)
自家用軽乗用車10,800円5,000円程度(※2年ごと)

軽自動車でも、4ナンバー車は自家用より5,800円安い税額設定です。

このように4ナンバー車は乗用車と比べて、各種税金の負担が大幅に軽減されるのが大きな魅力と言えるでしょう。また軽自動車との比較でも、軽貨物車のほうが税制上有利になっています。

積載性と使い勝手の良さ

また、小回りの利く車体サイズながら、たくさんの荷物を積めるのが魅力です。シートアレンジ次第で大きな荷室を確保でき、使い勝手に優れています。

【積載性の高さ】

4ナンバー車は、同クラスの乗用車と比べて車内スペースのほとんどを荷室に割くことができるため、積載量が多くなっています。例えば軽バンの場合、最大で3〜4畳分もの広い荷室空間を確保でき、大きな荷物も楽々積み込めます。

また、ハイルーフタイプの車種も多く、背の高い荷物を積んでも天井に余裕があるのが特徴で、業務用の資材や什器類、趣味のキャンプ道具など、かさばる荷物の運搬に適しています。

【シートアレンジの自由度】

4ナンバー車の多くは、リアシートを跳ね上げたりスライドさせたりと、自在にレイアウト変更ができるシートアレンジ機能を備えています。

例えばリアシートを倒せば、ラゲッジスペースがさらに拡大し、長尺物の積載にも対応できます。さらに車中泊ができるようにベッドモードに展開できる車種もあり、アウトドアレジャーでの使い勝手も抜群でしょう。

4ナンバー車は、こうしたシートアレンジの工夫により、限られたスペースを有効活用できるのです。

4ナンバー車のデメリット

車検が1年ごと(登録車の場合)

4ナンバー車のデメリットとして、登録車の場合は車検の頻度が高いことが挙げられます。4ナンバーの登録車は、初回車検から2年後に毎年車検が必要です。

【4ナンバー登録車の車検期間】

  • 新車登録から2年後:初回車検
  • 以降1年ごと:継続車検

一方で、自家用乗用車の場合、初回車検から3年後、その後は2年ごとの車検となります。

つまり4ナンバー登録車は乗用車の倍の頻度で車検を受けなければならず、その分の手間とコストがかかってしまいます。

自賠責保険料の差(軽貨物車との比較)

もう一つの4ナンバー車のデメリットが、自賠責保険料の割高さです。

【自賠責保険料(年間)の比較】

車種区分自賠責保険料
4ナンバー登録車12,850円
自家用乗用車11,500円
4ナンバー軽貨物車10,370円
自家用軽乗用車9,160円

4ナンバーの登録車は乗用車より1,350円、4ナンバーの軽貨物車は自家用軽より1,210円も自賠責保険料が高くなっています。

運転者の年齢などにかかわらず一律の保険料となる自賠責は、4ナンバー車の場合少し割高感があるといえます。

このように、4ナンバー車は車検の頻度と自賠責保険料の面で若干のデメリットがあります。しかし、前述の通り自動車税などが安いことを考えれば、総合的な維持費ではお得になるケースも多いでしょう。

5.4ナンバー車を選ぶ際のポイント

ナンバー車を選ぶ際のポイント

さまざまなメリットやデメリットをみてきましたが、4ナンバー車を選ぶ際に注目しておきたいポイントを3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

用途に合わせた車種選び

事業用か個人用か、運ぶ荷物の量や種類に合わせ、使い勝手の良い車種を選びましょう。荷室の広さや使い勝手、ドア形状なども比較しながら、ライフスタイルに適した1台を探すのがおすすめです。

維持費とコストパフォーマンス

4ナンバー車は税金面で優遇される一方、登録車は車検の頻度が高いなど、維持費の検討も必須です。また、燃費の良さなどもチェックし、ランニングコストも含めたコストパフォーマンスが車選びの大事なポイントです。

燃費の良さと環境性能

排気量の小さいエンジンを積むことが多い4ナンバー車は、基本的に燃費性能に優れています。新しいモデルでは環境性能も大幅に向上しており、経済性と環境への優しさを兼ね備えた選択ができます。

6.4ナンバー車はさまざまな場面にピッタリな選択肢

4ナンバー車は、荷物輸送に適した小型車両として、ビジネスからプライベートまで幅広く活用されています。

自動車税や軽自動車税が安いという大きなメリットがある一方で、車検頻度の高さや自賠責保険料の割高感などのデメリットも存在します。車選びの際は、用途に合わせた車種選択、維持費を含めたコストパフォーマンス、そして燃費や環境性能にも注目しましょう。

4ナンバー車は、積載性と経済性を両立させた実用的な選択肢として、今後も注目を集めていくのではないでしょうか。

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