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中型トラック運転に必要な免許は?取得条件、費用、車種など解説

トラックには、小型・中型・大型などの分類がありますが、運転する車両に応じた適切な免許の取得が不可欠です。

その中で、積載量が4トン程度のトラックが「中型トラック」と呼ばれています。

この記事では、中型トラックの運転のために必要な免許の概要、取得方法や費用、運転できる車種などを解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • 中型トラックを運転するための免許の取得方法と必要な条件
  • 中型免許取得のメリットと費用
  • 中型トラック運転に役立つテクニック
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1.中型免許とは?

ドライバーにとっての中型トラック免許とは?

中型免許は、正式には「中型自動車第一種運転免許」と呼ばれています。

中型免許を取得することで、より大型の車両を運転する機会が広がり、職場での信頼性と責任が増すでしょう。

中型免許で運転できる車両

中型免許で運転できる車両は、以下の条件を満たすものです。

  • 車両総重量:7.5t以上11t未満
  • 最大積載量:4.5t以上6.5t未満
  • 乗車定員:11人以上29人以下

具体的には、4tトラックやマイクロバス(29人以下)などが該当します。

これらの車両は、物流や旅客輸送など、様々な業界で幅広く使用されています。

普通免許や準中型免許との違いを比較

中型免許は、普通免許や準中型免許と比べて、運転できる車両の大きさや重量が大幅に拡大します。

免許の種類車両総重量最大積載量乗車定員
普通免許3.5t未満2t未満10人以下
準中型免許3.5t以上7.5t未満2t以上4.5t未満10人以下
中型免許7.5t以上11t未満4.5t以上6.5t未満29人以下

取得条件も異なり、中型免許の場合は以下の条件を満たす必要があります。

  • 年齢:20歳以上
  • 運転経歴:普通自動車免許取得後2年以上
  • 視力:両眼で0.8以上、片眼ずつ0.5以上
    (普通免許は両眼で0.7以上、片眼0.3以上)

ドライバー職の方にとって、中型免許の取得は単なるスキルアップ以上の意味を持ちます。

より大型の車両を安全に運転する能力が公的に認められることで、雇用の機会が広がり、さらには給与面でのアップグレードにもつながる可能性があります。

2.中型免許取得のメリット

中型免許の取得は、ドライバーのキャリアに多くのメリットをもたらします。

ここでは、その主要なメリットについて詳しく見ていきましょう。

収入アップの可能性

中型免許の取得は、収入が上がる可能性があります。

一般的に、中型トラック運転手の平均年収は、普通免許のみで働くドライバーと比較して10〜20%程度高くなる傾向があります。

具体的な数字は経験や勤務地、勤務時間によって変動しますが、年収で50万円から100万円以上の差が出ることも珍しくありません。

運転の機会が増えることで、さらなる収入アップにつながる可能性もあります。

職域の拡大と新たな仕事のチャンス

中型免許の取得により、ドライバーの職域は大きく拡大します。

物流業界では、より大型の配送トラックを運転する機会が増え、効率的な物資輸送が可能になります。

建設業界では、中型ダンプやミキサー車の運転が可能となり、現場での活躍の幅が広がります。

引越し業界においては、大型の引越しトラックを扱えるようになり、大規模な引越し作業にも対応できるようになります。

さらに、旅客輸送分野では、中型のバスやマイクロバスの運転が可能となり、観光やビジネス用途での人員輸送にも携わることができます。

このように、中型免許は様々な業界でのキャリア拡大につながる重要な資格といえます。

3.中型免許の取得方法と流れを詳しく解説

中型免許の取得には、主に「自動車教習所で学ぶ」方法と、「一発試験に挑戦する」方法の2つがあります。

どちらの方法を選択するかによって、取得までの流れや必要な準備が異なります。

ここでは、両方の方法について詳しく解説していきます。

必要な資格と条件:年齢、運転経歴、視力など

先述したように、中型トラック免許を取得するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 年齢:20歳以上
  • 運転経歴:普通自動車免許取得後2年以上
  • 視力:両眼で0.8以上、片眼ずつ0.5以上
  • その他:深視力、聴力、色彩識別能力の基準も満たすこと

教習所での取得と一発試験の違い

教習所での取得と一発試験の違い

教習所での取得方法は、学科教習と技能教習を受講し、卒業検定に合格後、運転免許試験場で適性検査を受けます。

一方で、一発試験では、適性検査と仮免許試験に合格後、5日間以上の路上練習を経て本試験に臨みます。

教習所での取得

メリット

体系的な指導を受けられるため、運転技術や交通法規を効率的に学ぶことができます。また、実車を使用した練習時間が十分に確保されているので、実際の運転感覚を身につけやすくなります。さらに、教習所での取得は合格率がほぼ100%と非常に高いため、確実に免許を取得できる点も大きな魅力です。

デメリット

教習所では費用が高額になる点が大きな障壁となる可能性があります。また、教習所が設定した決められたスケジュールに従う必要があるため、仕事や私生活との両立が難しい場合があります。さらに、教習所の位置によっては通学に時間がかかることもあり、これが受講者の負担となることもあります。

一発試験での取得

メリット

教習所と比べて費用が安いため、経済的な負担が軽減されます。また、自分のペースで学習を進められるので、仕事や他の責任と両立しやすい柔軟性があります。さらに、試験に合格できれば短期間での免許取得が可能です。

デメリット

一発試験の最も大きな問題は合格率の低さで、約30%程度にとどまります。また、教習所とは異なり、自己学習の負担が非常に大きくなります。交通法規や車両知識を独学で習得する必要があり、これには相当の時間と努力が求められます。さらに、実車練習の機会が限られているため、実際の運転感覚を十分に養うことが難しい場合があります。

技能教習と学科教習の内容と攻略のコツ

技能教習では、中型トラックの操作技術、安全確認方法、道路状況の判断能力などを学びます。

教習時間は保有している免許によって異なり、例えばAT限定免許からの場合は19時限、MT免許からは15時限の技能教習が必要です。

学科教習では、中型トラックに関する交通法規、車両知識、安全運転の理論などを学びます。通常1時限の受講が必要です。

以下に試験合格に向けたポイントを紹介します。

  • 事前学習を徹底する
    教科書や参考書を活用し、特に交通法規や車両知識について事前に学習しておくことで、教習の理解度が高まります。
  • 実践的な運転経験を積む
    可能であれば、普通自動車でも大型の車両(例:1BOXカーなど)の運転経験を積んでおくと、中型トラックの感覚をつかみやすくなります。
  • 指導員のアドバイスを積極的に取り入れる
    特に技能教習では、指導員の細かなアドバイスを意識的に実践することで、上達のスピードが格段に上がります。
  • 焦らず着実に進める
    特に一発試験に挑戦する場合は、十分な準備期間を設けることが重要です。急ぐあまり準備不足で試験に臨むと、合格の可能性が低くなります。

中型免許の取得は、自分の状況や目標に合わせて、教習所か一発試験かを選択し、着実に準備を進めていくことが成功への近道となります。

4.中型免許取得にかかる費用と期間

中型免許の取得にかかる費用と期間は、教習所で学ぶか一発試験に挑戦するかによって大きく異なります。

ここでは、両方の方法について詳しく解説します。

教習所での取得費用と期間の目安

教習所で中型免許を取得する場合の費用は、以下のような目安となります。

所持免許取得期間費用
普通免許MT4~8週間約17~24万円
普通免許AT限定4~8週間約21~27万円
中型免許の費用はどれくらい?取得条件や時限数と一緒に知っておこう

これらの費用には、入学金、教習料、教材費、検定料などが含まれています。

ただし、地域や教習所によって費用は変動するため、複数の教習所で見積もりを取ることをおすすめします。

費用を抑えるためのアドバイス

  • 教習所の割引キャンペーンを利用する
  • 早期申込割引を活用する
  • 友人紹介割引などの特典を確認する

ただし、補習が必要になった場合は追加料金がかかる可能性があるので注意が必要です。

一発試験にチャレンジする場合の費用と流れ

一発試験で中型免許を取得する場合の費用は、以下のようになります:

仮免許試験

項目費用
受験料2,900円
試験車使用料1,450円
仮免許証交付手数料1,150円
合計5,500円

本試験

項目費用
受験料4,100円
試験車使用料2,500円
免許証交付手数料2,050円
合計8,650円

一発試験に合格すると、取得時講習受講料が22,000円かかります。

すべて合計すると、約36,150円になります。これは一回で合格した場合の費用であり、再受験が必要な場合は追加の受験料と試験車使用料がかかります。

5.8t限定中型免許から中型免許への限定解除

8t限定中型免許から中型免許への限定解除

2007年6月1日以前に取得した普通自動車免許は、現在「8t限定中型免許と呼ばれています。

この免許で運転できる車両は、車両総重量8t未満、最大積載量5t未満、乗車定員10人以下に限定されています。

しかし、キャリアアップや職域拡大を目指すドライバーにとって、この限定を解除し、フルスペックの中型免許を取得することは大きな意味を持ちます。

限定解除のメリットと必要性

限定解除により、運転可能な車両が大幅に拡大します。

具体的には、車両総重量11t未満、最大積載量6.5t未満、乗車定員29人以下の車両まで運転できるようになり、ドライバーにとって多くのメリットがあります。

職域が大幅に拡大し、より大型のトラックやバスの運転が可能になることで、仕事の選択肢が広がります。

これに伴い、高度な運転技術を要する車両を扱えるようになるため、給与の向上が期待できる可能性も高まります。

さらに、大型車両の運転経験を積むことで、将来的に大型免許取得へのステップアップにつながるでしょう。

このように、限定解除は単に運転できる車両の範囲を広げるだけでなく、キャリアアップと収入増加の機会を大きく広げるステップとなります。

限定解除の手順と費用:教習所と一発試験の比較

限定解除には、教習所で学ぶ方法一発試験に挑戦する方法があります。

教習所での限定解除

  • 手順
    技能教習(MT車5時限、AT限定9時限)を受講し、技能審査に合格後、運転免許試験場で限定解除の審査を受けます。
  • 費用
    MT車約10万円、AT限定約12万円
  • 期間
    1~2週間程度

一発試験での限定解除

  • 手順
    運転免許試験場で技能審査に合格します。
  • 費用
    受験料1,400円、試験車使用料1,450円(合計2,850円)
  • 期間
    最短で数日(ただし、合格率が低いため実際はより長期間かかることが多い)

教習所での取得は費用が高めですが、確実性が高く、体系的な学習ができます。

一方、一発試験は費用を抑えられますが、自己学習の負担が大きく、合格までに時間がかかる可能性があります。

自身の状況や目標に合わせて、適切な方法を選択し、着実に準備を進めていくことをおすすめします。

6.中型免許の取得を支援する「教育訓練給金制度」

中型免許の取得費用を軽減するために、「教育訓練給金制度」が用意されています。

これらの制度を活用することで、経済的負担を抑えつつ、キャリアアップを図ることができます。

項目内容
目的– 働く人々の能力開発とキャリア形成の支援
– 雇用の安定と就職促進
中型免許取得への適用高額な教習費用や試験費用の一部を補助
利用条件– 雇用保険に1年以上加入
– 前職から1年以内に離職
– 前回の利用から3年以上経過(過去に利用した場合)
補助金額– 教習費用の20%(上限10万円)
– 対象は入学金と受講料のみ
中型免許の取得費用はどれくらいかかる?条件や方法、補助金までわかりやすく解説!

この制度を利用することで、中型免許取得の経済的負担を軽減でき、キャリアアップの機会を得やすくなります。

ただし、条件を満たしているか確認し、申請手続きを正しく行うことが重要です。

7.中型トラック運転の実践的アドバイス

ここでは、中型トラックを安全に運転するために意識しておきたいポイントをいくつかまとめました。

ご参考までにチェックいただけると幸いです。

  • 車両特性の把握
    中型トラックは普通車と比べて大きく重いため、その特性を十分に理解することが重要です。特に、車両の全長、全幅、全高を把握し、死角の位置を認識しましょう。また、旋回時の軌跡も普通車とは大きく異なるため、練習を重ねて慣れることが大切です。
  • 安全確認の徹底
    360度の視界確保を心がけ、頻繁に周囲の状況を確認しましょう。バックミラーを適切に調整し、定期的に確認することで死角を減らします。車線変更や右左折時は、特に入念な安全確認が必要です。
  • 適切な車間距離と速度管理
    十分な車間距離を保ち、急ブレーキの必要性を減らします。法定速度を遵守し、特にカーブや坂道では適切に速度を調整しましょう。
  • 積載物の管理
    適切な積載量を守り、荷物をしっかりと固定します。重量配分にも注意を払い、車両の安定性を保ちましょう。

8.中型免許を取得してキャリアアップにつなげよう

中型免許の取得は、ドライバーのキャリアアップに貢献できます。

より大きな車両の運転機会が増え、責任範囲が拡大し、それが職場での信頼性の向上につながり、収入アップの可能性も高まります。

さらに、大型免許取得や管理職への昇進、独立開業など、将来的なキャリアパスの拡大にも貢献します。

そのためにも、継続的なスキルアップと学習姿勢が大切です。中型免許は、ドライバーとしての成長と可能性を広げる資格です。

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