「一人で黙々と働ける仕事がしたい」「しかし、未経験からドライバーに挑戦するのは難しいのではないか」そう感じて、転職をためらっていませんか。
ドライバー職は30代のキャリアチェンジはもちろん、40代・50代での再スタート、さらには60代からのセカンドキャリアとしても選ばれている仕事です。一方で「やめとけ」「きつい」といったネガティブな口コミを見て、一歩を踏み出すのをためらってしまう方も多いでしょう。
結論から言えば、ドライバーへの転職は、年齢と目的に合った「正しい車種」と「会社」さえ選べば、有効求人倍率2.59倍という「超・売り手市場」の恩恵を最大限に受けることができます。この記事では、年代別の転職成功ノウハウと、失敗しない求人の見極め方を徹底解説します。
- 未経験でもドライバーになれる理由と、現在が転職の好機である背景
- 必要な資格や適性、具体的な仕事内容と1日のスケジュール
- 職種別の年収相場と、未経験から収入アップを目指すためのステップ
1.なぜ今、未経験者がドライバーに?全世代が注目する理由

2026年現在も物流業界は「超・売り手市場」です。ドライバーの有効求人倍率は2.59倍と全職業平均の2倍以上をたたき出しました。そのため、企業は未経験者の採用・育成に全力を注いでいます。
参照:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年8月分)」
2026年のリアル:なぜ「未経験」がこれほど求められるのか?
「ドライバー不足とは聞くけれど、好条件なのは経験者だけでしょ?」と考える方もいるかもしれません。しかし、2026年現在、物流業界は未経験者にとってかつてないほどの「超・売り手市場」が続いています。
厚生労働省のデータ(一般職業紹介状況)を見ても、自動車運転従事者の有効求人倍率は依然として2.0倍〜2.7倍という高水準で推移しており、これは全職業平均の約2倍にあたります。つまり、ドライバー1人を取り合う企業が常に2社以上ある状態です。

多くの運送会社が「免許さえあれば、あとは自社の研修でプロに育てる」という方針へ大きく舵を切っており、これが未経験者が歓迎される最大の理由となっています。
参照:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
ドライバー不足の背景
ドライバー不足が深刻化している背景には、2024年から完全施行された「働き方改革関連法」の影響があります。この法律は、時間外労働に上限を設けるもので、これによりドライバー一人あたりの労働時間が法的に短縮されました。
① 従来の長距離輸送
ドライバー1人で配送できた
② 働き方改革への対応
ドライバー2名が必要となった
その結果、これまでと同じ量の荷物を運ぶために、より多くの人数を確保しなければならなくなったのです。
30代〜60代未経験者が歓迎される「それぞれの強み」
「未経験歓迎といっても、年齢的に厳しいのでは…」と考えるミドルシニアの方も多いでしょう。しかし、ドライバーへの転職において「年齢がハンデになる」と考えるのは早計です。それぞれの世代が持つ強みを理解することで、自信を持って転職活動に臨みましょう。
30代
「エース候補」として期待
体力と吸収力の高さから現場の最前線で活躍。新しい技術導入にも柔軟に対応できる若き力です。
将来的な管理職候補としても非常に需要が高い層です!
40代・50代
「企業の顔」となる安定感
培った責任感と対人スキルが武器。挨拶やマナーが良く、ルート配送等で厚い信頼を得られます。
「ここを最後の職場にしたい」定着意識の高さも魅力!
60代
「信頼」のセーフティ
安全意識が高く、短時間勤務への適応力が抜群。慎重さが求められる分野で輝くプロフェッショナル。
送迎バスやスポット配送など、安定分野で頼れる存在!
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未経験からドライバー職への転職は、年齢に応じた適切な職種選びと会社選びが成功の鍵です。「カラフルエージェント ドライバー」では、あなたの年齢や経験に合わせた最適な求人をご提案し、転職活動を全面的にサポートします。
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2. 「後悔」しないために|入社前に知っておくべきリスクと対策

「転職してよかった」と笑う人がいる一方で、「こんなはずじゃなかった」と後悔する人がいるのも事実です。原因は主に「身体的な負担」と「収入面でのギャップ」という2つの点に関係しています。
【後悔しない方法1】想像以上の肉体労働を避ける
ドライバーの仕事において、過酷で早期離職の原因となりやすいのが「荷物の積み降ろし」作業です。特に、トラックの荷台に自分の手で一つひとつ荷物を積み上げていく「手積み・手降ろし(バラ積み)」の現場は、想像以上に腰や膝への負担がかかります。
【POINT】
このリスクを回避するためには、求人票で「カゴ台車」「パレット輸送」「パワーゲート車」といったキーワードで探してください。これらは荷物を機械や台車を使って運ぶための設備や方式であり、これらが導入されている現場では、力仕事の負担が大幅に軽減されます。

長く健康に働き続けるためにも、未経験者は特に、車種だけでなく「積み降ろしの方法」まで細かく確認しましょう。
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ドライバーに転職して「良かった」と感じる人には共通点があります。この記事では、実際にドライバーへ転職した方が感じた5つのメリットや、転職後に後悔しないための会社選びのポイントを詳しく解説しています。
【後悔しない方法2】「稼げない・不安定」を防ぐ
求人広告でよく見る「月収50万可能!」という言葉には注意が必要です。法律で残業規制が強化された2024年以降、「法定ギリギリの拘束時間(1日13〜15時間)まで働き詰め」「休憩時間を削って配送件数を詰め込む」といった、無理のある働き方を求められるケースが多いからです。
【POINT】
目先の最高月収ではなく、年間を通じた「最低保証額」を確認する視点を持ってください。
- 生活の安定を第一に考える40代・50代
「固定給(月給制)」の比率が高い会社を選ぶことが鉄則 - バリバリ稼ぎたい30代の方
歩合率が高くても仕事量が安定して供給される「大手企業」や「特定の荷主と強いパイプを持つ会社」の求人を狙うのが成功の鍵

基本給がしっかり設定されていれば、閑散期で仕事が少ない月でも生活基盤が揺らぐことはありません。
3.実際にはどんなことをするの?ドライバーの具体的な仕事内容

ドライバーの仕事は「運転するだけ」ではありません。ここでは、未経験の方でもイメージしやすいように、1日の仕事の流れや具体的な業務内容をわかりやすく解説します。
長距離運送ドライバーの1日
長距離運送ドライバーは、都市間を結ぶ長距離輸送を担い、ドライバー職の中で最も高収入が期待できる職種です。ただし、運転時間が長く一人の時間を満喫できる一方で、昼夜逆転することもあるため徹底した体調管理が求められます。
出社・始業
点呼、アルコールチェック、健康確認、車両点検の実施。
配送準備と出発
センターでの荷物積み込み、ルートの最終確認と出発。
運転と休憩
4時間以内ごとに30分以上の休憩、給油、運転日報の記入。
夜間配送
荷降ろし作業、移動、規定休憩の取得と安全運転の徹底。
帰路準備
休憩と食事、帰路用荷物の積み込み、運行状況の報告。
帰路配送
帰路荷物の配送、荷降ろし、最終目的地への移動。
帰着業務
車両の最終点検、日報作成、翌日の準備確認。
ルート配送ドライバーの1日の例
ルート配送ドライバーは、特定のエリア内で決まった顧客や店舗へ商品を届ける、地域物流の要です。不規則になりがちなドライバー職の中で、一般的な会社員に最も近い生活リズムを維持できるため、家庭との両立を目指す方や安定志向の方に選ばれています。
出社・準備
車両点検、アルコールチェック、点呼、配送ルート確認と荷積み。
配送業務開始
取引先への配送、荷物の搬入作業、受領サインの取得。
昼食休憩
車内または外食での休憩取得。
午後の配送
午後の配送業務、取引先への配送継続、荷物の搬入作業。
帰着業務
伝票整理、日報作成、業務報告資料の作成。
終業
最終確認、業務完了報告。
4. 【年齢・目的別】あなたに最適な「車種」と「働き方」診断

「何歳で」「何を目指すか」によって、選ぶべき車種は変わります。あなたに最適なポジションを見つけてください。
【30代】高収入&キャリア狙いなら「大型・長距離」
体力と気力が充実している30代は、専門スキルを身につけて市場価値を一気に高める最大のチャンスです。
【おすすめの車種】
- 物流の花形「大型トラック(10t車)」
- 特殊な技術が必要な「トレーラー」
- 技術が身につく「タンクローリー」など
これらの職種は、給与水準もドライバー職の中でトップクラスです。
多くの運送会社では、大型免許やけん引免許、危険物取扱者といった資格の取得費用を全額または一部負担する「資格取得支援制度」を設けています。まずは中型から入り、会社の金銭的サポートを受けながらステップアップし、年収600万円以上を目指しましょう。
注意点:いきなりの大型デビューは難しい?
「稼げるから」といって未経験でいきなり大型トラックに応募するのはリスクが高い場合があります。車両感覚が掴めず事故を起こしてしまったり、長距離運行の不規則な生活に体が慣れなかったりするからです。
多くの優良企業では、「まずは2t・4tトラックからスタートして、半年〜1年後に大型へステップアップ」という堅実な研修ルートを用意しています。

焦らず着実にスキルアップできる環境を選ぶことが、結果として高収入への近道です。
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トラックドライバーへの転職を本格的に検討している方は、こちらの記事もおすすめです。トラックドライバーとして採用されるための志望動機の書き方、面接対策、必要な免許の取得方法まで、転職成功のノウハウを網羅的に解説しています。
【40代・50代】安定志向なら「ルート配送・役員車」
家庭を持ち、住宅ローンや教育費などで生活の安定を最優先に考える40代・50代には、生活リズムが一定で身体的負担の少ないドライバーの仕事がおすすめです。
【おすすめの職種】
- 決まった配送先を回る「ルート配送(2t・4tトラック)」
毎日決まった時間に仕事が始まり、決まった時間に終わることが多いため、家族との夕食の時間や休日の予定を確保しやすい - 企業の重役を送迎する「役員運転手」
前職の営業職や接客業で培った「気配り」「守秘義務の徹底」「丁寧な言葉遣い」といったスキルが強力な武器となる
これらは、配送先担当者や企業重役との信頼関係構築が重要になるため、ミドル世代の落ち着いた対応が高く評価されます。
■40代・50代からのドライバー転職をサポート
40代・50代からのドライバー転職では、ライフスタイルに合った職種選びが重要です。「カラフルエージェント ドライバー」では、ルート配送や役員運転手など、ミドル世代が無理なく働ける求人を豊富に取り揃えており、専任のキャリアアドバイザーがしっかりサポートします。
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40代でタクシー運転手への転職を考えている方には、年代特有の魅力と課題を理解しておくことが大切です。この記事では、40代がタクシー業界で歓迎される理由、実際の年収事例、面接対策など、40代のタクシー転職に特化した情報を詳しく解説しています。
【60代】セカンドライフなら「送迎・短時間」
定年退職後のセカンドライフとしてドライバーを考える60代には、年金を受給しながら無理なく働ける職種がおすすめです。
【おすすめの職種】
- 幼稚園やスイミングスクールの「送迎バス」
- デイサービスの送迎
- 短時間のルート配送など
「週3日勤務」や「朝夕の数時間のみ」といった柔軟なシフトも多く、体力的な負担をコントロールしながら働くことができます。
子供や高齢者を乗せる業務では、長年の運転経験で培った「安全運転の実績」と「穏やかな人柄」が何よりの信用となります。
路線バス・観光バスは未経験にはハードルが高い?
同じバスでも、「路線バス」や「観光バス」は未経験者にはハードルが非常に高い職種です。大型車両の高度な運転技術に加え、「分刻みのスケジュール管理」と「不特定多数の乗客への接客」が同時に求められるからです。
遅延時の乗客からのプレッシャーやクレーム対応、複雑な運賃収受など、運転以外の精神的ストレスが大きいため、未経験で心のゆとりを持って働きたい方は、まずは特定少数を運ぶ送迎バスから始めることを強くおすすめします。
5.【ドライバー】必要な資格と所持していると有利な資格

ここでは、ドライバーに必須の免許と、持っていると未経験でも有利になる資格について解説します。
必須となる運転免許の種類
運送する車両によって必要な免許が異なります。
多くの運送会社が「資格取得支援制度」を導入しており、応募時点で「AT限定の普通免許」しか持っていなくても全く問題ありません。入社後に教習所に通い、給料をもらいながらステップアップしていくことが前提となっている求人が増えています。
【未経験からのドライバー転職】あると有利な資格
ドライバーを目指す方は、これから挙げる4つの資格があると、転職で有利に働く可能性があります。また、所持していると仕事の幅が広がり、収入増も目指せます。
フォークリフト運転技能者資格
最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転するために必要な国家資格です。講習時間は学科11時間、実技24時間で、受講料は概ね8〜10万円程度です。
大型フォークリフトの場合は別途追加講習が必要となります。試験は学科と実技があり、両方合格する必要があります。
【ドライバーにとってのメリット】
倉庫や物流センターでの荷物の積み下ろしをスムーズに行えるため、作業効率が大幅に向上します。手作業での荷役が減ることで身体的負担も軽減でき、多くの運送会社で優遇される要因となります。
危険物取扱者免許
消防法で定められた危険物(ガソリン、軽油、灯油など)を取り扱うための国家資格です。甲種、乙種(第1類〜第6類)、丙種があり、ドライバーは主に乙種第4類を取得します。
受験資格に制限はなく、独学でも取得可能です。試験は四肢択一式で、合格率は約50%程度です。
【ドライバーにとってのメリット】
燃料輸送や化学品輸送など、より専門性の高い業務に従事できるようになり、給与面での優遇も期待できます。一般的な配送よりも高い単価で仕事を請け負えることが多いです。
けん引免許
車両総重量が12トンを超えるトレーラーをけん引するために必要な運転免許です。大型免許取得後に受験可能で、学科試験と技能試験があります。教習所での取得が一般的で、費用は12〜15万円程度です。
トレーラーの特性や安全な運転技術を習得します。教習所に行かなくても一発試験に合格することにより取得する方法もあります。
【ドライバーにとってのメリット】
大型トレーラーの運転が可能となり、より大きな荷物や複数のコンテナを一度に運べるようになります。専門性が高く、需要も多いため、給与が通常のトラック運転より高くなる可能性が高いです。
玉掛技能講習修了証
クレーンやデリックなどの機械で吊り上げる荷物を、ワイヤーロープやチェーンで確実に固定する技能を証明する資格です。
講習時間は学科12時間、実技7時間で、受講料は2〜3万円程度です。建設現場や工場での荷役作業に必須となります。
【ドライバーにとってのメリット】
建築資材や重機の運搬など、クレーン作業を伴う配送業務に従事できるようになります。自身で荷物の固定から荷下ろしまでを一貫して行えるため、作業の幅が広がり、より高度な業務を任されやすくなります。建設関連の配送は比較的単価が高いため、収入増加も期待できます。
求められる適性
ドライバーに求められる適性は、大きく5つの要素があります。
- 安全運転への強い意識
大型車両を運転する責任の重さを理解し、常に事故防止を最優先する姿勢が不可欠です。これは自身の安全だけでなく、他の道路利用者や積荷の安全も守ることにつながります。 - 時間や規則を守る責任感
配送時間の厳守は顧客との信頼関係の基本となり、また道路交通法や各種規制の遵守は、プロドライバーとして当然の責務となります。 - 基本的な体力
運転だけでなく、荷物の積み下ろしなど体を動かす作業も日常的に発生するため、一定の体力は必須となります。 - コミュニケーション能力
荷主や配送先との円滑な対応に欠かせないのがコミュニケーションです。正確な情報伝達や丁寧な接客対応は、ドライバーとして重要なスキルです。 - 冷静な判断力
天候の変化や道路状況、予期せぬトラブルなど、様々な状況下で適切な判断を下せる冷静さが求められます。
これらの適性は、必ずしも当てはまっていないとドライバーになれないわけではありません。経験を積むことで徐々に身についていくものもあります。
6.年収のリアル:未経験ドライバーでも1000万は目指せる?

「ドライバーは稼げる」というイメージがありますが、ネット上には「年収1000万」という声もあれば、「低賃金」という嘆きもあり、情報が錯綜しています。ここでは、現実的な年収のラインを見ていきましょう。
現実的な年収相場は300万〜650万円
まずは一般的な正社員トラックドライバーの、現実的な年収相場を知っておきましょう。
小型・軽貨物
推定年収:300万〜400万円未経験から最も参入しやすい領域。宅配便などは歩合給の要素が強く、効率よく配送することでさらに収入を伸ばせます。
中型トラック
推定年収:350万〜450万円ルート配送など安定した業務が魅力。40代・50代の未経験者も多く、ワークライフバランスを保ちやすいボリュームゾーンです。
大型・長距離
推定年収:450万〜650万円ドライバー職の花形であり、最も高収入が期待できる領域。長距離輸送や特殊車両を扱うことでさらなる高みも目指せます。
「年収1000万」を目指すための狭き門
「年収1000万円」は、2024年4月からの時間外労働上限規制により、一般的な会社員のドライバーとして働く限り、達成するのは極めて困難な数字となりました。
現在、もし本気でこのラインを目指すのであれば、通常の雇用形態から外れた「狭き門」に挑む覚悟と「経営リスク」を負う必要があります。
「完全歩合の個人事業主」として独立
自分でトラックを購入して持ち込み、ガソリン代や修繕費などの経費も自己負担しながら、休みなく走り続けることで売上を最大化します。
「都心トップクラスのタクシー・ハイヤー」
東京などの一部エリアで、富裕層や長距離客をターゲットにトップセールスを記録し続ければ、1000万円プレイヤーになることも夢ではありません。
いずれも高いリスクと、並外れた努力が求められるプロフェッショナルの世界です。
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7. 応募前の不安を解消!求人票でわかる「ホワイト企業」の見分け方

「応募したらブラック企業だった…」という事態を避けるため、求人情報を見るだけでわかる「優良企業のサイン」をお教えします。
「Gマーク」と「ホワイト物流」への参加
未経験者がまず確認すべきは、その会社が外部機関から客観的に評価されているかという点です。
「Gマーク(安全性優良事業所)」

全日本トラック協会が認定するもので、法令遵守や事故防止への取り組みが一定基準をクリアしている証拠となります。
「ホワイト物流推進運動」
国土交通省などが推進するホワイト物流推進運動に賛同しているかどうかも重要なチェックポイントです。長時間労働の是正や生産性向上、ドライバーの労働環境改善に経営レベルで取り組む意思を表明しています。
これらのマークや宣言がある企業は、従業員を大切にする「ホワイト企業」である可能性が高いと言えます。まずは求人票の端や企業ホームページで、これらの認定を受けているか探してみましょう。
参照:全日本トラック協会「安全性優良事業所 認定制度」、国土交通省「ホワイト物流推進運動について」
求人広告の「甘い言葉」と「具体的数字」
「アットホームな職場です」「やる気次第でいくらでも稼げます」といった、耳障りの良い抽象的な言葉ばかりが並ぶ求人広告には注意が必要です。感情に訴えるコピーではなく、客観的な「数字」と「事実」に注目し、以下のような項目を厳しくチェックしてください。
- 月給の内訳
基本給はいくらか、固定残業代は何時間分含まれているか - 賞与の昨年度支給実績
何ヶ月分が支給されているか - 年間休日数
最低でも105日以上あるか
研修制度についても「研修あり」だけでなく、「同乗研修期間:1〜3ヶ月」「座学研修:1週間」のように、期間や内容が具体的に明記されている企業は、未経験者を育てるカリキュラムが確立されており、安心して飛び込める環境であると判断できます。
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この記事では、ドライバー職の本当のメリット・デメリット、他業種との比較データ、実際の転職者の声などを徹底的に分析し、「ドライバー転職は本当におすすめなのか」という疑問に正直にお答えします。転職の最終判断の参考にしてください。
8. 面接で「未経験」を強みに変える!年代別アピール戦略

「未経験」を引け目に感じる必要はありません。面接官が本当に見ているのは運転技術ではなく「人柄」と「覚悟」です。
30代・40代のアピールポイント
30代・40代が面接で強調すべきは、「将来性」と「異業種で培ったポータブルスキル」です。企業はあなたを「即戦力」としてだけでなく、「将来の組織の中核」としても見ています。
■例えば…

前職では営業として顧客の要望を聞き出し、信頼関係を築くことに注力してきました。ドライバーとしても、単に物を運ぶだけでなく、配送先での気持ちの良い挨拶や丁寧な対応を通じて、御社のファンを増やしたいと考えています
また、チームリーダーや後輩指導の経験があれば、将来的に運行管理者などの管理職を目指す意欲があることも伝えましょう。
50代・60代のアピールポイント
50代・60代の場合、企業側が最も懸念しているのは「健康面」と「早期離職」です。したがって、「健康管理能力」と「長く働く覚悟」をアピールしましょう。
■例えば…

日頃からウォーキングを続けており、健康診断の結果も良好で、体力には自信があります。腰を据えて長く勤めたいと考えており、無事故・無違反を徹底します。
若い世代のように「合わなければすぐ辞める」というリスクが低く、着実に業務を遂行してくれる大人の落ち着きは、人手不足に悩む企業にとって大きな安心材料となります。
「人間関係に疲れた」はこう言い換える
転職理由として多い「人間関係の悩み」ですが、面接でそのまま伝えると「協調性がない」と誤解される恐れがあります。ネガティブな理由は、「ドライバーという職務への適性」というポジティブな表現に変換して伝えましょう。
「前の職場は人間関係が面倒で辞めました」
このように伝えれば、あなたの性格がドライバーに向いているという強力なアピールになります。逃げではなく「適材適所を求めた前向きな選択」であることを強調してください。
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未経験からドライバーへの転職には、しっかりとした準備が成功の鍵となります。この記事では、ドライバー転職に必要な免許や資格、会社選びの具体的なポイント、さらには実際の転職成功事例まで、未経験者が知っておくべき情報を網羅的に解説しています。
9. 未経験からドライバーに転職した人のリアルな声

「ネットの口コミは信用できない」という方のために、国土交通省の公式プロジェクトや実在する企業の採用インタビュー記事として公開されている、未経験転職者のリアルな声を厳選してご紹介します。
元パティシエ(30代女性)の声
「シングルマザーとして、高校生の子供にお弁当を作ってあげられる生活」
私はシングルマザーだったので、昼間は家にいた方が何かと都合がよいと考えるように。そこで、夜間の定期便の仕事に変わろうと思い、大型免許を取得、フジトランスポートへ転職しました。
(中略)高校の3年間は、ほぼ毎朝、お弁当を作って持たせることもできました。この転職は正解でしたね。
参照:国土交通省「パティシエから転身した支店長と夜間大型女性ドライバーのシングルマザー」
元サラリーマン(転職時40代後半)の声
「前職は人間関係やプレッシャーで、毎晩お酒を飲まないとやっていられなかった」
サラリーマンとして27年間働きましたが、頑張るほど圧し掛かるプレッシャーや人間関係の悩みに疲弊していました。妻には「あなたには絶対無理」と反対されましたが、タクシードライバーに転職して12年。
この期間は心穏やかで、毎日充実しています。「天職に出会えた」と心から思っています。
参照:アオイグループ「サラリーマンさよなら!(60代 ドライバー)へのインタビュー」
元空調メンテナンス業(40代)の声
「4日働いて2日休み。このリズムがちょうど良い」
前職は突発的に出勤しなければならない日もありましたが、現在はシフト勤務。前もって1カ月の予定が立てられたり、平日休みが嬉しいですね。
(中略)仕事の日は思いっきり頑張れますし、休みの日は家族サービスに尽くせます。妻もこの勤務は絶賛です(笑)
参照:アオイグループ「タクシーで頑張るならアオイと決めていました(40代 ドライバー)へのインタビュー」
元冷凍食品配送(50代)の声
「若い時とは違う動き、働き方で貢献する」
前職は冷凍食品の配送のトラックドライバーを長くやっていました。(中略)でも、残念ながらその会社は倒産してしまったんです。突然、50代で仕事探しということになってしまいました。(中略)もちろん若い人のような体力はありませんが、「若い時とは違う動き、働き方ができる。」そう考えていましたから。
参照:日本郵便輸送「まだまだドライバーを続けたい!そんな思いでした。」
元建設業(60代)の声
「高所作業に限界を感じて転職。好きな運転で長く働ける」
前職は土木関連の自営業。長く建築に携わる仕事をしてきましたが、年齢を重ねるうちに高所での作業に限界を感じ、53歳のとき、思い切ってタクシー業界に飛び込むことを決めました。
(中略)最後に出会ったアオイ自動車の説明会で「アットホームな雰囲気」に惹かれ、入社を決めました。
参照:アオイグループ「長く働ける自由な働き方を手に入れた!(60代 ドライバー)へのインタビュー」
10. よくある質問(Q&A):資格・年齢・車種の疑問

最後に、未経験からドライバーを目指す方からよくいただく質問にお答えします。
Q. 転職前に持っていると有利な免許や資格はありますか?
A. 「フォークリフト運転技能者」が最もおすすめです。
多くの運送会社や物流倉庫で、荷物の積み降ろしに使用されます。取得期間は学科と実技で数日(最大5日程度)、費用も数万円程度と比較的安価です。

この資格を持っているだけで、応募できる求人の幅が広がるだけでなく、「手積み・手降ろし」のない、身体的に負担の少ない仕事に就ける確率がグッと上がります。
Q. 「2024年問題」で稼げなくなったと聞きますが本当ですか?
A. 「無理な長時間労働で稼ぐ」ことができなくなりました。
確かに、残業時間の上限規制により、かつてのように寝る間を惜しんで走って残業代を稼ぐことは難しくなりました。しかし、これはドライバーの健康を守るためのポジティブな変化でもあります。

会社選びさえ間違えなければ、人間らしい生活リズムと安定した収入の両立が目指せるようになりました。
Q. 50代未経験ですが、本当に採用されますか?
A. ぜひ自信を持って応募してください。
若い世代のドライバー不足は深刻で、物流業界において50代はまさに「即戦力世代」として歓迎されています。「健康状態に問題がないこと」と「安全運転への意識が高いこと」さえアピールできれば、年齢がネックになることはほとんどありません。

これまでの社会人経験で培った責任感は、若い世代にはない大きな武器です。
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11.年齢は「壁」ではなく「武器」になる
30代の体力、40代・50代の責任感、60代の慎重さ…。これらはすべて、代えがたい貴重な市場価値です。重要なのは、自分の年齢と目的に合った「車種」を選び、労働条件が整備された「ホワイト企業」を見極めることです。
この2点さえ間違えなければ、ドライバーへの転職は、自身と家族の生活を守り、精神的な自由をもたらす「一生モノの仕事」になるでしょう。
手元にあるその運転免許は、単なる資格ではありません。現状を打破し、新しいキャリアへと踏み出すためのチケットです。まずは情報収集から、小さな一歩を踏み出してみませんか。