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危険物取扱者とは?資格の種類、メリット、取得方法を解説

トラックドライバーの中には、危険物の運搬に携わる機会もあります。そんな時に必要になるのが「危険物取扱者」の資格です。

この資格を取得すれば、安全かつ適切に危険物を扱うことができ、キャリアの幅も広がります。年間約30万人が受験するほどの人気資格ですが、その魅力と取得方法について詳しく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 危険物取扱者の資格の種類と特徴
  • 資格取得のメリットとキャリアへの活かし方
  • 効率的な試験対策と合格のコツ
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1.危険物取扱者とは?資格の概要と種類を解説

危険物取扱者の定義と役割

危険物取扱者は、消防法で定められた危険物を取り扱う際に必要な国家資格です。

ガソリンや石油類、金属粉など、火災の危険性の高い燃焼物を「危険物」として指定しており、それらを大量に製造・貯蔵・管理・活用する職場で、危険物取扱者の資格を有する従業員が担当する必要があります。

塗料メーカーや燃料工場、印刷工場、薬品会社、ガソリンスタンドなど、危険物を取り扱う業種は幅広く、有資格者は多方面で活躍しています。

危険物取扱者の種類と違い(甲種・乙種・丙種)

危険物取扱者とは?資格の概要と種類を解説

危険物取扱者は「甲種」「乙種」「丙種」の3種類に分かれます。

甲種

  • 受験には条件を満たす必要がある
  • 消防法で定められた全ての危険物(第1類〜第6類)を取り扱える
  • 無資格者に立ち会って危険物を取り扱わせることができる
  • 実務経験6カ月以上で危険物保安監督者になれる
  • 危険物保安監督者になると、甲種防火管理者の有資格者としても認められる

乙種

  • 受験資格なし
  • 取得した類(第1類〜第6類)の危険物のみ取り扱える
  • 第1類:酸化性個体
  • 第2類:可燃性個体
  • 第3類:自然発火性物質及び禁水性物質
  • 第4類:引火性液体
  • 第5類:自己反応性物質
  • 第6類:酸化性液体
  • 甲種取得の際の実務経験要件(乙種取得後2年以上)を満たすための第一歩

丙種

  • 受験資格なし
  • 一部の第4類危険物(ガソリン、灯油、軽油、重油など)のみ取り扱える
  • 3種類の中で最も取り扱える危険物に制限がある
  • 無資格者への立ち会いができない
  • 危険物保安監督者になることができない

2.危険物取扱者資格が必要とされる職種

ガソリンスタンドでの給油業務

ガソリンスタンドには必ず甲種か乙4種の危険物取扱者を置かなければいけません。無人ガソリンスタンドでも、事務所内からモニターで危険物取扱者が遠隔監視を行っています。

タンクローリー運転手として燃料輸送

タンクローリーの運転手になるには、大型免許と乙4種以上の資格が必要とされることが多いです。

丙種の資格でもタンクローリーの運転手になることはできますが、求人では乙4種以上の資格が条件になっている場合が多数あります。

その他の危険物を扱う職種

化学工場や製薬会社、印刷業界など幅広い職場でも危険物取扱者の資格は必要とされています。

業界を問わず、危険物を大量に製造・貯蔵・管理・活用する際にはこの資格が欠かせません。

3.危険物取扱者資格取得のメリット

キャリアアップと収入アップのチャンス

危険物取扱者の資格は法令で定められた専任業務のため、就職・転職時に武器になります。資格を持つことで企業からの信頼が高まり、昇給・昇進にも期待ができるでしょう。

アルバイトでも、乙4種の資格があればガソリンスタンドで時給アップに繋がる可能性が高くなります。

安全意識の向上と事故防止

資格取得の過程で危険物の特性や安全な取り扱い方を学ぶため、安全意識と知識が向上します。

これにより、危険物による事故を未然に防止し、自分自身と周りの人の安全を守ることができるようになります。

法令順守と社会的責任

危険物は消防法で厳しく規制されているため、有資格者が適切に管理することで法令順守できます。

万が一事故が起きた際も、資格を持ち適切に対処していれば責任を問われるリスクが軽減されます。危険物を扱う企業にとって、有資格者の存在は欠かせません。

4.危険物取扱者試験の概要と受験資格

危険物取扱者試験の概要と受験資格

試験の種類と日程

危険物取扱者試験は甲種、乙種、丙種の3種類があり、乙種はさらに第1類〜第6類に分かれています。

試験は都道府県ごとに年に数回行われ、東京都では乙4種は毎月実施されています。自分のペースや生活スタイルに合わせて受験日を選べるのも魅力の一つです。

受験資格と必要な経験・学歴

乙種と丙種には受験資格はありませんが、甲種は以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 化学系の大学を卒業
  • 大学で化学系の授業科目を15単位以上取得
  • 乙種のいずれかに合格し、実務経験が2年以上
  • 乙種を4種類以上取得
  • 修士・博士の学位を有する

化学系の学歴があると、甲種受験や試験勉強で有利になります。

出題範囲と合格基準

出題形式は甲種・乙種が5肢択一、丙種が4肢択一のマークシート方式です。

試験時間は甲種2時間30分、乙種2時間、丙種1時間30分となっています。

いずれも3科目あり、各科目とも60%以上の正答率で合格となります。1科目でも60%に満たないと、不合格になるので注意が必要です。

5.効果的な試験対策と学習方法

独学での学習ポイント

危険物取扱者試験の合格を目指すなら、法令や物理・化学、危険物の性質など幅広い知識が求められます。テキストを読み込むだけでなく、過去問を解いて出題傾向をつかむことが大切です。

ただし、膨大な量の暗記事項をただ覚えようとするのは効率的ではありません。重要ポイントを整理してまとめ、苦手分野を克服していくことが合格への近道となります。

専門学校や講座を活用

学習の習慣がつかない、なかなか勉強が進まないという人は、専門学校や講座の活用がおすすめです。

カリキュラムに沿って学習を進められるほか、指導者に直接質問もできるため、つまずきを解消しやすくなります。

オンライン講座を選べば、自宅で好きな時間に受講できる手軽さもメリットです。ただし、講座料金は安くないので、自分の予算とスケジュールに合わせて賢く選ぶ必要があります。

6.トラック運転手には【高圧ガス移動監視者】もおすすめ

トラック運転手には【高圧ガス移動監視者】もおすすめ

ドライバーの方なら、危険物取扱者の資格に加えて、高圧ガス移動監視者の資格も取得するのがおすすめです。

LPガス等の高圧ガスを輸送するタンクローリー運転手は、この資格が必要になります。高圧ガス移動監視者は国家試験であり、口頭試問と学科試験があります。

一定の経験年数等の条件を満たせば受験でき、筆記のみの危険物取扱者試験より合格率は高めです。ドライバーとして活躍の幅を広げるためにも、ぜひ高圧ガス移動監視者の取得にもチャレンジしてみてください。

7.危険物取扱者資格を取得しよう

危険物取扱者の資格を持っていれば、就職や転職で有利になるだけでなく、昇給・昇進のチャンスにもつながります。

資格取得の過程で培った知識は、危険物を安全に取り扱うために欠かせない財産となるでしょう。受験資格の制限が少なく、試験も比較的受けやすいのが危険物取扱者試験の特徴です。

難易度が高い乙4種でも、しっかり試験対策を進めれば合格は十分狙えます。ドライバーとして活躍の場を広げるためにも、危険物取扱者の資格取得にぜひチャレンジしてみてください。

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