郵便配達員の年収は？正社員・バイト・年齢別の給料を解説

郵便配達員は私たちの生活に欠かせない存在ですが、年収をはじめとした仕事内容の実態はあまり知られていないのではないでしょうか。

実は、郵便配達員は雇用形態によって年収に大きな差があり、正社員なら400万円以上も可能です。

本記事では、郵便配達員の収入事情や仕事内容、必要な資格から、未経験での転職事情まで、詳しく解説します。

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1．雇用形態別の郵便配達員の年収

郵便配達員の収入は、正社員・契約社員・アルバイトなど、雇用形態によって大きく異なります。

ここでは各形態での具体的な収入額を見ていきましょう。

正社員の年収

月給	年収
22〜25万円程度	340〜400万円程度

正社員の場合、月給は22〜25万円程度ですが、年4ヶ月分の賞与が安定的に支給されるため、年収は340〜400万円程度になります。

また、全社員に賞与が支給され、昇給の仕組みもあるのが特徴です。

参考：
OpenW日本郵便株式会社 – 年収・給与制度
バイトル｜郵便配達の仕事内容や1日の業務内容は？給料やメリット・デメリットも解説！

契約社員の年収

契約社員には月給制と時給制の2種類があります。

時給制	月給制
900〜1100円程度（最高1600円） 月収に換算：15〜20万円程度	15～25万円 年収：平均250万円

時給制の場合、時給は900〜1100円程度ですが、経験を積むと最高1600円まで上がることもあります。

月収に換算すると15〜20万円程度です。

一方、月給制の場合は月収15〜25万円で、金額によっては正社員とほとんど変わりません。ただし、賞与は正社員より少なくなる傾向にあります。

参考：
Yahoo!しごとカタログ｜郵便局員(バイク便配達)の契約社員の給料とボーナスの金額を教えて頂きたいです。
ドライバーズジョブ｜郵便配達の仕事の給料(正社員/契約社員)や郵便局の配達員の時給がまるわかり

アルバイト・パートの年収

アルバイト・パート	派遣
時給900〜1100円程度	時給1300円程度

アルバイトやパート、派遣社員の場合は基本的に時給制で、時給は契約社員と同等の900〜1100円程度です。

派遣の場合は1300円程度とやや高めになります。

ただし、アルバイトやパートには賞与がありません。そのため、より多く稼ぐためにはシフトを増やす必要があります。

このように、郵便配達員の年収は雇用形態によって大きな差があります。自分のライフスタイルに合った働き方を選択することが重要です。

参考：求人ボックス｜郵便局関連の仕事の年収・時給・給料（求人統計データ）

▼あわせて読みたい

下記の記事では、日本郵便輸送のドライバー職の種類や年収・給与体系、勤務条件、福利厚生など、就職・転職に必要な情報を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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2．年齢別の郵便配達員の年収

郵便配達員の年収は年齢とともに上昇し、40代前半から50代前半でピークを迎えます。

年代別の詳しい収入事情を解説します。

年齢	平均年収
～19歳	257万円
20〜24歳	322万円
25〜29歳	351万円
30〜34歳	389万円
35〜39歳	410万円
40〜44歳	425万円
45〜49歳	420万円
50〜54歳	430万円
55〜59歳	410万円
60〜64歳	330万円

このように、郵便配達員の年収は年齢とともに上昇していき、40代前半〜50代前半にピークを迎えます。

これは経験による技術の向上や、昇進による待遇改善が反映された結果と考えられます。

また、60代での年収減少は、役職定年や労働時間の調整などが影響している可能性があります。

参考：厚生労働省｜宅配便配達員 – 職業詳細 – Job Tag

3．郵便配達員の仕事内容

郵便物の配達だけでなく、集荷やセールス活動まで、実は多岐にわたる郵便配達員の仕事。

具体的な業務内容を詳しく見ていきましょう。

郵便物の配達

郵便配達員の最も基本的な仕事は、各家庭へ手紙や郵便物を届けることです。

簡易書留の場合は直接対面で手渡しをします。配達は主にバイクや自転車で行いますが、地域によっては徒歩での配達もあります。

一日の流れとしては、まず朝礼で当日の連絡事項を確認し、その後郵便物の仕分けや準備を行います。

午前中に配達を行い、昼休憩を挟んで午後にも配達を続けます。配達後は事務作業や片付けを行い、1日の業務が終了します。

ゆうパックの集荷・配達

郵便配達員は郵便物だけでなく、ゆうパックの集荷・配達も行います。集荷先は個人宅だけでなく、コンビニエンスストアや企業などもあります。

集荷したゆうパックは配達先に届けますが、受取人が不在の場合は不在票を投函し、後日再配達を行います。

シーズンの営業活動

郵便配達員の業務は、単なる配達にとどまりません。

お中元やお歳暮シーズンには贈答品の販売、年末年始には年賀状の販売・集荷など、営業活動も重要な仕事の一つです。

さらに、地域の特産品やご当地名物のPR・販売も行い、配達先との良好な関係づくりにも力を入れています。

これらの営業成績は賞与にも反映されるため、効率的な配達ルート作りと接客スキルの向上が求められます。

郵便配達員には、コミュニケーション能力と時間管理力を併せ持つ、マルチな人材としての活躍が期待されているのです。

4．郵便配達員の労働環境

シフト制や残業、休日の取得方法など、郵便配達員の実際の働き方について解説します。

充実した福利厚生についても紹介します。

シフト・平均労働時間

郵便配達員の基本的な労働時間は1日8時間です。ただし、早番や遅番などのシフト制が採用されており、勤務時間は固定ではありません。

配達エリアやシフトは班ごとに決められ、基本的には週休2日制（平日1日+日曜日のパターンなど）が適用されます。

残業の有無

日本郵政グループでは残業時間の管理が徹底されているため、郵便配達員の残業は比較的少なめです。

月の残業時間制限を超えることは稀だと言えます。ただし、お歳暮シーズンや年末年始などの繁忙期には残業が発生することがあります。

その場合でも、残業代はしっかりと支給されます。

休日の過ごし方

郵便配達員はローテーション制を採用しており、日曜出勤の可能性もありますが、班内での調整により希望休を取得できる柔軟な制度があります。

育児・介護休暇制度や傷病手当など、充実した福利厚生も整備されています。

2019年には営業ノルマも撤廃され、一般的な営業活動は業務の一環として行われています。

このように、郵便配達員の職場環境は、シフト制や残業などは一般的な仕事と同様ですが、充実した福利厚生によりワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。

参考
日本郵政｜働きやすい職場づくり
日本郵政共済組合｜短期給付事業：仕事を休んでいるとき：傷病手当金

5．郵便配達員の年収アップのコツ

郵便配達員として年収アップを目指すには、いくつかの重要なポイントがあります。

より高い収入を目指すために知っておきたい、具体的な年収アップの方法を4つのポイントに分けて解説します。

効率的な配達ルートの組み方

まず、効率的な配達ルートを組むことが大切です。

配達エリアの地理や道路状況を把握し、配達物の量や種類に合わせて最適なルートを考えましょう。

無駄のない動きを心がけることで、業務の効率化を図ることができます。

営業成績を上げるためのスキルアップ

営業成績を上げるためのスキルアップも重要です。

接客やコミュニケーションスキルを磨き、商品知識を深めることで、お客様のニーズに合った提案ができるようになります。

営業トークや販売テクニックを学ぶことも効果的でしょう。

昇格試験へのチャレンジ

さらに、日本郵政グループでは昇格試験制度があります。

試験に合格し、係長や課長代理などに昇格すれば、年収アップにつながります。

日頃から自己啓発を怠らず、昇格試験の準備を万全にしておくことが大切です。

経験とスキルの蓄積

このほか、配達員としての経験を積み、ベテラン職員としてのスキルを認められることでも、年収アップが期待できます。

日々の業務の質を高め、お客様からの信頼を獲得することが重要だと言えるでしょう。

郵便配達員の年収アップには、効率的な配達ルートの組み方、営業スキルの向上、昇格試験へのチャレンジ、経験とスキルの蓄積など、様々なアプローチがあります。

自分に合った方法で着実にステップアップを目指していきましょう。

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6．郵便配達員になるには原付免許が重要

郵便配達員になるために必要な資格と、その取得方法について詳しく説明します。

安全運転のポイントについても触れていきます。

応募時に必要な免許と資格

郵便配達員になるには、原付免許（50cc以下のバイク）の取得があると良いでしょう。

普通自動車免許を持っていればなお良しです。ただし、事務職の場合は免許が不要なケースもあります。

原付免許の取得方法

年齢	視力	その他
16歳以上	両眼で0.5以上 （眼鏡・コンタクト使用可）	運転に支障となる病気や 障がいがないこと

費用	期間
試験手数料： ￥1,500 交付手数料： ￥2,050 原付講習手数料： ￥4,500 （3時間）	最短で1日（講習と試験を同日受講の場合）

原付免許は16歳以上であれば取得可能です。

取得するには、自動車教習所または公安委員会指定の原付講習を受講する必要があります。

学科教習と技能教習を修了し、卒業検定に合格したら、原付免許試験（学科・実技）を受けます。

試験に合格したら、免許証交付手続きを行って取得完了です。

参考：一般社団法人日本二輪車普及安全協会｜原付免許 原付からはじめよう！

二輪車の安全運転テクニック

原付免許は比較的簡単に取得できますが、二輪車は自動車より事故リスクが高いため、安全運転のための知識とテクニックの習得が不可欠です。

毎日の車両点検、ヘルメットと防護服の着用を徹底し、急な運転操作を避け、適切な車間距離を保つことが大切です。

特に悪天候時は速度を控えめにし、より慎重な運転を心がける必要があります。

郵便配達員として、安全運転への十分な注意と心構えが求められます。

7．郵便配達員は未経験でも入社可能？

未経験からでも郵便配達員になれるのか、採用のポイントや入社後の教育体制について具体的に解説します。

未経験でも採用されるか

郵便配達員の採用では、意欲と体力が重要視されます。コミュニケーション能力も大切な要素です。

未経験であっても、これらの資質があれば採用される可能性は十分にあります。

入社後は、先輩社員の指導のもとで業務を覚えていきます。

入社後の教育・サポート体制

郵便配達員の入社後は、充実した教育体制が整っています。

先輩社員による配達ルートや荷物の取り扱いなどの実践的な指導に加え、新人研修やフォローアップ研修、資格取得支援制度など、様々な学習機会が用意されています。

また、管理者によるOJT（職場内教育）も実施され、業務上の疑問や悩みも相談しやすい環境です。

未経験者でも、前向きな学習姿勢があれば、これらの制度を活用して着実にスキルを身につけていくことができます。

8．郵便配達員の年収アップを目指すには

郵便配達員は体力的な負担や収入の不安定さを心配する声もありますが、実際には昇格制度や充実した福利厚生があり、安定したキャリアを築くことができます。

雇用形態も複数あり、ライフスタイルに合わせた働き方を選べるのが特徴です。

確かに悪天候時の配達や荷物運搬など大変な面もありますが、その経験を通じてコミュニケーション能力や問題解決力が身につきます。

私たちの生活を支える重要な仕事として、やりがいを持って働ける職業です。

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