軽トラの荷台からはみ出す荷物は法律違反になるリスクがあります。2022年の車両制限令改正で基準が明確化されましたが、違反すれば点数減点や反則金のペナルティが課せられ、悪質な場合は免許取消しの可能性もあります。
本記事では、軽トラの荷台はみ出し規制の最新情報と、違反を防ぐための積載テクニックを解説します。安全運転と法令遵守のために必要な知識を身につけましょう。
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- 軽トラの荷台はみ出しに関する最新の法規制と具体的な制限サイズ
- 荷台はみ出し違反時の罰則内容と、悪質な違反が招く行政処分の詳細
- 荷台からのはみ出しを防ぐための実践的な積載テクニック3選
1.軽トラの荷台はみ出しに関する法律と規制
道路交通法施行令は自動車の積載制限について安全確保のための規定を設けています。積載物は車両の長さ・幅・高さ制限を超えてはならず、特に軽トラなど貨物車両には厳格な基準があります。
しかし、2022年5月の改正で一部緩和され、制限の範囲内であれば許可なく通行可能になりました。制限超過には特別許可が必要で、違反すれば点数減点や反則金の罰則があります。

積載物の大きさに関しては、車体の幅・長さはそれぞれ1.2倍までです。高さは地上から積載物の上部までの高さが3.8mまでに制限されています。

積載方法の制限は、車体の左と右でそれぞれ車体の幅の0.1倍まで、車体の前と後ろでそれぞれ車体の長さの0.1倍までです。
なお、下記の積載制限については現行のままです。

自治体条例でさらに詳細な規制がある場合もあるため、運転者は最新規制の把握が必要になります。
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2.軽トラ荷台のはみ出し違反の罰則と行政処分

運送業に関わる個人・法人は積載ルールを厳守することが強く求められています。違反は直接的な罰則だけでなく、免許や事業への深刻な影響を及ぼす可能性があります。
基本的な罰則
- 積載制限令違反
3点減点 + 反則金6,000円 - 大きさ制限違反
2点減点 + 反則金6,000円 - 長さ制限違反
1点減点 + 反則金6,000円
悪質な違反を繰り返す場合
- 積載制限令違反の場合
- 1年以内に2回以上
30日以内の免許停止 - 1年以内に3回以上
免許取消し
- 1年以内に2回以上
事業者への影響
違反ドライバーを雇用する会社や事業主にも責任が問われ、反則金が科される可能性があります。特に悪質な違反が常習化している場合は、事業用自動車の使用停止処分などの厳しい制裁を受けるリスクがあります。
このように、運送業に関わる個人・法人は積載ルールを厳守することが強く求められています。違反は直接的な罰則だけでなく、免許や事業への深刻な影響を及ぼす可能性があるため、十分な注意が必要です。
3.積載制限を超える場合の申請

制限外積載物許可制度は、法定の大きさや重量制限を超える積載物輸送のための特別許可制度です。車両の長さ・幅・高さ・重量が制限を超える場合、道路管理者(国道なら国土交通省、都道府県道なら各都道府県)への事前申請が必須となります。
申請書には輸送経路や積載物の詳細、安全対策を記載し、審査を経て許可証が発行されます。この制度は道路構造物保全と交通安全確保が目的で、無許可での制限外走行には厳罰が科されます。
許可後も時間帯制限や誘導車配置などの条件遵守が求められます。
申請に必要な書類や必要事項に関しては、警視庁のホームページから確認出来ます。
4.荷台からのはみ出しを防ぐ積載のコツ

軽トラの荷台からの荷物はみ出しを防ぐには、正しい積載方法を知ることが不可欠です。重心バランスの安定化、適切な固定具の使用、積載後の微調整など、プロのテクニックを身につければ、安全かつ効率的な運送が可能になります。
重心バランスを安定させる
荷台からのはみ出しを防ぐには重心バランスの安定が重要です。重い荷物は下部、軽い荷物は上部に置き、左右の重量を均等にして荷崩れを防止しましょう。
隙間は小さな荷物で埋め、長尺物は対角線上に配置するなど、荷台スペースを最大限活用する工夫も必要です。積み込み順序を事前に計画し、大きさや形状を考慮してパズルのように積載する意識が、はみ出しのない安全な積み方につながります。
適切な重心配置と空間活用が、法令遵守と安全輸送の鍵となるのです。
適切な固定具の選択と正しい使用法
荷物の固定には適切な器具選択と正しい使用法が欠かせません。素材や形状に応じてロープ、ラッシングベルト、ネットなど最適な固定具を選択し、特にロープは8の字結びなど緩みにくい結び方で強固に固定しましょう。
突っ張り棒やゴムバンドの併用でさらに安全性が向上します。使用前には必ず固定具の劣化や損傷を点検し、状態の悪いものは迷わず交換する習慣をつけることが大切です。
こうした確実な固定作業が荷崩れによるはみ出しを防止し、安全な走行と法令遵守につながります。
走行前の最終チェックと微調整の徹底
積載完了後の最終チェックと微調整は、はみ出し防止の重要なステップです。荷台の四隅から全体を見渡し、側面や後方からも入念に確認し、わずか5cmでもはみ出している場合は迷わず積み直しましょう。
走行中の振動や急ブレーキを想定し、多少の揺れでも崩れない余裕をもたせた積載が大切です。また、長距離運転では休憩のたびに固定状態を再確認する習慣も必要です。
このような丁寧な確認作業と積極的な修正の姿勢が、安全輸送と法令遵守を両立させる基本となります。一手間かけた慎重さが大きなリスクを防ぎます。
5.軽トラの積載制限を守り、安全で効率的な運送を実現
軽トラの荷台からの積載物はみ出しは法律で厳しく規制されており、違反には罰則が伴います。許容範囲を超える積載は違反点数減点や反則金の対象となり、悪質な違反を繰り返せば免許取消しの可能性もあります。
ドライバー個人だけでなく、会社にも責任が及びます。法令遵守には、重心バランスの安定化や適切な固定具の使用といった正しい積載テクニックが不可欠です。
また車両点検や天候に合わせた運転、社内教育も重要。規則を守り安全運転を徹底することが、運送業に携わる者の責務であり、輸送の安全と効率を高める近道となります。
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