軽トラックでも高速道路は安心して走行できます。普通車よりも安い通行料金や経済性の高さが魅力ですが、荷台の積載制限や横風への対策など注意点も把握しておくことが重要です。
この記事では、軽トラックで高速道路を走るメリットから、安全運転のコツ、燃費向上のポイントまで徹底解説します。荷物の固定方法や車両点検のポイントも理解して、快適なドライブを実現しましょう。
- 軽トラで高速道路を走行する際の法的制限と荷台の積載ルールについて
- 高速道路での軽トラ特有の走行リスクと安全対策の具体的方法について
- 軽トラの高速走行時の燃費向上テクニックと経済的なメリットについて
1.軽トラで高速道路は走れるの?

軽トラは軽自動車の一種として高速道路での走行が認められています。荷台の利便性を活かして効率的に荷物を運びたい場合でも、法律や安全面のルールをしっかり守れば問題なく走行できます。
軽トラは軽自動車扱いなので、高速道路の走行はOK!
軽トラックは軽自動車の範疇に入る車両で、法律上は普通車と同様に高速道路を走行できます。最大の特徴は積載量が350kgまでに制限されていることです。
この数値は運転手や同乗者の体重を除いた、純粋に荷物の重量のみを指します。農業から建築業まで幅広い業種で活用されていますが、この積載制限を超えると法律違反となるため注意が必要です。
荷台に関してのルール
軽トラで高速道路を走行する際は、荷台の積載に関する具体的なルールを守る必要があります。
高さは地面から2,500mmまでに制限され、幅は軽トラの荷台から一切はみ出してはいけません。長さのみ、軽トラ全長の1/10に収まる範囲でのはみ出しが許容されています。
また、安全上の理由から荷台に人を乗せることは禁止されています。特に高速道路では強風にさらされるため非常に危険です。これらのルールを順守して、安全な走行を心がけましょう。
参考:軽自動車検査協会|軽自動車の諸元表・検査基準
▼軽トラの積載制限について詳しく
以下の記事では、軽トラの荷台からのはみ出し規制、2022年の法改正ポイントや違反時の罰則、最大積載量350kgの制限、効率的な積載テクニックまで解説しています。ぜひ参考にしてください。
2.軽トラの高速料金は普通車の8割程度!

軽トラックは軽自動車扱いなので、高速道路の通行料金が普通車より安く設定されています。お得に移動できるため、長距離輸送でも経済的なメリットがあります。
軽トラックは軽自動車として扱われるため、高速道路の通行料金は普通車よりもリーズナブルです。具体的には普通車の料金の約8割程度に設定されており、例えば普通車で1,000円の区間を軽トラで走ると、800円ほどで済みます。
さらに地域によっては10〜20%安くなる割引プランが用意されていることもあるので、出発前にチェックしてみると良いでしょう。ETCカードを使用すれば深夜割引や休日割引なども適用され、さらにお得に利用できます。長距離の荷物輸送でも経済的なメリットがあり、燃費面でも軽自動車なので比較的優れています。
参考:NEXCO東日本|高速道路の車種区分
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3.軽トラで高速道路を走るときの4つの注意点

軽トラで高速道路を利用する際には特有の注意点があります。車体の特性を理解して、安全運転を心がけましょう。速度や積載方法、車間距離などに気を配ることが大切です。
① 軽トラは横風に弱い!突風時の対処法は?
軽トラは車体が軽いため、横風の影響を受けやすいのが悩みの種です。高速道路を走行中に突風が吹くと、ハンドルを取られて車線からはみ出してしまう危険性があります。
特に背の高い荷物を積んでいるときは要注意です。突風対策としては、スピードを控えめにすることが基本です。両手でしっかりとハンドルを握り、風向きに合わせて車体を切り返すことを意識しましょう。
② 加速に時間がかかる!合流時の心得とは?
軽トラのエンジンは排気量が小さいため、加速力に欠けるのが事実です。高速道路の合流時には、本線を走る車両との速度差に細心の注意を払う必要があります。
合流するときのポイントは、加速車線をできるだけ長く使い、無理のない速度まで加速することです。周りの車より速度が明らかに遅い場合は、無理に合流せず、後続車に道を譲る勇気も必要です。
焦らず、周囲の流れにうまく合流できるタイミングを見計らいましょう。事前に合流地点の状況を把握しておくと、より安全に合流できます。
③車線変更は周囲の車両に注意して安全に
軽トラは車体が小さく、高速道路では普通車や大型車の死角に入りやすい車両です。車線変更の際は、サイドミラーで確認するだけでなく、体を捻って直接目視することが重要です。
また、周囲の車に対して車線変更の意思を明確に伝えるため、ウインカーは早めに点灯させましょう。決して急な動きは禁物です。余裕を持ったステアリング操作を心がけ、大型車の側方は特に注意が必要です。車線変更後も周囲の車両との車間距離を十分に保ち、安全な走行を続けることが大切です。
④飛散防止のコツは、荷物の固定もしっかりすること
軽トラの荷台に積んだ荷物が高速走行中に飛散するのは絶対に避けたい事態です。最悪の場合、重大な事故につながりかねません。荷物はロープやゴムバンドでしっかり固定することが大前提です。
それに加え、荷崩れ防止のために荷台シートの使用も検討しましょう。ただし、シート自体が風で膨らんだりめくれ上がったりしないよう、強度と装着方法には注意が必要です。おすすめのロープはクレモナロープやナイロンロープなど柔軟性と強度を兼ね備えたものです。ゴムバンドはフック付きのものを選ぶと使い勝手が良いでしょう。

荷台シートは軽トラ用に専門設計された製品がおすすめで、強風にも負けない強度と車体にぴったりフィットする形状が理想的です。
4.軽トラで高速を安全に走るために

軽トラで高速道路を安全に走行するためには、車両の特性を理解し、法律や安全のルールを守ることが大切です。適切な運転技術と事前準備で、安心して目的地に到着しましょう。
法律と安全運転ルールを守り、車両点検を怠らない
軽トラで高速道路を安全に走るためには、何よりもまず法律と安全運転のルールを順守することが大前提です。制限速度を守り、シートベルトを着用し、運転中の携帯電話使用は厳禁です。また、出発前の入念な車両点検も欠かせません。
特にタイヤの空気圧、ブレーキの効き具合、ライトの点灯状態は重点的にチェックしましょう。タイヤの空気圧は荷物の重量に応じて適切に調整することが大切です。さらに、普段からこまめなメンテナンスを行い、異常の早期発見に努めることも重要です。

定期的なオイル交換やフィルター清掃など、基本的な整備を怠らないようにしましょう。
無理のないペースで走り、体調管理にも気を配る
長時間の運転は想像以上に体に負担がかかるものです。疲れを感じたら無理をせず、適度に休憩を取ることが賢明です。
目安としては1時間に1回の小休止と、必要に応じて15分程度の仮眠を取るのが理想的です。バランスの取れた食事と十分な水分補給も忘れずに行いましょう。運転手の健康が何より大切です。出発前には十分な睡眠を取り、腰痛などの運転特有の疾患にも気を付けましょう。
また、季節に応じた服装や車内温度の調整も重要です。

快適な環境で運転することで、集中力を維持し、安全運転につなげることができます。
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5.安全と効率を両立する軽トラの高速道路走行
軽トラで高速道路を利用する際は、安全性と効率性の両立が鍵となります。積載制限(350kg以内)を守り、荷物の高さ・幅・長さの基準を順守することが第一歩です。荷物はしっかりと固定し、風で飛ばされないよう荷台シートの活用も検討しましょう。
車体が軽いため、強風に注意が必要です。特に橋やトンネルの出入り口では横風の影響を受けやすいため、スピードを控えめにし、両手でハンドルをしっかり握ることが重要です。
また、合流時には加速車線を十分に使い、無理のない速度で本線に入りましょう。車線変更は早めにウインカーを出し、周囲の車両に意図を明確に伝えることがポイントです。
安全な高速走行には定期的な休憩も欠かせません。体調管理と車両の事前点検を怠らず、余裕を持った運転を心がけましょう。
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