軽トラックの運転に必要な免許について、正しく理解していますか?名前に「トラック」とついているため、特殊な免許が必要だと考える方も多いのではないでしょうか。実は軽トラは普通免許で運転できる身近な車両です。
この記事では、必要な免許の種類から、年齢による制限、運転時の注意点まで詳しく解説します。
- 普通免許で運転できる軽トラだが、AT限定免許の場合は選択肢が限られる理由
- 耐久性と価格の面でMT車が主流のため、MT免許取得がベストな選択
- 高齢運転者は年齢に応じた講習や検査の受講が義務付けられている理由
1.軽トラを運転するのに必要な免許は普通免許

軽トラックは軽自動車の区分に含まれるため、運転には普通免許で十分です。AT限定かMT免許かで運転できる車両が変わってきますので、詳しく見ていきましょう。
軽トラは軽自動車なので普通免許で運転できる
軽トラックは、車体の大きさが軽自動車の区分に収まるため、運転には普通自動車免許で十分です。「トラック」という名前から、大型トラックと同じような特殊な免許が必要なのではと考える方もいるかもしれません。しかし、軽トラックの運転に必要な免許は普通免許であり、軽自動車と同じ扱いになります。
AT限定の普通免許でもAT車の軽トラなら運転可能
軽トラックにはMT車とAT車の2種類があります。MT車の運転にはMT免許が必要ですが、AT車の軽トラックであればAT限定の普通免許で運転することができます。AT限定免許でも軽トラックを運転することができます。ただし、必ずAT車の軽トラックを選ぶ必要があります。
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2.軽トラの運転に必要な免許の取得条件

軽トラックの運転に必要な免許には、年齢による取得条件や制限があります。18歳からの取得が可能ですが、高齢者には特別な要件が課されます。
普通免許は18歳から取得でき上限年齢の制限はない
軽トラックを運転するために必要な普通自動車免許は、18歳から取得することができます。他の車種と同様に、免許の取得に上限年齢は設けられていません。つまり、18歳を過ぎていればいつからでも普通免許を取得し、軽トラックの運転を始められるということです。
70歳以上は高齢者講習の受講が必要
ただし、70歳以上の方が軽トラックを運転し続けるには、いくつか特別な手続きが必要になります。まず、70歳以上のドライバーは免許更新時に高齢者講習を受講しなければなりません。この講習では、加齢に伴う身体機能の変化や安全運転のポイントについて学びます。
75歳以上は認知機能検査も必要
さらに、75歳以上になると高齢者講習に加えて認知機能検査の受験が義務づけられます。この検査に合格しなければ、免許証の更新ができず、運転することもできなくなります。
認知症と診断された場合は、残念ながら免許を取り消される可能性が高いです。70歳を過ぎても元気に軽トラックを運転するためには、日頃から認知症予防に努め、定期的な健康チェックを欠かさないことが大切だといえるでしょう。
3.軽トラを運転するならMT免許がおすすめ

軽トラックを購入・運転する際は、MT免許の取得をおすすめします。その理由は車両の特性と市場の実態に関係しています。
市場に出回る軽トラはMT車が多い
軽トラックを購入しようと考えている方は、MT免許の取得をおすすめします。その理由は、軽トラック市場ではMT車の割合が高いからです。MT車はAT車に比べて価格が安く抑えられ、耐久性にも優れています。
軽トラックの用途を考えると、過酷な使い方をすることも少なくありません。そのため、メンテナンスコストと車の寿命を重視する買い主が多く、結果としてMT車の需要が高いのです。
AT限定だと選択肢が狭まる?
AT限定の普通免許しか持っていない場合、選べる軽トラックの幅が狭まってしまいます。せっかく気に入った車両を見つけても、MT車であれば運転できないためです。
軽トラックを使って仕事をしたいと考えている方なら、なおさらMT免許を取得しておくべきでしょう。MT免許があればAT車だけでなくMT車の軽トラックも自由に選んで運転することができるからです。
4.軽トラを普通免許で運転するときの4つの注意点

軽トラックは普通免許で運転できますが、安全な運転のために守るべきルールがあります。積載量や荷物の固定など、重要な注意点を確認しましょう。
①最大積載量を超えない積み方を心がける
軽トラックは、普通免許で運転できる便利な車ですが、注意点もいくつかあります。まず、積載量に気をつけましょう。
軽トラックの最大積載量は350kgまでと定められています。これを超える積載は違法であり、車体への負担も大きくなるため厳禁です。積載量を守ることは、安全運転の大前提といえます。
②荷台の荷物はシートできちんと固定する
荷台に載せた荷物はしっかりと固定することを忘れないでください。固定が不十分だと、走行中に荷崩れを起こす危険があります。シートやロープを使って、荷物が動かないように工夫しましょう。カーブの多い道や、急ブレーキをかける可能性がある場所では、特に注意が必要です。
③前部や側面の視界を妨げない配置にする
荷物の積み方では、運転席からの視界を確保することも大切です。高さのある荷物を前部に積むと、前方の視界が遮られ危険です。荷物は車体の両サイドに寄せ、中央はなるべく低くするのが理想的です。ドアミラーからの視界も塞がないよう、サイドの荷物は適度な高さに抑えましょう。
④定期点検でブレーキや荷台の故障をチェック
軽トラックは、ブレーキや荷台の故障が重大な事故につながることがあります。普通免許で運転できるからといって、点検を怠ってはいけません。定期的に整備工場で点検を受け、ブレーキの利きや荷台の腐食などをチェックしてもらいましょう。普段から異音や違和感があれば、すぐに整備工場で点検を受けることが賢明です。
軽トラックは一般の軽自動車に比べて車体が重いため、ブレーキをかけてから停止するまでの距離が長くなります。前方車両との車間距離は十分に取り、余裕を持った運転を心がけましょう。
5.軽トラと似ている軽ダンプの免許事情

軽ダンプは荷台が上下する機能を備えた軽トラックの一種です。免許に関する規定は通常の軽トラックと同じ扱いとなります。
軽ダンプも軽トラ同様に普通免許で運転できる
軽トラックによく似た車両に、軽ダンプがあります。軽ダンプは、軽トラックの荷台に上下する機能を付けただけの車両で、基本的な構造は軽トラックと変わりません。
そのため、軽ダンプの運転に必要な免許も、軽トラックと同様に普通自動車免許かAT限定普通免許で十分です。
荷台が傾けられる以外は軽トラと同じ扱い
軽ダンプの最大の特徴は、荷台を傾けられることです。この機能のおかげで、砂利や土砂などの荷物を一気に降ろすことができるため、建設現場などで重宝されています。
一方で、車検や自動車税など、各種手続きは軽トラックと全く同じです。軽ダンプは荷台の構造以外は軽トラックと変わらないので、軽トラックの免許事情を理解していれば、軽ダンプについても同じ知識が当てはまるといえるでしょう。
6.軽トラックを運転するための免許ガイド
軽トラックの運転には普通自動車免許が必要で、AT限定免許の場合はAT車のみの運転となります。ただし、市場には耐久性に優れたMT車が多く流通しているため、MT免許の取得を推奨します。
年齢による制限として、70歳以上は高齢者講習、75歳以上は認知機能検査が必要となります。運転時は最大積載量350kgの遵守や、荷物の適切な固定、視界の確保など、安全面での注意が重要です。また、軽ダンプも同様に普通免許で運転可能です。これらの点を理解し、安全運転を心がけましょう。
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