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白ナンバートラックを解説!緑ナンバーとの違いや違法行為など

トラックのナンバープレートの色には白と緑があり、この違いは単なる見た目ではなく、トラックの使用目的を法的に区分するものです。白ナンバーは自家用、緑ナンバーは事業用を表し、それぞれ使用できる範囲や納める税金・保険料も異なります。

本記事では、ナンバーの違いの詳細変更手続き安全運転のコツなど、トラックドライバーが知っておくべき実用的な情報を解説します。

この記事を読んでわかること
  • 白ナンバー(自家用)と緑ナンバー(事業用)の法的な違いと使用制限
  • ナンバー変更の具体的な手続き方法と必要書類
  • トラックドライバーのための実践的な安全運転テクニック
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1.白ナンバートラックと緑ナンバートラックの違いは?

白ナンバートラックと緑ナンバートラックの違いは?

トラックのナンバープレートの色は、単なるデザインではなく法的な意味を持っています。白と緑の違いがどのようにトラックの使用範囲を決めるのか、基本的な区分を解説します。

白ナンバーと緑ナンバーの違い

目的と用途

白ナンバーと緑ナンバーの用途

  • 白ナンバー:自家用自動車、事業用自動車以外の一般的な車両
  • 緑ナンバー:事業用自動車、旅客(利用者)や貨物を運送することで対価(運賃や配送料)をもらうことを目的とした車両

白ナンバートラックは自家用、緑ナンバートラックは事業用を表しています。

ここでいう自家用とは、利益を得ることなく自社の荷物を運ぶために使用することを指します。一方、事業用は利益を得た上で貨物の輸送や人を乗せるためにを使用することを意味します。

法的な制限

  • 白ナンバー:対価をもらって荷物を運んだり旅客(利用者)を運送することは違法(「白トラ」と呼ばれる違法行為)
  • 緑ナンバー:国土交通省の審査を通過し、事業用として認可されている

トラックの白ナンバーで有償運送を行うことは「白トラ」と呼ばれる違法行為です。運賃を受け取って荷物を運ぶビジネスを行うためには、緑ナンバーの取得が法的に必須となります。

参考:国土交通省|道路運送法編

▼緑ナンバーとは?

以下の記事では、緑ナンバーの取得から維持までを解説しています。ビジネスチャンス拡大の秘訣からドライバーとしての成長まで紹介してるので、ぜひ参考にしてください。

緑ナンバーとは?取得方法からメリットまで完全解説!
緑ナンバーとは?取得方法からメリットまでを完全解説!
緑ナンバーの取得から維持までを解説しています。ビジネスチャンス拡大の秘訣からドライバーとしての成長まで紹介!
https://colorful-career.jp/media/contents/what-is-4-number-2/

白ナンバーと緑ナンバーの税金や保険料

白ナンバーと緑ナンバーには経済面でも明確な違いがあります。税金面では緑ナンバーが有利で、自動車税・自動車重量税が白ナンバーより低く設定されています。

一方、保険料に関しては白ナンバーが優位であり、緑ナンバーの任意保険料は白ナンバーの1.5〜2倍の金額になります。また、緑ナンバーを取得するには国土交通省への貨物自動車運送事業許可申請が必要で、事業計画書や車庫証明など多数の書類提出と約2ヶ月の審査期間を要します。

2.白ナンバートラックでできること・違法なこと

白ナンバートラックでできること・違法なこと

白ナンバートラックには使用できる範囲と制限があります。自家用として適法に使用できる条件と、違反した場合のリスクについて詳しく見ていきましょう。

白ナンバートラックで合法的にできる使い方

白ナンバートラックは、自社の製品や荷物を運搬するために利用できます。あくまでも自家用の範囲内で、自社の物を運ぶ限りは合法的な使用となります。

ただし、ここで注意したいのが自家用の範囲です。例えば、友人の荷物を頼まれて運ぶ際も、一切の対価を受け取らないのであれば自家用の範疇といえます。ガソリン代などの実費を受け取る程度なら問題ありませんが、報酬を受け取ると違法になるので気をつけましょう。

参考:北海道運輸局|道路運送法における許可又は登録を要しない運送に関するガイドラインについて

白ナンバートラックでの違法行為と罰則

白ナンバートラックで最も代表的な違法行為が、対価を受け取って荷物を運んだり人を乗せることです。他社の荷物を運んで利益を得るためには、緑ナンバーの取得が必須となります。

白ナンバーで違法に営業行為を行っているトラックは「白トラ」などと呼ばれ、白タク(白ナンバーのタクシー営業)と同様の違法行為として取り締まりの対象となっています。

違反が発覚した場合、運転手には懲役刑や罰金刑が科せられます。貨物自動車運送事業法違反として、最大3年以下の懲役または300万円以下の罰金が定められているのです。

参考:中央自動車工業株式会社 SAFTY LIFE MEDIA|白ナンバーでの運輸業は違法?合法?許可なしでの運送業務は違法

引越し繁忙期の例外ケース

ただし、白ナンバートラックにも例外的に営業活動が認められるケースがあります。それが、引越しの繁忙期です。

3月15日から4月15日までの期間に限り、引越し事業者が自社のトラックだけでは対応しきれない場合、白ナンバーのレンタカーを使用して引越し業務を行うことが特別に許可されています。

ただしこの場合も、事前に国土交通省への申請と許可が必要です。あくまで限定的な例外であり、むやみに白ナンバーを営業に使えるわけではありませんので注意しましょう。

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3.白ナンバーと緑ナンバーの税金・保険料

白ナンバーと緑ナンバーの税金・保険料

ナンバーの色によって納める税金や保険料も変わってきます。どちらが経済的なのか、実際の数字を比較しながら解説していきます。

自動車税と自動車重量税

トラックに課される主な税金として、自動車税自動車重量税があります。自動車税は毎年1回納める税金で、自動車重量税は車検時などに支払います。

自動車税

最大積載量営業用自家用
1トン以下6,500円8,000円
1トン超~2トン以下9,000円11,500円
2トン超~3トン以下12,000円16,000円
3トン超~4トン以下15,000円20,500円
4トン超~5トン以下18,500円25,500円
5トン超~6トン以下22,000円30,000円
6トン超~7トン以下25,500円35,000円
7トン超~8トン以下29,500円40,500円

重量税(新規登録の場合)

最大積載量営業用自家用
1トン以下5,200円6,600円
1トン超~2トン以下10,400円13,200円
2トン超~2.5トン以下15,600円19,800円
2.5トン超~3トン以下15,600円24,600円
3トン超~4トン以下20,800円32,800円
4トン超~5トン以下26,000円41,000円
5トン超~6トン以下31,200円49,200円
6トン超~7トン以下36,400円57,400円
7トン超~8トン以下41,600円65,600円

自動車税や重量税は、緑ナンバーの方が低い設定になっています。また、最大積載量によって区分分けされます。

参考:主税局|自動車税種別割
   国土交通省|フローチャート・税額表【新車新規登録を受ける場合】

任意の保険料

白ナンバーと緑ナンバーの任意保険の保険料は、緑ナンバーのほうが割高になる傾向があります。

一般的に、緑ナンバーの任意保険は、白ナンバーの1.5〜2倍の保険料になるとされています。事業用トラックは走行距離が長くなりがちなこと、運転時間や範囲の制限が少ないことなどから、事故リスクが高いと見なされるためです。

また、事業用トラックは車両価格も高額になりがちで、万が一の事故の際の修理費用なども割高になる傾向が反映されているのです。

参考:株式会社AIoTクラウド|白ナンバートラックとは?緑ナンバーとの違いや保有が向く企業の特徴も解説!

車検

白ナンバートラックと緑ナンバートラックのそれぞれの車検の期間は、下記のとおりです。

車両有効期間
総重量8トン未満初回:2年
2回目~:1年
総重量8トン以上初回:1年
2回目~:1年
初回:2年
2回目~:2年

白ナンバーと緑ナンバーの車検の期間は変わりませんが、車両の重量や種類によって車検の頻度が異なり、大型の車両ほど頻繁に車検を受ける必要があることがわかります。これは、大型車両の安全性をより厳格に管理するための規定と考えられます。

参考:三重運輸支局|車検の有効期間

定期点検

白ナンバートラックと緑ナンバートラックのそれぞれの定期点検の期間は、下記のとおりです。

  • 3か月点検:緑ナンバーの自動車と総重量8トン以上の白ナンバーの貨物自動車(大型トラック)
  • 6か月点検:総重量8トン未満の白ナンバーの自動車
  • 1年点検:軽貨物自動車

車両の用途や重量によって安全管理の厳格さが異なり、事業用や大型車両ほど頻繁な点検が求められることがわかります。また、緑ナンバーの車は、1日1回の日常点検点検記録の保管が義務付けられています。

参考:国土交通省|点検整備制度と車種の関係
   国土交通省|点検整備の種類 | 自動車

4.白ナンバートラックにも適用された飲酒運転対策の新ルール

白ナンバートラックにも適用された飲酒運転対策の新ルール

令和5年(2023年)12月1日から、安全運転管理者によるアルコール検知器を用いた酒気帯び確認が義務化されました。具体的な内容は下記のとおりです。

  • 運転前後の運転者の状態を目視等で確認すること
  • 酒気帯びの有無を確認すること
  • その記録を1年間保存すること
  • 運転者の酒気帯びの有無をアルコール検知器を用いて確認すること
  • アルコール検知器を常時有効に保持すること

これは令和4年4月1日に施行された目視確認・記録保存の義務に追加された措置であり、飲酒運転防止の強化策として導入されました。

参考:警視庁|安全運転管理者の業務の拡充等

5.白ナンバーから緑ナンバーへの変更手続き

白ナンバーから緑ナンバーへの変更手続き

緑ナンバーの申請は、まず営業所を設ける都県の運輸支局へ新規許可申請書を提出することから始まります。次に奇数月に実施される法令試験に臨み、30問中8割以上正解で合格する必要があります(2回まで受験可)。

その後書類審査が行われ、すべての審査をクリアすると許可処分となります。許可後は登録免許税納付、許可書交付、指導講習会参加、運行・整備管理者選任、確認報告、車両登録などの手続きを経て、最終的に運輸開始届と運賃料金設定届を提出して運輸を開始します。

運輸開始は許可から1年以内にする必要があります。また、申請書の提出から営業の許可が出るまでの期間は3~5か月程度です。

参考:関東運輸局|一般貨物自動車運送事業の申請から許可までの流れ

6.トラックナンバーの選択と適切な管理

トラックのナンバープレートは単なる色の違いではなく、事業の性質を表す重要な区分です。白ナンバーは自家用として自社の荷物運搬に、緑ナンバーは事業用として有償運送に使用します。

法令遵守は事業の信頼性に直結し、「白トラ」のような違法行為は厳しい罰則の対象となります。税金面では緑ナンバーが有利ですが、保険料は高額になる傾向があります。

事業拡大に応じた適切なナンバー選択と、アルコールチェックなどの安全対策の徹底が、トラック運送業の持続的な発展と社会的信頼の構築につながるのです。

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