「送迎ドライバーはきつい」「送迎ドライバーはやめとけ」という声を見て、応募をためらっていませんか。
送迎ドライバーと一口に言っても、介護施設、幼稚園、ホテル、企業の役員、夜の飲食店など、働く場所によって勤務時間も負担の中身も大きく違います。「きつい」と感じるかどうかは、どの種類の送迎を選ぶかで大きく変わる仕事です。
本記事では、送迎ドライバーの種類ごとのきつさを比較表で整理したうえで、厚生労働省のデータをもとにした年収・時給、普通免許で働けるケース、後悔しない求人の選び方まで解説します。
【結論】送迎ドライバーはきつい?
- きつさは種類によって大きく変わります。深夜帯の夜職送迎や、相手の予定に合わせて動く役員送迎は、負担が大きくなりやすい傾向です。
- 介護施設や幼稚園などの送迎は、決まった時間とルートで走ることが多く、比較的続けやすい働き方です。厚生労働省のjob tagでも、送迎バスは路線バスや貸切バスに比べて早朝・深夜の勤務が少なく、勤務時間の負担は比較的軽いと紹介されています。
- 施設や企業が自社で運行する送迎なら、二種免許がなくても、車の大きさに合った免許(普通・中型・大型)で働けます。
- パートや契約社員の求人が多い職種のため、しっかり稼ぎたい人は雇用形態と勤務時間の確認が欠かせません。
ドライバー転職にご興味がある方は
ドライバー転職専門の『カラフルエージェント ドライバー』にご相談ください。高収入・好待遇のドライバー求人を多数保持しており、ドライバー転職のリアルを伝えながら、希望に沿った求人を無料でご紹介します。
▼簡単・無料!30秒で登録完了!
カラフルエージェント ドライバーに無料で相談してみる
- 送迎ドライバーの種類ごとの「きつさ」の違い
- きついと言われる6つの理由と、年収・時給の実態
- 必要な免許と、後悔しない求人の選び方
1.【比較表】送迎ドライバーのきつさは種類で変わる

送迎ドライバーとは、決まった利用者を指定の場所で乗せ、目的地まで送り届ける仕事です。送迎する相手や勤務先によって、働く時間帯や求められる気配りは大きく異なります。
まずは主な6つの種類について、「きつい」と感じやすいポイントを比較してみましょう。
| 種類 | 主な勤務時間帯 | 待機・中抜け | 体力面の負担 | 気をつかう場面 | 車の持ち込み |
|---|---|---|---|---|---|
| 介護施設 (デイサービスなど) | 朝・夕方が中心 | 中抜けありの勤務が多い | やや大きい (乗り降りの介助) | 高齢者の体調変化、乗り降り時の安全 | 施設の車が基本 |
| 幼稚園・保育園 スクール | 朝・夕方が中心 | 日中に空き時間が出やすい | 小さめ | 子どもの安全、置き去り防止、保護者対応 | 園やスクールの車が基本 |
| ホテル・旅館 商業施設 | シフト制(日中〜夜) | 便と便の間に待機 | 小さめ (荷物の補助あり) | 接客マナー、施設の評判 | 施設の車が基本 |
| 企業役員 | 役員の予定次第 (早朝・夜もあり) | 待機が長くなりやすい | 小さめ | ビジネスマナー、守秘義務 | 社用車が基本 |
| 従業員 (工場・物流など) | 勤務シフトに合わせる (早朝・深夜もあり) | 便と便の間に待機 | 小さめ | 時間どおりの運行 | 会社の車が基本 |
| 夜職 (飲食店・キャスト) | 深夜〜早朝 | 閉店時間によって変動 | 小さめ (ただし眠気との戦い) | お酒の入った乗客への対応 | 自家用車の持ち込みが多い |
※編集部が一般的な傾向をまとめたものです。実際の勤務時間や業務範囲は求人によって異なります。
※スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
表からわかるように、「きつさ」の中身は種類ごとにまったく違います。選ぶときの目安は次のとおりです。
- 生活リズムを崩したくない人:介護施設やスクールなど、朝夕中心の送迎
- 接客やビジネスマナーに自信がある人:ホテルや企業役員の送迎
- 夜型の生活で、短時間で効率よく働きたい人:夜職の送迎(車にかかる費用の負担は要確認)
2.「送迎ドライバーはきつい」と言われる6つの理由

送迎ドライバーの仕事がきついと言われるのには、主に6つの理由があります。
自分にとってどの負担が大きいかを考えながら読み進めてみてください。
① 待機時間を含めて拘束時間が長くなりやすい
送迎の仕事では、運転している時間よりも、利用者を待つ時間のほうが長くなることがあります。
たとえば役員送迎では、朝は出勤前に自宅まで迎えに行き、夜は会合や残業が終わるまで待機してから送り届けます。相手の予定次第で1日の拘束時間が長くなるのが、きついと言われる大きな理由です。
介護施設やスクールの送迎では、朝と夕方の送迎の間に「中抜け」が入る勤務がよく見られます。実際に働く時間は短くても、朝から夕方まで予定が埋まってしまうと感じる人もいます。
② 早朝・深夜など勤務時間が不規則になりやすい
利用者の予定やサービスの運行時間に合わせて働くため、種類によっては早朝や深夜の勤務が発生します。
夜職の送迎は閉店後の深夜から早朝が中心で、昼夜が逆転しやすい働き方です。工場や物流センターの従業員送迎でも、24時間稼働の職場では早朝や深夜の便を担当することがあります。
一方、介護施設やスクールの送迎は日中が中心です。生活リズムを大切にしたいなら、種類選びが重要になります。
③ 人の命を預かる責任と緊張感がある
送迎ドライバーは、利用者の命を預かって運転する仕事です。事故を起こせば利用者だけでなく第三者にも被害が及ぶため、常に責任と緊張感がともないます。
とくに高齢者や子どもの送迎では、急発進や急ブレーキを避ける運転はもちろん、乗り降りの見守りや体調の変化への気配りも欠かせません。
子どもの送迎では、置き去りの防止も重要な責任です。幼稚園・保育所・認定こども園などの送迎用バスには、令和5年4月1日から置き去り防止を支援する安全装置の装備が義務付けられています。
ただし、安全装置は人の確認を補うためのものです。降車時の点呼や、車内に子どもが残っていないかの目視確認は、引き続きドライバーや職員の大切な役割です。
参照
こども家庭庁「送迎用バスの安全対策」
大阪府「送迎用バス・自動車への置き去り防止のための安全装置の設置等について」
④ 渋滞や悪天候でも時間どおりの運行が求められる
送迎ドライバーには、利用者を安全に送り届けるだけでなく、決められた時間に到着することも求められます。
渋滞や事故、大雨や大雪など、自分ではコントロールできない状況でも、ルートを変えたり連絡を入れたりしながら冷静に対応しなければなりません。
遅れが続くと利用者や施設から問い合わせが入ることもあり、精神的なプレッシャーにつながります。
ただし、悪天候時の運行ルールや緊急時の連絡体制が整った職場を選べば、一人で判断を抱え込む場面は減らせます。
⑤ 利用者との接し方に気をつかう
送迎する相手にはさまざまな人がいるため、接し方に気をつかう場面があります。
介護施設の送迎では高齢者の体調への気配り、役員送迎ではビジネスマナーや守秘義務、ホテルの送迎では施設の「顔」としての接客が求められます。
夜職の送迎では、お酒の入ったキャストへの対応や、仕事の愚痴を聞く場面もあるでしょう。
相手に合わせて丁寧に対応しつつ、深入りしすぎない距離感を保つことが、長く続けるうえでのポイントです。
⑥ 短時間勤務の求人が多く、収入が伸びにくい
見落とされがちなのが収入面です。送迎の仕事は朝夕の時間帯に集中しやすく、パートや契約社員の求人が多く見られます。
厚生労働省のjob tagに掲載されている、この職業で働く人へのアンケートでも、多いと感じる就業形態は「パートタイマー」が最も多く、「正規の職員・従業員」を上回っています。
また、夜職の送迎では自家用車の持ち込みを条件とする求人が多く、ガソリン代や車の維持費を差し引くと、時給の高さほど手元に残らないケースもあります。
年収・時給の詳しいデータは「4.送迎ドライバーの年収・時給」で解説します。
きつさの一方で得られるメリット
送迎ドライバーには、きつさだけでなく、この仕事ならではのメリットもあります。
- 利用者から直接感謝される
毎日同じ利用者を送迎するなかで「いつもありがとう」と声をかけてもらえることは、大きなやりがいになります。 - 一人の時間が多く、職場の人間関係の負担が少なめ
送迎は基本的に1人で担当する仕事です。職場の人間関係に疲れた人には働きやすい環境といえます(福祉施設では介護職員、スクールバスでは教職員が同乗することもあります)。 - 年齢を重ねても続けやすい
job tagでは、送迎バス等運転手の平均年齢は56歳とされており、定年退職をきっかけに転職する人も少なくありません。
参照:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「送迎バス等運転手」
▼あわせて読みたい
送迎ドライバーと同様、インターネット上で「きつい」「やめとけ」といった噂をよく耳にする、バスやタクシーの運転手。こちらの記事では、その理由や背景、実際の仕事内容について詳しく解説しています。
3.送迎ドライバーの仕事内容と種類別の実態
送迎ドライバーは「何業」にあたる?
厚生労働省のjob tagでは、送迎バスなどを運転する仕事は「送迎バス等運転手」として紹介されており、属する産業は「運輸業、郵便業」と整理されています。
ただし、これは職業としての分類です。実際の勤め先はバス会社のほかに、介護施設、幼稚園、ホテル、一般企業などさまざまで、送迎は「施設のサービスの一部」として行われることも多くあります。
例えばどんな仕事?
- 介護送迎:福祉サービスの一環
- スクールバス:教育サービスの一環
- 役員送迎:秘書業務に近いサポート業務
このように、送迎ドライバーは運転だけでなく、勤め先のサービスを支える「接客の最前線」を担う存在です。
【POINT】
職業の分類上は運輸業に位置づけられますが、実際の仕事では、介護・教育・接客など勤め先のサービスに近いスキルが求められます。
参照:厚生労働省 job tag「送迎バス等運転手」
送迎ドライバーに共通する仕事内容
運行前の点検とアルコールチェック
出勤したら、車両のタイヤやライト、ブレーキなどに異常がないかを点検し、その日の送迎ルートや利用者の人数を確認します。
運転前後のアルコールチェックも欠かせません。一定台数以上の車を業務で使う事業所では、白ナンバーの車であっても、アルコール検知器を使った確認が2023年12月1日から義務付けられています(乗車定員11人以上の車を1台以上、またはそのほかの車を5台以上使用する事業所が対象)。
送迎バスや送迎車の運転
送迎ドライバーのメイン業務は、送迎バスや送迎車を運転し、利用者を目的地まで送り届けることです。
道路状況や天候に応じて、定められたルートと時間を守りながら安全に運行します。高齢者や子どもを乗せる場合は、急発進や急ブレーキを避け、乗っている人が不安を感じない運転を心がけます。
利用者の乗り降りのサポート
送迎車両を安全な場所に停めてドアを開け閉めするほか、荷物の運搬を手伝ったり、利用者が安全に乗り降りできるようサポートしたりします。
とくに小さな子どもや高齢の方、介助が必要な方を乗せる場合は、細心の注意が必要です。降車後は、全員が降りたか、忘れ物がないかも確認します。
車内の清掃と送迎記録の作成
送迎が終わったら、車内を清掃・消毒し、次の運行に備えます。
あわせて、送迎日時や走行距離、出発・到着時刻などを記録します。事業所によっては運行日報の作成が義務付けられている場合もあります。
記録を正しく残すことで、事業所がドライバーの乗務状況を把握して長時間運転や過労を防げるほか、トラブルが起きた際にも記録にもとづいて対応できます。
種類別に見る送迎ドライバーの実態
介護施設(デイサービスなど)の送迎
デイサービスやデイケアの利用者を、自宅と施設の間で送迎する仕事です。朝と夕方に送迎が集中するため、間に中抜けが入る勤務形態がよく見られます。
【きついポイント】
車いすの固定や乗り降りの補助など、体を使う場面があります。運転中に利用者の体調の変化に気づき、施設の職員に伝える役割も担います。
【向いている人】
高齢者と接するのが好きな人、短時間勤務で家庭と両立したい人。
身体介助をドライバーがどこまで担当するかは施設によって異なります。介助も含む求人では「介護職員初任者研修」などの資格を歓迎・必須とする場合があります。
なお、福祉施設の送迎では介護職員が同乗することも多く、ドライバーだけですべてに対応するとは限りません。
参照:厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」
▼あわせて読みたい
「感謝されてやりがいのある送迎ドライバーがしたい」という方には、介護施設の送迎ドライバーがおすすめです。こちらの記事では、施設タイプ別の働き方や時給相場、中抜けの有無などを詳しく解説しています。
幼稚園・保育園・スクールの送迎
幼稚園や保育園、スイミングスクールなどに通う子どもを送迎する仕事です。登園・降園や教室の開始時間に合わせて、決められたルートを走ります。
【きついポイント】
子どもの安全管理に加え、保護者への対応が発生することもあります。降車時の人数確認や置き去り防止の確認は、とくに気を抜けない業務です。
【向いている人】
子どもと関わるのが好きな人、朝夕を中心に働きたい人。
保護者から大切な子どもを預かるため、運転の安全性はもちろん、ドライバー自身の信頼性も求められます。スクールバスでは教職員が同乗するケースもあり、乗り降りの見守りを分担しながら運行します。
ホテル・旅館・商業施設の送迎
駅や空港とホテル・旅館の間、または商業施設やレジャー施設への送迎を担当する仕事です。一日を通して運行する施設では、交替制のシフトで働くのが一般的です。
【きついポイント】
土日祝日や繁忙期に忙しくなりやすく、便と便の間に待機が発生します。送迎時の対応が施設の評判に直結するため、丁寧な接客が求められます。
【向いている人】
接客が好きな人、シフト制の勤務でも問題ない人。
企業役員の送迎
企業の社長や役員を、自宅、勤務先、会合場所などに送り届ける仕事です。
【きついポイント】
役員の予定に合わせて動くため、早朝や夜遅くの勤務、長い待機が発生しやすい働き方です。社内の情報にふれることもあるため、守秘義務が課せられます。
【向いている人】
ビジネスマナーに自信がある人、予定の変更にも柔軟に対応できる人。
送迎する役員と同じ企業に所属することが多く、スーツなどのフォーマルな服装で勤務する場合があります。
従業員の送迎
自社の従業員や派遣スタッフを、駅や寮と職場の間で送迎する仕事です。
【きついポイント】
夜勤がある職場では、勤務シフトに合わせて送迎時間が早朝や深夜になる場合があります。
【向いている人】
決まった時間に正確に動くことが得意な人。
夜職(飲食店・キャスト)の送迎
飲食店やキャバクラなどで働くスタッフを、閉店後に自宅まで送り届ける仕事です。
【きついポイント】
・一番眠くなる時間帯の運転
・お酒の入ったキャストへの対応
・自家用車の持ち込みが条件の求人が多く、ガソリン代や車の消耗が発生する
【向いている人】
夜型の生活に慣れている人、深夜から早朝の短時間で効率よく働きたい人。
雇用契約ではなく業務委託で働くケースもあるため、契約の形や事故時の負担の範囲は、応募前に確認しておきましょう(「8.失敗しない送迎ドライバー求人の選び方」で解説します)。
4.送迎ドライバーの年収・時給【厚生労働省データ】

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、送迎バス等運転手の賃金や求人について、次のデータが公表されています。
| 項目 | データ(全国) | 出典 |
|---|---|---|
| 年収 | 453.1万円 | 令和7年賃金構造基本統計調査を加工 |
| 1時間あたりの賃金 (一般労働者) | 1,907円 ※残業代・賞与を含む | 令和7年賃金構造基本統計調査を加工 |
| 1時間あたりの賃金 (短時間労働者) | 1,588円 ※残業代・賞与を含まない | 令和7年賃金構造基本統計調査を加工 |
| 平均年齢 | 56歳 | 令和7年賃金構造基本統計調査を加工 |
| ハローワークの求人賃金 (月額) | 22.3万円 | ハローワーク求人統計データ(令和7年度) |
| 有効求人倍率 | 0.97倍 | ハローワーク求人統計データ(令和7年度) |
※job tagの統計データは、送迎バス運転手が属する職業分類に対応する数値であり、必ずしも送迎ドライバーだけを集計したものではありません。
※スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
短時間勤務の場合の収入イメージ
年収453.1万円は、フルタイムで働く人を含む数値です。パートで朝夕の送迎だけを担当する場合、収入は大きく変わります。
たとえば、短時間労働者の1時間あたり賃金(1,588円)で、1日5時間・月20日働いた場合の月収は約15.9万円(額面)です。【試算:1,588円×5時間×20日=158,800円】
実際の時給や勤務時間は、地域や求人によって異なります。あくまで目安として、応募先の条件で計算し直してみてください。
送迎ドライバーとして収入を上げるには
- 正社員・フルタイムの求人を選ぶ
job tagによると、バス会社に勤務して送迎バスを担当する場合は正社員が大半で、月給制が多いとされています。 - 大きな車を運転できる免許を取る
マイクロバスや大型バスを運転できると、選べる求人が広がります。大型第二種免許の取得を支援する制度を設けているバス会社も多くあります。 - ほかのドライバー職と比較する
バス運転手やルート配送など、送迎以外のドライバー職も視野に入れると、収入を伸ばせる選択肢が見つかることがあります。
▼あわせて読みたい
バス運転手の年収を種類別・地域別に比較したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
5.送迎ドライバーに必要な免許と資格

送迎ドライバーに必要な免許は、「運転する車の大きさ(乗車定員)」と「どのような形で送迎するか」の2つで決まります。
運転する車の大きさで必要な免許が変わる
| 運転する車の例 | 乗車定員 | 必要な免許 |
|---|---|---|
| 乗用車・ワゴン車・ワンボックスカー | 10人以下 | 普通免許 |
| マイクロバス | 11人以上29人以下 | 中型免許 |
| 大型バス | 30人以上 | 大型免許 |
※施設や企業が自社のサービスとして送迎する場合の目安です。車両総重量などの条件もあるため、詳しくは各都道府県警察の案内をご確認ください。
二種免許が必要になるのはどんなとき?
介護施設や幼稚園、ホテル、企業などが、自社のサービスや福利厚生の一環として送迎する場合は、上の表の免許(第一種免許)で運転できます。
乗用車やワンボックスカーを使う介護施設などの送迎であれば、普通免許で働くことが可能です。
働き方によって、必要な免許は次のように変わります。
| 働き方 | 必要な免許 |
|---|---|
| 介護施設・学校・ホテル・企業などが、自社のサービスとして送迎する | 第一種免許(普通・中型・大型) |
| バス会社に所属し、バス会社の車両で送迎バスを運転する | 第二種免許(job tagでは大型第二種免許と紹介) |
| 介護タクシーなど、運賃を受け取って人を運ぶ | 第二種免許 |
【注意】2007年6月1日以前に取得した普通免許では、マイクロバスは運転できない
「昔の普通免許なら大きめの車も運転できる」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
平成19年(2007年)6月1日以前に取得した普通免許は、現在「8トン限定中型免許」として扱われます。
ただし、この免許で運転できる車の乗車定員は10人以下です。乗車定員11人以上のマイクロバスを運転するには、中型免許以上が必要になります。
参照:石川県警察「準中型免許と運転可能な車種について」
あると有利な資格と経験
送迎ドライバーの仕事では、以下のような資格や経験があると有利になります。
- 介護職員初任者研修
介助を含む介護施設の送迎で、乗り降りのサポートに知識と技術を活かせます。 - 普通救命講習
利用者が急に体調を崩したときの応急手当に役立ちます。 - 接客業の経験
利用者やその家族と円滑にコミュニケーションをとるうえで強みになります。 - 無事故・無違反の運転歴
安全運転の実績として、採用時に重視されやすいポイントです。
参考
介護職員・介護支援専門員|厚生労働省
応急手当講習会 救命講習のご案内|東京消防庁
免許・資格の取り方と費用の考え方
中型免許や大型免許、第二種免許は、指定自動車教習所で教習を受けて取得するのが一般的です。
費用は、今持っている免許の種類や教習所によって大きく変わるため、通う予定の教習所で見積もりを取りましょう。
第二種免許には受験資格があり、たとえば大型第二種免許は、普通免許などを取得してから一定の年数が経過している必要があります。詳しい条件は、各都道府県警察の運転免許センターで確認してください。
なお、バス会社などでは免許の取得費用を会社が支援する制度を設け、未経験者を採用しているところも多くあります。「入社後に会社の支援で取得できるか」も、求人を選ぶときのポイントです。
介護職員初任者研修は各地の研修実施機関で、普通救命講習は消防署などで受講できます。費用や日程は、実施機関ごとに確認しましょう。
資格がなくてもドライバー転職は可能!
ドライバー転職専門の『カラフルエージェント ドライバー』にご相談ください。未経験OKでかつ好待遇・高収入の求人を多数保持しており、最短2週間でスピード転職が可能となります。
▼簡単・無料!30秒で登録完了!
カラフルエージェント ドライバーに無料で相談してみる
▼あわせて読みたい
「普通自動車免許しか持っていない」という方には、軽貨物ドライバーもおすすめです。こちらの記事では、具体的な仕事内容や向いている人の特徴、メリット・デメリットなど網羅的に解説しています。
6.送迎ドライバーに向いている人、向いていない人

自分に合わない働き方を選ぶと、仕事のきつさは大きくなります。
とくに送迎は人の命に関わる仕事なので、応募する前に自分の特性と照らし合わせておきましょう。
まずはチェック!送迎ドライバーの適性チェックリスト
次の項目に多く当てはまる人は、送迎ドライバーに向いている可能性があります。
- □ スピードよりも、安全で丁寧な運転を優先できる
- □ 毎日同じルートや時間割で動くことが苦にならない
- □ 高齢者や子ども、お客様に気配りができる
- □ 待ち時間を自分なりに有効に使える
- □ 急な渋滞やトラブルでも、落ち着いて連絡・対応できる
- □ 車の点検や清掃などの地道な作業をきちんとこなせる
当てはまる項目が少なくても、種類を選べば働きやすくなる場合があります。
「1.比較表」とあわせて、自分に合う送迎の種類を考えてみてください。
向いている人
人と関わるのが好きな人
送迎ドライバーはさまざまな人と接する仕事なので、人と関わるのが好きな人に向いています。
通園バスや企業の役員送迎などでは、毎日同じ利用者を乗せ、コミュニケーションをとる機会が多くあります。笑顔で丁寧に対応できる人は、利用者との信頼関係を築きやすいでしょう。
決まった流れの仕事を丁寧にこなせる人
送迎の仕事は、決まった時間に、決まったルートを、毎日くり返し走ることが基本です。
変化の少ない仕事を「退屈」と感じるより、「慣れるほど段取りよくこなせる」と前向きに捉えられる人は、送迎ドライバーとして長く活躍しやすいタイプです。
重い荷物を運ぶ仕事は避けたい人
「運転は好きだけど、配送ドライバーのような重い荷物の積み下ろしをする自信はない」という方にも向いています。送迎ドライバーは、基本的に重い荷物の積み下ろしがありません。
また、工場内作業のように長時間の立ち仕事をすることも少ない仕事です。ただし、介護施設の送迎では乗り降りの介助で体を使う場面があるため、体力面が心配な方は介助の有無を確認しましょう。
向いていない人
慎重に運転できない人
送迎ドライバーには、安全で、乗っている人を不快にさせない運転が求められます。急発進や急ブレーキが多い方は、送迎ドライバーには向いていません。高齢の方や子どもは、少しの揺れでもけがをしてしまうことがあるためです。
また、運転には気持ちの状態が表れやすいものです。イライラして運転が荒くなると、事故のリスクが高まります。気持ちを落ち着けて運転できない人には、難しい仕事といえます。
道を覚えるのが苦手な人
送迎ドライバーは、最適なルートを選び、時間どおりに到着することが求められる仕事です。
カーナビや地図アプリがあっても、渋滞や工事などの突発的な状況に対応するには、ある程度の土地勘が必要です。新しいルートや細かい道順を覚えるのが極端に苦手な場合は、遅刻やルート間違いのリスクが高まります。
待機や中抜けがどうしても苦手な人
送迎の仕事では、利用者を待つ時間や、朝夕の送迎の間の中抜けが発生しやすくなります。
「まとまった時間で一気に働きたい」「待つ時間がとにかく苦痛」という人は、ストレスを感じやすいでしょう。その場合は、待機の少ない勤務形態の求人を探すか、ほかのドライバー職も検討してみてください。
▼あわせて読みたい
別の職種からドライバーへの転職を考えている方は、こちらの記事も参考にしてください。
7.送迎ドライバーのきつさを減らすコツ

送迎ドライバーの仕事がきついと感じている場合でも、次のような工夫で負担を減らし、長く続けられる可能性があります。
生活リズムに合った種類・時間帯を選ぶ
「きつい」と感じる原因の多くは、仕事の時間帯と自分の生活リズムが合っていないことです。
朝型の人なら介護施設やスクールの送迎、夜型の人なら夜職の送迎というように、自分の生活に無理のない時間帯を選ぶことが、きつさを減らす一番の近道です。
ルートと代替ルートを事前に確認しておく
到着がぎりぎりになって焦りがちな人は、送迎ルートの交通状況を事前に調べ、渋滞しやすい時間帯や代わりのルートを把握しておきましょう。
慣れるまでは時間に余裕を持って出発し、「早めに着いて状況を確認する」ことを意識するだけでも、プレッシャーは大きく和らぎます。
一人で抱え込まず、同僚や上司に相談する
送迎ドライバーは一人で運転する時間が長く、孤独を感じやすい仕事です。
特定のルートで渋滞が多いなら同僚ドライバーに抜け道を聞く、運行スケジュールに無理があるなら上司に調整を相談するなど、周りの力を借りることで解決できる問題も少なくありません。
体調管理も運転業務の一部と考える
寝不足や疲れがたまった状態での運転は、事故のリスクを高めます。
とくに早朝や深夜に働く場合は、睡眠時間を最優先にスケジュールを組みましょう。体調が悪いときは無理をせず、早めに職場へ申し出ることも、利用者の安全を守るための大切な行動です。
小さな目標を立てて振り返る
「急ブレーキをかけない運転を続ける」「利用者の名前と乗降場所を1週間で覚える」など、達成しやすい目標を立てると、日々の業務にやりがいを感じやすくなります。
目標を達成したら振り返り、次の目標を設定することで、少しずつ自信を積み重ねていけます。
8.失敗しない送迎ドライバー求人の選び方

送迎ドライバーの仕事がきついかどうかは、職場選びによって大きく左右されます。応募前に確認したいポイントを4つ紹介します。
① 勤務時間帯と「拘束時間」「中抜け」の扱いを確認する
送迎ドライバーの働き方は、主に「日中型」と「深夜・早朝型」に分かれます。
| 項目 | 日中型 | 深夜・早朝型 |
|---|---|---|
| 主な送迎 | 介護施設・幼稚園・スクール・企業役員など | 夜職・工場などの従業員送迎など |
| 働き方の特徴 | 朝夕の送迎が中心。中抜けや待機時間が長くなる傾向がある | 短時間で効率よく働ける。一番眠い時間帯の運転になる |
| 確認したいこと | 中抜けの時間数と、その間の過ごし方・給与の扱い | 睡眠時間を確保できるシフトか、車両費の負担はどうか |
中抜けや待機がある求人では、次の点も確認しておきましょう。
- 中抜けは何時間あり、その間は自由に過ごせるか
- 待機時間は給与の対象になるか
- 1日の始業から終業までの時間はどれくらいか
運転を主な仕事とする労働者の拘束時間や休息期間については、厚生労働省の「改善基準告示」で基準が定められており、令和6年4月1日から改正後の基準が適用されています。
この基準は、運送を業としているかどうかにかかわらず、運転者を雇用して働かせる事業に適用されるとされています。求人票や面接で、拘束時間がきちんと管理されているかを確認しておくと安心です。
参照
厚生労働省「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」
厚生労働省労働基準局監督課「改善基準告示の見直しについて」(持続可能な物流の実現に向けた検討会 資料)
② 雇用形態と「実質的な手取り」を確認する
求人票の給与額だけでなく、雇用形態と車にかかる費用の負担も確認が欠かせません。
雇用形態
パート・契約社員・正社員のどれか、社会保険の加入条件はどうなっているかを確認しましょう。夜職の送迎などでは、雇用契約ではなく業務委託として働くケースもあります。
業務委託の場合は、雇用されて働く人と同じ保護を受けられないことがあるため、契約内容をよく確認してください。
自家用車を持ち込む場合
特に「車両持ち込み」の案件では、以下の点を必ず確認してください。
- ガソリン代や高速代の支給基準(実費精算か、一律支給か)
- オイル・タイヤなどの消耗品や車検費用の補助の有無
- 車内清掃やトラブル(嘔吐など)の際の清掃費用の負担
- 自動車保険の契約内容が、送迎での使用に対応しているか(保険会社に確認)
- 事故を起こしたときの修理費や損害を、だれが負担するか
自家用車を大切にしたい、余計な出費を抑えたいという場合は、会社が用意した車両を使える「社用車貸与」の求人を選ぶのが賢明です。
③ 研修とフォロー体制が整っているかを確認する
送迎業務は一人での作業が多いため、トラブルが起きたときのバックアップ体制が重要です。
「未経験歓迎」という言葉だけで判断せず、以下の仕組みがあるかを確認しましょう。
- ルート研修の充実
地理に不安がある場合、先輩の同乗指導でルートを覚える期間が設けられているか。 - 緊急連絡網の整備
事故や故障、利用者の体調変化があったときに、すぐ指示を仰げる体制があるか。 - 車両メンテナンスの仕組み
ドライバーに丸投げではなく、組織として車両の状態を管理しているか。
④ 安全管理の仕組みがあるかを確認する
安全管理がしっかりしている職場では、ドライバーが一人で責任を抱え込まずに済み、結果として「きつさ」も減らせます。
- 運転前後のアルコールチェックや点呼が行われているか
- 子どもの送迎で、降車時の人数確認や置き去り防止の手順が決まっているか
- 介護施設やスクールの送迎で、職員が同乗する体制か
- 悪天候時の運行判断や、遅れが出たときの連絡ルールがあるか
9.送迎ドライバーに関するよくある質問(Q&A)

ここでは、送迎ドライバーという仕事に興味を持った方が抱きがちな疑問について、お答えします。
-
普通免許だけで送迎ドライバーになれますか?
-
乗用車やワンボックスカーを使う送迎なら、普通免許で働けます。
施設や企業が自社のサービスとして行う送迎であれば、二種免許は必要ありません。ただし、乗車定員11人以上のマイクロバスは中型免許、30人以上のバスは大型免許が必要です。
また、バス会社に所属して送迎バスを運転する場合や、介護タクシーのように運賃を受け取る場合は第二種免許が求められます。
-
60代・未経験でも送迎ドライバーになれますか?
-
未経験から始める人も多い仕事です。
job tagによると、送迎バス等運転手の平均年齢は56歳で、定年退職をきっかけに転職する人も少なくありません。また、この職業で働く人へのアンケートでは、周囲のサポートなしで一通り働けるようになるまでの期間を「6か月以下」(「必要ない」を含む)と答えた人が約75%でした。
なお、2007年6月1日以前に取得した普通免許では、乗車定員11人以上のマイクロバスは運転できません。応募先で運転する車の大きさを事前に確認しましょう。
-
送迎ドライバーの年収・時給はどれくらいですか?
-
job tagでは、年収453.1万円、短時間労働者の1時間あたり賃金は1,588円と紹介されています。
ただし、この統計は送迎ドライバーだけを集計したものではなく、フルタイムで働く人も含まれます。
朝夕だけのパート勤務では収入が大きく変わるため、「4.送迎ドライバーの年収・時給」の試算も参考にしてください。
-
送迎ドライバーで、一番きつくないのはどの種類ですか?
-
生活リズムの面では、介護施設やスクールなど日中の送迎が比較的続けやすい傾向です。
ただし、介護施設では乗り降りの介助、スクールでは子どもの安全管理といった別の負担があります。
何を「きつい」と感じるかは人によって違うため、「1.比較表」で自分が避けたい負担を確認してから選ぶのがおすすめです。
-
夜職の送迎は、車を持っていなくてもできますか?
-
自家用車の持ち込みを条件とする求人が多いため、車がないと選べる求人は限られます。
社用車を用意している店舗もあるので、求人票の記載に加えて、面接で「社用車はあるか」「持ち込みは必須か」を確認しましょう。
-
送迎ドライバーは夜職のイメージが強いですが、日中の仕事もありますか?
-
日中の仕事も多くあります。
介護施設、幼稚園、企業の役員送迎などは、主に日中が中心です。生活リズムを大切にしたい場合は、こうした日中の案件から検討することをおすすめします。
-
事故を起こさないか、道に迷わないか不安です。
-
決まったルートを走る送迎が多く、研修や同乗指導を用意している職場もあります。
早く着くことよりも安全を最優先する「送迎ドライバーの心得」を徹底できる方であれば、着実に業務に慣れていけます。応募前に、ルート研修の期間や緊急時の連絡体制を確認しておくと安心です。
-
送迎ドライバーは誰でもなれる仕事ですか?
-
運転免許があれば応募はできますが、「誰でもいい」わけではありません。
現場では、相手のペースに合わせられる忍耐強さや、社会人としての誠実なコミュニケーション能力を持つ人材が求められています。
10.まとめ:送迎ドライバーがきついかは「種類」と「求人条件」で決まる
送迎ドライバーは、待機を含む拘束時間や不規則な勤務、人の命を預かる責任など、決して楽な仕事ではありません。
一方で、きつさの中身は種類によって大きく異なります。日中中心の介護施設やスクールの送迎、接客を活かせるホテルや役員の送迎、短時間で働ける夜職の送迎など、自分の生活リズムや得意なことに合う種類を選べば、長く続けやすい仕事です。
job tagでも、高齢化にともなって高齢者施設の送迎バスの需要が拡大していると紹介されており、今後も活躍の場が期待できます。
応募する前には、勤務時間と中抜けの扱い、雇用形態、車にかかる費用の負担、安全管理の体制を確認し、納得できる職場を選びましょう。
ドライバー転職をお考えの方は
まずはドライバー転職専門の『カラフルエージェント ドライバー』にご相談ください。高待遇・高収入の求人を多数保持しており、最短2週間でスピード転職が可能となります。
▼簡単・無料!30秒で登録完了!まずはお気軽にご連絡ください!
カラフルエージェント ドライバーに無料相談してみる