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牽引免許は難しい?合格率は81.1%!難易度や独学について解説

2024年問題でドライバー需要が急増する中、牽引免許は転職やキャリアアップの強力な武器として注目を集めています。一方で、「牽引免許は難しい」「自分には無理かもしれない」と不安に感じ、検索する方も多いでしょう。

結論からいうと、牽引免許は難しいと言われがちですが、実際には第一種免許の合格率は81.1%と、決して取得が困難な資格ではありません。学科試験もなく、学力に不安がある方でも運転操作に慣れれば十分に合格を目指せます。

しかし「方向転換」という技能試験の難関や、教習所で対応できない第二種免許の存在が、取得困難なイメージを作り出しているのも事実です。

この記事では、「なぜ挫折する人がいるのか」「費用はいくらかかるの?」「免許はどれくらいで取れる?」「独学は可能か」など、牽引免許に関する疑問を詳しく解説します。

参考: 警察庁交通局運転免許課「運転免許統計 令和6年版」p.23

この記事を読んでわかること
  • 合格率約80%なのに「牽引免許は難しい」と言われる理由
  • 費用・期間・独学の可否や、挫折しないバック攻略のコツ
  • 牽引免許でどんな仕事に就け、年収やキャリアがどう広がるか

1.牽引免許の合格率は実際どうなの?種類別のリアルなデータ

1.牽引免許の合格率は実際どうなの?種類別のリアルなデータ

ある一定の条件のもと、車両を牽引するときに必要になるのが牽引免許です。

牽引免許の取得は難しいと言われますが、実際には牽引免許の種類によってさまざまです。なぜ取得が難しいと言われるのか、実際のデータと絡めて見てみましょう。

なぜ「難しい」と言われる?技能試験最大の難関「方向転換」

詳しくは後述しますが、実のところ、令和6年度の牽引第一種免許の合格率は80%を超えています。データを見るかぎり、決して難関資格というわけではありません。

それにもかかわらず難しいと言われる背景には、技能試験に含まれる「方向転換」の存在があります。

方向転換とは、T字路でバックして車庫入れのように牽引車を操作するもので、トレーラーとトラクターを一直線にする必要があるなど、特有の難しさがあります。

方向転換で失敗する受験者の多さが、免許取得が難しいと言われる理由のひとつです。

また、牽引第二種免許においては、指定自動車教習所での技能教習(通学・合宿)が実質的に行われていません。

そのため合格率も低く、このことも牽引免許取得の困難さのイメージを受験者に植えつける原因になっています。

合格率80%超の第一種免許と20%台の第二種・一発試験の差

牽引免許には牽引第一種免許、牽引第二種免許、牽引小型トレーラー限定免許の3種類があり、合格率がそれぞれ異なります。

牽引第一種免許は合格率も高く、令和6年度は81.1%です。対して、乗客を乗せることができる牽引第二種免許は合格率が低く20.6%です。

牽引小型トレーラー限定免許は合格率が85.3%と高いものの、受験者が牽引第一種免許の約13分の1と少なく、あまり免許保持者は多くありません。

牽引免許の取得方法には、自動車教習所に通う方法と、独学で練習しいきなり試験場で技能試験を受ける「一発試験」という方法があります。牽引第一種免許の合格者は8割以上が自動車教習所に通っています。

一方、独学からの一発試験は教習所に通う費用が節約できるというメリットがあるものの、合格率は低いため、何度も試験場に通うことになります。

牽引第二種免許・牽引小型トレーラー限定免許については、教習所では対応できないため、受験は一発試験のみです。

参考: 警察庁交通局運転免許課「運転免許統計 令和6年版」p.23

牽引免許でつまずくのはどんな人?

牽引免許で挫折してしまう人の多くは「普通免許しか持っておらず、大きな車両の運転そのものが初めて」というケースです。レジャー目的でボートトレーラーなどを牽こうと始めたものの、想定以上に大きな車両を扱うと知って諦めてしまう、という人が少なくありません。

■普通免許から牽引免許を目指してつまづく人の例

教習で使う車が大きくてビックリ!普通車しか運転したことがないから、感覚がつかめなくて怖い……

エアブレーキって何…?内輪差とかバックとか、普段の運転と違うことが多すぎて無理!

すでに大型トラックを運転している人であれば、車体の大きさやエアブレーキにも慣れているため、残る課題は実質「トレーラーのバック」だけと考えてよいでしょう。

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【キャリアアドバイザーのワンポイント】

教官や受講者の話では、現役大型ドライバーであれば卒業検定を1回で通る人が多いそうです。

実務経験のある大型ドライバーであれば、一般平均の約80%より、さらに高い水準で合格していると予想されます。

2.牽引免許の基礎知識:750kgルールと3つの免許を徹底解説

2.牽引免許の基礎知識:750kgルールと3つの免許を徹底解説

牽引免許を取得する前に、どんな場合に免許が必要になるのかを知っておくことは大切です。牽引したい車両がどの程度の規模なのかが分かっていれば、免許不要で牽引できる可能性もあります。

牽引免許とは?750kgを超える車両の牽引に必須

牽引免許とは?どこから必要?

牽引免許とは、車両総重量(トレーラー本体の重さに最大積載量を足した数値)750kgを超える車両を牽引する際に必要となる運転免許。

【なぜ必要か】
車両総重量750kgを超える車両を連結して公道を走るには、通常の運転とは異なる高度な操作技術と安全管理が求められるため。

普通自動車、準中型自動車、中型自動車、大型自動車、大型特殊自動車のいずれかで重量のあるトレーラーやキャンピングカーなどを牽引して公道を走行する場合、この免許が法的に義務付けられています。

重要なポイントは、牽引免許は単体では取得できないということです。まず牽引する車両に応じた基本となる運転免許(普通免許、中型免許など)を事前に取得していることが必須条件となります。

つまり、牽引免許は既存の運転免許に追加する形で取得する免許なのです。逆に言えば、750kg以下の軽量な車両であれば牽引免許は不要で、基本の運転免許のみで牽引が可能です。

この750kgという基準が、牽引免許の要否を判断する重要な境界線となっています。

キャリアアドバイザー

【キャリアアドバイザーのワンポイント】

「勉強が苦手だから自信がない」という方も多いですが、牽引免許は学科試験がなく、実技だけで取得できる免許です。

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牽引免許の詳細な種類や取得手順について、より詳しい情報をお求めの方は、こちらの記事で詳しい解説をご確認いただけます。

【けん引免許完全ガイド】取得方法やキャリアアップなど徹底解説
けん引免許とは?種類・取得方法・メリットなど徹底解説
牽引免許の必要性、取得方法、メリットを解説。物流業界でのキャリアアップや高収入の可能性、安全運転の心得まで詳しく紹介します。
https://colorful-career.jp/media/contents/towing-license/

第一種、第二種、小型トレーラー限定免許の違いと用途

牽引免許と言われて一般的に想起されるのは牽引第一種免許です。牽引第一種免許を取得すると、750kgを超える重量の貨物トレーラーやキャンピングカーなどを牽引して公道を走行できます。

対して、牽引第二種免許では、営利目的で人を乗せて運べるようになります。タクシーやバスなど乗客を乗せる場合には第二種運転免許が必要ですが、牽引第二種免許は乗客を乗せてトレーラーバスなどを運転できます。

教習所では対応できないため、合格率が低く難易度が高い免許です。しかしトレーラーバスの需要が少なく、牽引第二種免許が必要なシーンも多くないため、受験者も非常に少ないです。

また、小型トレーラー限定免許は750kgから2,000kg未満の小型トレーラー限定の牽引免許です。車両が限定されるため、受験者が非常に少ない傾向にあります。

この免許は自動車教習所で教習を受けられず、試験を受けるときには試験場に連絡を取ったうえで、自分で車両を持ち込まなければなりません。

牽引免許が不要なケースもある?例外規定をチェック

車両を牽引する際、すべてのケースで牽引免許が必要というわけではありません。

最も重要な基準は重量で、750kg以下の車両であれば牽引免許は不要です。例えば、アウトドアやレジャーで使用する軽量なキャンピングトレーラーやボートトレーラーなどが該当します。

ただし、重量が750kg以下であっても、サイズ制限には注意が必要です。全長12メートル、幅2.5メートル、高さ3.8メートルのいずれかを超える場合は、事前に道路管理者への許可申請が必要となります。

また、緊急時の特例として故障車牽引があります。この場合は750kgを超える車両でも牽引免許なしで牽引が認められていますが、あくまで緊急避難的な措置です。

条件として、故障車を運転できる適切な免許を持つ人が故障車に乗車し、必要に応じてハンドルやブレーキ操作を行うことが義務付けられています。

故障車を牽引免許なしで牽く場合の条件

故障車を牽引免許なしで牽く場合は、次の条件をすべて守る必要があります。

  • 牽引ロープなどの長さは5m以内にする
  • ロープの中間に0.3㎡以上の白い布を付け、目印にする
  • 走行速度は時速30km以下に抑える
  • 高速道路での牽引はおこなわない
  • 故障車にも、その車を運転できる免許を持つ人が乗車する

故障車の牽引は、あくまで緊急時の例外措置です。条件を一つでも満たさないと違反となるため、ルールを正しく理解したうえで慎重に対応しましょう。

参照:e-GOV「道路交通法施行令」

牽引免許はいつ・どんな時に必要?具体的なシーンを解説

「牽引免許はいつ使うのか」「どんな時に必要になるのか」をイメージしづらい方のために、具体的なシーンを整理します。

■仕事の場合

  • 海上コンテナを運ぶトレーラー
  • ガソリンや高圧ガスを運ぶタンクローリー
  • 重機を運ぶ重量物トレーラーなど

物流の現場では、一度に大量に運べるトレーラーの価値は高く、会社から取得を勧められるケースも増えています。

■レジャーの場合

  • 大型のキャンピングトレーラー
  • ボートトレーラーを自家用車で牽く際など

「荷物を積んでいなければ、被牽引車の重量は600Kg」と言う場合でも、車両総重量が750kgを超えているなら、牽引免許が必要です。

3.牽引免許取得の条件:年齢、視力、そして「深視力」の重要性

3.牽引免許取得の条件:年齢、視力、そして「深視力」の重要性

牽引免許の取得には技能以外に身体的な適性が求められます。自分が当てはまるのか、ひとつずつ見ていってください。

牽引免許の取得条件を全解説!あなたは対象?

牽引免許の取得には、以下の条件をクリアする必要があります。

18歳以上であること(牽引第二種免許は21歳以上または特例教習を修了した19歳以上)
普通自動車免許・中型免許・準中型免許・大型免許・大型特殊免許のいずれかの運転免許を取得済であること

また身体的な適性として、以下の条件が求められます。

両眼で0.8以上、かつ一眼で0.5以上(眼鏡やコンタクトレンズの使用可)であること
信号の色を識別できること
10mの距離で90dbの音が聞こえること(補聴器の使用可)
運転に支障をきたすような四肢や体幹の障害がないこと

なお、牽引免許特有の関門である「深視力」については、次の項目で詳しく解説します。

参考:警視庁「適性試験の合格基準」

合否を分ける「深視力」検査とは?対策方法も

牽引免許取得には深視力検査が必須です。深視力とは物体を立体的にとらえ、距離感を正確に判断する能力のことで、左右の視力差による微妙なズレを修正して一つの物体として認識する力です。

普通免許では不要ですが、牽引車や大型車は車体が大きく、距離感の誤判断が重大事故につながるため必要不可欠です。

検査には三桿法という方法が用いられます。横一列に並んだ3本の棒のうち、真ん中の棒だけが前後に動き、受験者はそれが左右の棒と一直線になったタイミングで合図します。

2.5メートル離れた位置で3回実施し、平均誤差2センチ以下で合格です。

対策として、まず眼科で視力検査を受け、必要に応じてメガネやコンタクトを新調しましょう。特に乱視の矯正が重要です。

検査時は真ん中の棒だけでなく両端の棒も交互に見ることがコツです。自動車学校やスマートフォンアプリで事前練習も可能です。

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4.牽引免許の取得方法と費用:あなたに最適なルートは?

4.牽引免許の取得方法と費用:あなたに最適なルートは?

牽引免許取得には三通りの方法があります。それぞれにメリット・デメリットもあるので、自分に合った方法を選択することが大切です。

教習所 vs 一発試験 vs 合宿免許!費用・期間・合格率で徹底比較

牽引免許の取得には3つの方法があります。

最も一般的なのが指定自動車教習所での取得で、12時間の講習を受けて卒業検定に合格後、運転免許試験場で適性検査を受けます。費用は12~15万円で、通い方により期間は異なります。

合宿免許は最短6日間で卒業可能な短期集中型です。毎日2~3時間の実技教習を受け、最終日に卒業検定を受験します。費用は教習所より数万円安く抑えられるのがメリットです。

一発試験は教習所を経由せず、直接運転免許試験場で技能検定を受ける方法です。費用は約6,000円と最も安価ですが、合格率は低く複数回受験が必要な場合が多いです。

実際、合格者のほとんどが教習所や合宿免許を利用しており、警察庁の統計によると一発試験での合格率は約30〜40%台にとどまっています。

確実性を重視するなら教習所、短期間なら合宿免許がおすすめです。

参考: 警察庁交通局運転免許課「運転免許統計 令和6年版」p.23

牽引免許はどれくらいで取れる?

牽引免許の取得期間は、以下の通りです。

通学技能教習12時限(学科なし)を消化するため、スケジュール次第で2週間〜1か月ほどが目安
合宿最短6日前後と、まとまった休みが取れる人には最短ルート

教習をせずに受験する「一発試験」は受かれば最短ですが、不合格を繰り返して結果的に最も時間がかかるといったケースも少なくありません。

牽引免許取得はいくらかかる?費用相場と「隠れコスト」に要注意

自動車教習所・合宿免許を利用した場合、費用は12〜15万円前後が目安となります。合宿免許のほうが少し安い傾向です。しかし、どちらの場合も当てはまりますが、費用には含まれない教材費、保険料、検定料などが別途必要となる場合があります。

Success

一定の条件を満たせば「教育訓練給付制度」を利用でき、受講費用の一部が支給される場合があります。会社の費用負担制度や補助金とあわせて確認しておきましょう。

また、技能試験に落ちたり、補習を受けたりした場合などにも追加に費用が掛かることも考えられます。

一発試験の場合は、費用が6,000円ほどと安く済みますが、それだけで選ぶのはおすすめできません。一発試験を1回で合格する人は非常に少なく、数回受けることになる場合がほとんどです。

何度も試験を受けているうちに、自動車学校と同じくらいの費用がかかるケースもあり得るので、表に出てこない費用のことも考えて、最適なルートを考えてください。

どの取得方法を選ぶにしろ、自動車教習所に問い合わせるなどして、しっかり情報収集をしながら、自分にとって適切だと思える方法で牽引免許取得を目指しましょう。

参照:厚生労働省「雇用・労働教育訓練給付金」

5.牽引免許、取得の「壁」を乗り越える具体的なコツ

5.牽引免許、取得の「壁」を乗り越える具体的なコツ

牽引免許取得の際、立ちはだかる壁は高く見えるものですが、その壁を乗り越えるためのコツはあります。壁を乗り越えるコツをつかんで、試験に臨みましょう。

最大の難関「方向転換」を攻略するコツ

牽引車運転で最も困難なのが方向転換です。全長の長い車体をまっすぐ保ちながら、幅5メートルの車庫にバックで入れる技術が求められ、多くの受験者がつまずく項目です。

バック時の基本原則は、トレーラーを入れたい方向とは逆にハンドルを切ることです。右の車庫に入れる場合は左にハンドル、左の車庫なら右にハンドルを切ります。

車庫を少し過ぎた位置で停止し、周囲確認後にバック開始。車庫手前のコーナーをかすめるようにハンドルを切り、縁石への乗り上げに注意します。

トレーラー後方の角が車庫コーナーを通過したらハンドルを逆方向に切り、車庫内でトレーラーをまっすぐに調整します。まっすぐにならない場合は前進して切り返しましょう。

最大の難関「方向転換」を攻略するコツ

牽引免許の技能試験内容と減点方式:一発合格への道

第一種牽引免許では学科試験はなく、技能試験のみが行われます。技能試験は減点方式で、70%以上の成績で合格です。交通法規に従って、正しく運転装置を操作して安全に走行する能力を技能試験ではチェックされます。

試験でチェックされる試験内容は以下のとおりです。

  • 右折左折
  • 指定場所での停車
  • 速度
  • S字走行
  • 方向転換
  • 踏切通過

前進時には車両がまっすぐになっているか、車輪がコースをはみ出していないかといった点も見られます。

一発合格のためには、車両感覚に慣れておくこと不得意な部分をしっかり練習しておくことが大切です。

知り合いにベテランドライバーがいれば同乗させてもらったり、誘導してもらったりするのもおすすめです。

牽引免許の練習サポート|アプリでイメージトレーニング

牽引免許の練習は、実際のトレーラー車両がなければ行えないため、自宅で練習をすることは困難です。しかし、試験前に少しでも感覚を身につけたいと考える方も多いでしょう。

そこで注目されているのが、トレーラーの運転を再現したシミュレーションゲームアプリです。

あくまでゲームではありますが、「運転のイメージをつかみやすい」「ハンドル操作とトレーラーの動きの関係を理解しやすい」といった理由から、牽引免許の受験者がイメージトレーニングとして活用されています。

キャリアアドバイザー

【キャリアアドバイザーのワンポイント】

深視力やミラーの見方、実際の車体の挙動までは再現しきれないため、あくまで実技を補うイメージトレーニングと考えましょう。

最大のコツは「焦らない」こと

教習がうまくいかず、何回も補習を受ける方もいます。しかし、補習を何回受けたかは、合否にも、その後の実力にも関係ありません

牽引免許の難関といわれる「バック」は、決まった手順を繰り返し練習して身につけていく操作です。今つまずいているのは、まだ手順が体に身についていないだけかもしれません。焦って諦めるのではなく、何度も繰り返し練習し、少しずつ感覚を身につけていきましょう。

POINT

試験本番も焦りは禁物です。重要なのは時間制限がないことです。焦らずゆっくりとした操作を心がければ、多少のミスもカバーできます。小刻みなハンドル操作で確実に進めることが成功の鍵です。

6.牽引免許は転職に有利?2024年問題とキャリアアップの可能性

6.牽引免許は転職に有利?2024年問題とキャリアアップの可能性

折角、転職を考えて牽引免許を取っても業界が不況では意味がありません。現在の業界の状況を確認しつつ、給与面についても確認しましょう。

「2024年問題」でドライバー需要が急増!牽引免許がおすすめな理由

「物流の2024年問題」によってトラックドライバーの労働時間が短くなり、トラックドライバーと輸送能力の不足が問題になっています。

今後もドライバー不足が懸念される中、問題を解決する方法として、中継輸送が注目されています。

中継輸送とは、1人のドライバーが集荷から配達エリアまでの輸送を担うのではなく、中継地点を設けることによって、複数のドライバーがひとつの輸送を完了する方法です。

牽引免許保持者が力を発揮できるのは、中継輸送の方式のひとつであるトレーラー・トラクター方式です。トレーラー・トラクター方式では、中継地点でトラクター(牽引車)の入れ替えだけを行います。

トラクターの入れ替えだけで作業が完了するので、荷物を出し入れする必要もなく、時間やコストを抑えることが可能です。

トレーラーの運転には牽引免許が必要になるため、今後、多くの牽引免許所持者が求められると考えられます。

牽引免許で年収アップ?トレーラードライバーの給料事情

牽引免許を活用した高収入の仕事として、トレーラードライバーや海上コンテナドライバーが挙げられます。

求人ボックス給料ナビの2026年6月調査では、トレーラードライバーの年収は561万円です。公益社団法人全日本トラック協会が2025年に公表した調査では、中型トラックドライバー(男性)の平均年収は約428万円となっています。

比較すると、トレーラードライバーの年収は約100万円以上高い水準にあることが分かります。

牽引免許の取得により仕事の選択肢が大幅に広がり、地域差はあるものの安定した高収入が期待できます。

既存のトラックドライバーからの転職にも最適で、専門性の高い牽引業務は需要が継続的にあるため、経験を積むほど年収アップの機会も増加します。

牽引免許は運送業界でのキャリア形成において、収入面でも技術面でも大きなアドバンテージとなる資格です。

参考:求人ボックス 給料ナビ「トレーラーの仕事の年収・時給・給料」公益社団法人全日本トラック協会「2024年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態

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牽引免許で運転できる仕事一覧

牽引免許を取得すると、運転できる車種が増え、転職の幅が大きく広がります。牽引免許の所持で就ける主な職種は以下のとおりです。

  • トレーラー運転手
  • トレーラータイプのタンクローリー運転手(危険物などの運搬には危険物取扱者などの資格要)
  • 海コン(海上コンテナ)ドライバー
  • トレーラーハウスのけん引ドライバー
  • 高圧ガスのタンクローリードライバー
  • フォークリフトのオペレーター
  • 農業(トラクター)      など

このように牽引免許を取得することで、輸送関係の仕事のほかにも、農業や工事現場などにも活躍の場が広がります。

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7.牽引免許の難易度に関するよくある質問(FAQ)

牽引免許の難易度に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、牽引免許の取得を目指す方からよく寄せられる疑問についてまとめました。

牽引免許は難易度が高く難しいですか?

牽引第一種免許の合格率は81.1%と高く、難易度は決して高くありません。

学科試験がなく、学歴や計算力も不要です。多くの人がつまずく「方向転換(バック)」も、手順を覚えて慣れれば克服できます。

参考: 警察庁交通局運転免許課「運転免許統計 令和6年版」p.23

牽引免許はどれくらいでとれるの?

合宿なら最短6日前後(+免許センターでの手続き1日で計7日ほど)が目安です。

通学は受講ペース次第で2週間〜1か月ほどかかります。学科がなく技能教習12時限(最短)のみのため、まとまった時間さえ取れれば短期取得も十分可能です。

牽引免許は、普通は何回で取れますか?

教習所で取る場合、卒業検定を1回で合格する人が多いです。

技能教習でしっかり練習したうえで検定に臨むため、何度も落ち続けるケースはまれです。たとえつまずいても補習を受け、1〜2回追加で取得できるのが一般的です。

大型トラックと牽引免許、どっちが難しいですか?

「難しさの種類」が違うため、一概には比べられません。

大型トラックの免許取得では、中型車や普通車よりも車体が大きくなるため、車幅感覚や内輪差、死角、エアブレーキの扱いなど、車両感覚を一から身につけなければなりません。

一方、牽引免許の難関とされるのが、特有の動きを伴う「バック(方向変換)」です。ハンドル操作とトレーラーの動きが通常の車両とは異なるため、感覚をつかむまでに時間がかかる人も少なくありません。

キャリアアドバイザー

【キャリアアドバイザーのワンポイント】

大型トラック経験者であれば、車幅感覚や内輪差といった“車両感覚”は変わらないため「牽引の方が簡単」と感じる人も多いようです。

牽引免許は独学で取れますか?

制度上は独学でも取得可能ですが、合格率は低いです。

独学で学び、試験場で技能試験を受けることも可能ですが、合格率は高くありません。現実的には教習所の利用がおすすめです。

牽引免許はいくらかかりますか?

教習所・合宿で12〜15万円前後、一発試験は1回約6,000円が目安です。

条件を満たせば教育訓練給付制度で費用の一部が支給される場合もあります。費用負担制度のある会社も多いので、一度確認してみましょう。

参照:厚生労働省「雇用・労働教育訓練給付金」

牽引免許がいらないのはどのような場合ですか?

以下の条件であれば、牽引免許はいりません。

  • 被牽引車の車両総重量が750kg以下
  • 連結状態のサイズが制限内(全長12m・全幅2.5m・全高3.8m以下)

また、故障車を緊急で牽引する場合も、ロープの長さや速度などの条件を満たせば免許なしで牽引が認められています。

8.牽引免許で切り拓く未来:高収入と安定したキャリアへの第一歩

牽引免許は「難しい」というイメージとは裏腹に、第一種免許の合格率は81.1%と高く、決して取得困難な資格ではありません。物流の2024年問題によってドライバー不足が深刻化する中、牽引免許保持者の需要は今後ますます高まることが予想されます。

トレーラードライバーの年収は561万円と中型ドライバー(男性)より約100万円高く、専門性を活かした安定収入が期待できます。取得方法も教習所、合宿免許、一発試験と選択肢が豊富で、自分に合ったルートで挑戦可能です。

運送業界でのキャリアアップを目指す方にとって、牽引免許は収入面でも技術面でも大きなアドバンテージとなる資格です。将来性のある業界で活躍したい方は、ぜひ牽引免許の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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