Googleマップには、大型車向けの設定(トラックモード)はありません。車高・車幅・総重量を登録する項目がないため、高さ制限のある高架下や、重量制限のある橋にも案内されてしまいます。
本記事では、大型車の規制に対応したナビアプリ4本を無料機能と料金で比較し、Googleマップと併用して安全に使い分ける方法を紹介します。
▼ドライバー向けの求人をお探しの方は
ドライバー転職専門の『カラフルエージェント ドライバー』にご相談ください。好待遇・高収入の求人を多数保持しており、自分に合った働き方の実現に向けて、キャリアアドバイザーが伴走します。
▼簡単・無料/30秒で完了
カラフルエージェント ドライバーに無料相談してみる
詳細は「カラフルエージェント ドライバー」にお問い合わせください
- Googleマップに大型車設定がない理由と、代わりにできる設定の限界
- 高さ・重量規制に対応した大型車向けナビアプリ4本の機能と料金
- 専用ナビとGoogleマップを併用する具体的な使い分け
1.Googleマップに大型車設定(トラックモード)はある?

Googleマップにトラックモードは搭載されていない
トラックモードとは、大型トラックやバスなど商用車向けに、車高・車幅・車長・総重量といった車両情報を登録し、その条件で通行できるルートだけを案内する機能のことです。
トラック専用カーナビアプリでは標準的に備わっています。
しかし、Googleマップにはこの機能がありません。Googleのヘルプコミュニティにも「車両サイズを登録できるようにしてほしい」という要望が長年寄せられていますが、2026年9月時点で実装されていない状況です。
そのため、Googleマップは大型車が物理的に通れるかどうかを一切考慮せず、最短距離や最速時間を優先したルートを提示します。
乗用車向けの案内をそのまま大型車に出している、と考えるのが実態に近いでしょう。
車両アイコンは変えられるが、ルートには影響しない
「Googleマップにも車の設定があるはず」と思われがちですが、変更できるのはナビ画面に表示される自車アイコンのデザインや色だけです。
ナビゲーションを開始した状態で画面上の自車アイコンをタップすると、数種類の車両デザインから選べます。
ただしこれは見た目が変わるだけで、車両サイズの登録でも、ルート探索条件の変更でもありません。トラックのアイコンを選んでも、案内されるルートは何ひとつ変わらないのです。
ここを勘違いしたまま運行すると危険なので、「Googleマップの車設定=見た目の変更のみ」と覚えておいてください。
2.Googleマップが大型車に不向きな4つの理由
車両情報を登録できないことで、具体的にどんな不都合が起きるのか。
大型車ドライバーが実際に直面しやすい4つのケースを整理します。
① 高さ制限のある高架下・トンネルに案内される
もっとも危険なのが高さ制限です。Googleマップは車高を把握していないため、制限高2.5mの高架下やトンネルへ、車高3.8mのトラックを平気で誘導します。
見落として進入すれば、車両や積荷の損傷だけでは済みません。橋桁やトンネル設備を破損させれば、道路管理者への損害賠償や長時間の通行止めにつながり、会社にも大きな損害を与えることになります。
② 重量制限のある橋を渡るルートを示される
橋には構造ごとに重量制限が設けられていますが、Googleマップは車両総重量を考慮しません。地方の旧道や生活道路には制限重量の小さい古い橋が残っており、そこを通るルートが提示されることがあります。
制限超過は道路法違反にあたるうえ、橋の健全性を損なう行為でもあります。「渡れてしまったから問題ない」では済まされません。
③ すれ違い困難な生活道路に誘導される
Googleマップは所要時間を優先するため、住宅街の抜け道や旧市街の細い道を平気で案内します。
「大型車では対向車とすれ違えず、かといってバックで戻ることも難しい」という最悪の状況に陥りがちです。
近隣住民とのトラブルや、大幅な時間ロスにも直結します。荷主への到着遅延という形で、業務にそのまま跳ね返る問題です。
④ 大型車が停められる駐車場を探せない
見落とされがちですが、これも実務では大きな痛手です。Googleマップには「大型車が駐車できる場所」で絞り込む機能がありません。
納品時間の調整で待機したいとき、休憩を取りたいとき、地図上に駐車場は表示されても、そこに10tトラックが入れるかどうかは分かりません。結果として路上駐車を選ばざるを得ない、という場面が出てきます。
3.大型車に対応したナビアプリ4選【無料機能・料金比較】
Googleマップの弱点を補うには、大型車の車両規制に対応したナビアプリの併用が現実的です。
ここでは代表的な4つのアプリを、無料で使える範囲と料金で比較します。
| アプリ名 | 大型車規制の考慮 | 無料で使える主な機能 | 有料プラン料金(税込) |
|---|---|---|---|
| トラックカーナビ by NAVITIME | ◯ | 車両情報登録、大型車を考慮したルート検索、休憩地点マップ、事故地点マップ | ・プレミアムコース:月額840円 ・プレミアムプラスコース:月額1,650円 ※アプリ内課金の場合 |
| ゼンリン地図ナビ | ◯ | 普通車・二輪・徒歩のルート検索、最新地図、周辺施設検索 | ・スタンダードプラン:月額440円 ・スタンダード+住宅地図プラン:月額1,600円 |
| バスカーナビ by NAVITIME | ◯ | 車両情報登録、大型バス規制を考慮したルート検索、駐車可能施設検索 | ・有料コース:月額1,600円(iOS版アプリ内課金の場合) |
| moviLink | ×(広い道優先のみ) | 「運転しやすい」ルート指定、渋滞情報、無料でフル機能 | 無料 |
※料金・機能は2026年9月時点。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
①トラックカーナビ by NAVITIME|無料でも大型車ルートが引ける定番

大型車ドライバーの間でもっとも名前が挙がる、トラック専用のカーナビアプリです。
最大5台まで車両情報を登録でき、車高・車幅・車長・車両総重量・最大積載量に加え、危険物積載の有無まで設定できます。
全国の大型貨物自動車の通行止めや車高・車幅などの車両規制データを保有しており、それらを避けたルートを案内してくれます。
ポイントは、大型車を考慮したルート検索が無料コースでも使える点です。加えて、ドライバー同士で集めた「トラックでも停まれる休憩地点マップ」や、車格別の事故地点マップも無料で利用できます。
有料のプレミアムコースにすると、大型貨物車の通行止め規制や車格規制、時間帯規制といった道路規制情報が地図上に表示されるようになります。
まずは無料で使ってみて、規制情報の表示が必要になったら課金を検討する、という進め方がおすすめです。
②ゼンリン地図ナビ|地図精度は随一。ただし大型車ルートは有料

住宅地図で知られるゼンリンが提供するアプリです。車両区分を中型車以上に設定すると、道幅や規制を考慮して大型車が通れないルートを回避してくれます。
特徴的なのが、大型車では危険な2段階Uターンを極力回避するルート設計と、鋭角な曲がり角がある場合の地図上での注意喚起です。
細街路の一方通行や車両制限まで作り込まれたゼンリンの地図データが土台にあるため、初めて訪れる納品先でも安心感があります。
一方で、無料で使えるルート検索は普通車・二輪・軽自動車・徒歩などに限られ、中型車以上のルート検索は月額440円のスタンダードプランが必要です。
大型車向けルート案内を利用するには、車幅・車高・総重量の登録も求められます。「無料の大型車ナビ」として紹介されることがありますが、実際には有料機能である点を押さえておいてください。
なお、Web版の「いつもNAVI」とは別サービスです。大型車ルートを使いたい場合は、アプリの「ゼンリン地図ナビ」を選んでください。
③バスカーナビ by NAVITIME|観光バス・送迎ドライバー向け

大型バスドライバーに特化したカーナビアプリです。車高・車幅・車長・車両総重量・乗車定員を登録すると、車両区分と高速道路の料金区分を自動で計算してくれます。車両は最大5台まで登録可能です。
全国の大型乗用自動車の通行止め(約50,000箇所)や、車高・車幅などの各種大型車規制(約86,000箇所)を考慮したルート検索に対応。通行できない箇所は地図上にアイコンと黒い線で表示され、タップすれば通行止めや車高・車幅・車長・総重量の制限内容まで確認できます。
トラックドライバーにとっても見逃せないのが、大型バス専用駐車場の検索機能です。全国1,300ヵ所以上を収録しており、目的地付近の駐車場を料金や予約の要否まで含めて確認できます。
Googleマップでは「大型車が停められるかどうか」で絞り込めないだけに、待機場所を事前に押さえられる価値は大きいでしょう。加えて、SA/PAの混雑情報も大型車用駐車場に対応しています。
ルート検索では「道幅優先」を選べるほか、目的地を左側に寄せる横付け設定、乗降ICの指定にも対応。運行指示書に沿って目的地と発着時刻を登録し、当日のルートや走行時間を事前確認できる「コース管理」機能もあるため、観光バスや送迎の業務との相性は特に良いアプリです。
ただし注意点が2つあります。ひとつは、規制データが大型乗用自動車(バス)基準であること。もうひとつは、対応車両が普通・準中型・中型・大型の乗用自動車に限られ、道路法の一般的制限を超える連結車両や特殊車両には対応していないことです。
トレーラーを運転する方は対象外となるため、貨物車であればトラックカーナビを選ぶのが確実です。
④moviLink|「広い道優先」で細道ストレスを減らす

トヨタが提供する無料のカーナビアプリです。ルート条件で「運転しやすい」を選ぶと、車幅の広い国道や幹線道路を優先して案内してくれます。
ただし、車両情報の登録機能や大型車の通行規制への対応はありません。
あくまで「細い道に入りにくくなる」だけであり、高さ制限や重量制限を回避してくれるわけではない点は誤解しないでください。
完全無料で使えるので、専用ナビの補助として持っておく位置づけが妥当です。
▼あわせて読みたい
トラック無料ナビアプリおすすめ5選!選び方と注意点
アプリ選びの基準や有料版との機能差を、さらに詳しく比較しています。
4.Googleマップと専用ナビの賢い併用術

前の章では大型車に対応したナビアプリを紹介しましたが、ここではGoogleマップの活用方法についても触れていきます。
Googleマップは大型車のルート案内には向きませんが、それ以外の場面では専用ナビにない強みを持っています。
ルート案内は専用ナビ、情報収集はGoogleマップという役割分担が、もっとも実務的な使い方です。
ストリートビューで納品先の前面道路を下見する
ベテランドライバーが必ずやっているのが、初めての納品先をストリートビューで事前確認することです。
前面道路の幅、電柱の位置、入口の角度、後退できるスペースの有無。地図の線を見るだけでは分からない情報が、走る前に把握できます。
専用ナビが「通れる」と判断した道でも、実際に大型車を寄せられるかは別問題です。この一手間が、現地での立ち往生を防ぎます。
目的地周辺の駐車・休憩スポットを探す
「トラック 駐車場」「大型 駐車可」といったキーワードで周辺検索をかければ、待機できる場所の当たりをつけられます。
写真や口コミから、大型車が入れそうな敷地かどうかもある程度判断できます。
ガソリンスタンドやコンビニ、飲食店の営業時間もその場で確認できるため、休憩計画を立てるうえで役立ちます。
最新の道路情報とリアルタイム渋滞を確認する
Googleマップはクラウド上で地図が更新され続けるため、新規開通した道路や工事による通行止めの反映が早いのが強みです。
道路の混雑状況が緑・黄・赤で色分け表示されるので、出発前に渋滞を避けたルートの見当をつけられます。
大型車は一度渋滞にはまると迂回が難しいため、専用ナビの案内と照らし合わせて到着予定時刻を読む材料になります。
5.今後Googleマップに大型車対応は追加される?
「いつかトラックモードが実装されるのでは」と期待している方に向けて、Google側の動きも整理しておきます。
Googleは、AIを活用した「狭路回避機能(Narrow Road Avoidance Feature)」の展開を進めています。これは、衛星画像やストリートビューから道路幅を推定し、クルマでの案内時により広い道路を優先するという機能になります。
衛星画像で地形や道路のレイアウトを、ストリートビューで建物間の距離や電柱・樹木といった地上の情報を読み取り、狭い道かどうかを判定する仕組みとされています。
この機能はGoogleマップの利用率が高いインドの一部都市で2024年から導入が始まり、今後は他地域やiOS向けにも順次展開される予定です。ただし、日本での導入時期は現時点で発表されていません。
また、2026年5月配信のAndroid版Googleマップのアプリ解析では、ナビゲーション中に「狭い道路」「未舗装路」を強調表示・警告する機能の開発が進んでいることが確認されています。こちらもまだ一般公開されている機能ではありません。
つまり、「狭い道を避ける」方向の改善は進んでいるものの、大型車の高さ制限・重量制限に対応する動きは見えていないというのが2026年9月時点の状況です。
当面は専用ナビアプリとの併用が前提、と考えておくのが安全でしょう。
6.Googleマップと大型車に関するよくある質問
-
Googleマップで大型車の設定をする方法はありますか?
-
車両サイズを登録する機能はないため、大型車向けの設定はできません。ナビ中に自車アイコンのデザインを変更することはできますが、見た目が変わるだけでルートには影響しません。大型車の規制を考慮したい場合は、専用ナビアプリを併用してください。
-
Yahoo!カーナビで大型車の設定はできますか?
-
Yahoo!カーナビにも大型車専用の設定は用意されていません。車種を登録する機能はありますが、乗用車を前提としたもので、高さ・重量規制を考慮したルート案内には対応していません。
-
無料で使える大型車ナビはありますか?
-
トラックカーナビ by NAVITIMEであれば、車両情報の登録と大型車の規制を考慮したルート検索が無料コースで利用できます。ゼンリン地図ナビは中型車以上のルート検索が有料(月額440円〜)なので、「完全無料で大型車ルートを引きたい」場合はトラックカーナビが第一候補になります。
-
Googleマップの機能はどこまで無料で使えますか?
-
個人利用であれば、ルート検索、ナビゲーション、渋滞情報、周辺施設検索、ストリートビュー、衛星写真などは無料で利用できます。追加料金は発生しません。
-
大型車で通れる道かどうかを事前に確認する方法は?
-
専用ナビアプリでルートを検索したうえで、不安な区間をGoogleマップのストリートビューで実際に確認するのが確実です。特に納品先の前面道路と最後の曲がり角は、走る前に見ておくことをおすすめします。
7.まとめ|ルート案内は専用ナビ、下調べはGoogleマップ
Googleマップには大型車設定(トラックモード)が存在せず、車高・車幅・総重量を考慮したルート案内はできません。
これは機能の一部が足りないという話ではなく、大型車のルート案内ツールとしては使えないと理解しておくべき前提です。
一方で、ストリートビューによる下見、周辺施設の検索、最新の道路情報の確認といった場面では、専用ナビにない強みを発揮します。
- ルート案内 → トラックカーナビなどの大型車対応アプリ
- 事前の下見・情報収集 → Googleマップ
この使い分けを徹底するだけで、細道への迷い込みや現地での立ち往生は大きく減らせます。安全と定時運行の両立のために、今日から役割を分けて使ってみてください。
ドライバー転職をお考えの方は
『カラフルエージェント ドライバー』にご相談ください。高収入・高待遇のドライバー求人を多数保持、最短2週間でスピード転職が可能となります。
▼簡単・無料!30秒で登録完了!
カラフルエージェント ドライバーに無料で相談してみる