タクシーやバス運転手を目指すなら、どの免許を取るべきか迷いますよね。中型二種免許は必要ないケースも多く、普通二種や大型二種が適している場合があります。
本記事では、それぞれの免許の特徴や料金・期間を比較し、あなたに最適な二種免許の選び方をご紹介します。
- 中型二種免許が必要ない理由と、向いている人の特徴
- 大型二種免許を取得すべき人のタイプと具体的なメリット
- 普通・中型・大型二種免許の料金や教習期間の違いと選び方のポイント
1.中型二種を取る必要はない理由は?

二種免許を取得する際は、どの種類が必要か見極めることが重要です。中型二種免許は一見便利に思えますが、実は多くの場合不要かもしれません。ここではその理由を詳しく解説します。
大型二種免許があればOK
大型二種免許は中型二種免許の上位互換となっており、中型二種で運転できる車両はすべて運転可能です。
将来的に大型二種免許の取得を目指すなら、わざわざ中型二種免許を取得する必要はなく、時間とコストの無駄になってしまいます。キャリアの選択肢を広げるためにも、直接大型二種免許を目指すことをおすすめします。
大型免許と費用・期間は変わらないがキャリアが狭まる
中型免許は小型バスの運転には十分ですが、路線バスやツアーバス、空港リムジンバスなど、さまざまなタイプのバスの運転には大型二種免許が必要です。
中型免許だとキャリアの幅が狭まってしまうため、長期的な視点でキャリアを広く考えている方は、取得費用や期間に大きな差がないことを考慮すると、最初から大型免許を取得する方が効率的でしょう。
タクシーなどは普通二種免許で運転可能
多くの場合、タクシーやハイヤーの運転手として働くには普通二種免許だけで十分です。乗車定員が10人未満の車両であれば、普通二種免許で対応可能なため、中型二種免許が必要になるケースはそれほど多くありません。
普通二種免許は中型二種免許より教習時間が短く、費用も安く抑えられるため、まずは普通二種免許の取得を検討し、本当に中型二種免許が必要かよく考えましょう。
▼二種免許とは?
下記の記事では、二種免許の取得には年齢、運転経験、視力などの条件があり、その方法や費用、期間について紹介しています。あわせて参考にしてください。
2.中型二種免許が向いている人

中型二種免許が不要なケースが多い一方で、この免許が最適な人もいます。キャリアプランによっては中型二種免許が強みになることも。向いている人の特徴を見ていきましょう。
タクシー運転手としてキャリアを広げたい人
基本タクシー運転手では普通二種免許で事足りますが、中型二種免許を持っていれば、普通二種免許だけでは運転できない大型のジャンボタクシーなども運転できるようになります。これは、乗客の需要に柔軟に対応するために重要な条件となります。
また、タクシー会社への就職の際、普通二種免許だけでは選択肢が限られてしまう可能性もあります。中型二種免許の取得は、就職の幅を広げるためにも有効だと言えるでしょう。
小型バスの運転手を目指している人
小型バスの運転手を目指す方には中型二種免許が必須です。乗車定員11人以上の小型バスの運転には中型二種免許が必要で、普通二種免許では対応できません。
観光バスやスクールバスなど様々な場面で小型バスの需要があり、中型二種免許の取得はキャリアの幅を広げる有効な選択といえるでしょう。小型バス運転手として活躍したい方には強くおすすめします。
旅客運送の仕事に就きたい人
旅客運送業界への就職を目指す方には中型二種免許がおすすめです。バスやタクシーなど旅客運送の仕事で広く求められるこの免許があれば、就職先の選択肢が広がります。
大型二種免許よりも比較的短期間で取得できるため、すぐに旅客運送業で働きたい方にとって最適な選択肢といえるでしょう。キャリアプランに中型二種免許の取得を組み込むことで、就職への道が大きく開けます。
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3.大型二種免許を取るべき人の特徴と理由

将来的に幅広い車両を運転したい方には、大型二種免許がおすすめです。バス運転手志望者や独立開業を考えている方にとって、大型二種免許がなぜ必要なのか解説します。
バス運転手を目指す人
バス運転手を目指す方にとって、大型二種免許の取得は必須条件です。バス会社への就職では、ほぼすべての場合で大型二種免許が求められます。
路線バスやツアーバス、空港リムジンバスなど、あらゆるタイプのバスの運転には大型二種免許が欠かせません。バス運転手としてのキャリアを歩みたいなら、まず大型二種免許の取得を目標に定めることが重要です。
さまざまな旅客車両の運転をしたい人
将来的に多様な旅客車両の運転を考えている方には大型二種免許がおすすめです。この免許があれば、あらゆる旅客車両の運転が可能になります。大型二種免許は貨物自動車の運転にも活かせるほか、観光バスやマイクロバスのドライバーとしても活躍できます。
旅客バスとトラックは構造や運転方法に共通点が多いため、幅広い職種に対応可能です。将来のキャリア選択肢を広げるためにも、大型二種免許の取得は効果的な戦略といえるでしょう。
旅客運送業の独立開業を考えている人
旅客運送業での独立開業を考えている方は、大型二種免許の取得を視野に入れるべきです。事業用車両を幅広く運転できる免許があれば、事業の選択肢が大きく広がります。
大型二種免許があれば路線バスやツアーバスの運行業務も請け負えますが、免許区分が限定されていると事業の幅が狭まってしまいます。将来の事業拡大を見据え、あらかじめ大型二種免許を取得しておくことは、独立開業に向けての重要な準備の一つといえるでしょう。
4.各二種免許の料金と期間の比較

二種免許の取得には時間とお金がかかります。各免許タイプによって教習料金や期間、維持費用に違いがあります。自分に合った免許を選ぶために、これらを比較検討しましょう。
普通二種免許
費用 | 期間 |
---|---|
24~26万円程度 | 18日~ |
普通二種免許は、タクシー運転手など小型旅客車両の運転を目指す方に最適な選択です。教習料金は24~26万円程度と比較的リーズナブルで、教習期間も2~3週間程度と短めです。
カリキュラムは座学と実技をバランスよく配置しており、短期間で効率的に必要なスキルを習得できるよう設計されています。
この免許があれば、タクシーやハイヤーなどの小型旅客車両の運転が可能となり、旅客運送業界での就職にすぐに役立ちます。短期間で取得でき、就職の幅も広がる実用的な免許といえるでしょう。
参考:株式会社 I.S.コンサルティング 免許の匠|普通二種免許とは。費用・期間・流れを徹底解説
▼普通二種免許の活かし方について
二種免許を活かせる職業はタクシー以外にも多数!以下の記事では、ハイヤーから路線バスまで、年収・メリットを比較し、自分にあった仕事探しに役立つ情報が満載です!ぜひ参考にしてください。
中型二種免許
費用 | 期間 |
---|---|
中型・大型免許:30~33万円程度 普通二種免許:24~26万円程度 普通免許:45~48万円程度 | 中型・大型免許:18日~ 普通二種免許:18日~ 普通免許:30日~ |
中型二種免許は、小型バスなどより大きな旅客車両の運転に必要な資格です。費用は30~48万円程度と、取得している免許によって差があります。教習期間は18日~30日間で取得可能です。
小型バスの運転手を目指す方やタクシー運転手としてのキャリアを広げたい方に適しています。乗車定員11人以上の車両を運転するために必須の免許であり、就職の選択肢を広げる重要な資格といえるでしょう。
参考:株式会社 I.S.コンサルティング 免許の匠|中型二種免許とは。費用・期間・流れを徹底解説
大型二種免許
費用 | 期間 |
---|---|
大型免許:31~35万円程度 普通二種免許:39~43万円程度 普通免許:47~54万円程度 | 大型免許:18日~ 普通二種免許:30日~ 普通免許:30日~ |
大型二種免許は、路線バスやツアーバスなどあらゆるタイプのバスの運転に必要な資格です。費用は31~54万円程度で、取得している免許によって差があります。
教習期間は18日~30日間で取得可能です。バス運転手を目指す方や将来的に様々な旅客車両の運転をしたい方、旅客運送業での独立開業を考えている方に最適です。中型二種免許の上位互換となるため、幅広いキャリア選択が可能になります。
参考:株式会社 I.S.コンサルティング 免許の匠|大型二種免許とは。費用・期間・流れを徹底解説
5.あなたに最適な二種免許の選択を
二種免許選びは将来のキャリアに大きく影響します。タクシー運転手を目指すなら普通二種免許が効率的で十分です。小型バス運転を考えるなら中型二種免許が必要ですが、バス運転手全般を目指すなら大型二種免許がおすすめです。
大型二種は中型二種の上位互換となり、キャリアの幅を最大限に広げられます。費用と期間を考慮しつつ、自分の目標に合った免許を選択することが重要です。適切な免許取得で、旅客運送業界での可能性を広げましょう。
▼あわせて読みたい
バス運転手という職業について、年収や働き方についてまとめた記事を紹介します。ぜひ二種免許取得後の働き方の参考にしてください。