「マイクロバスなら、昔取った普通免許や8トン限定の中型免許でも運転できるんじゃないか?」と考える方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、乗車定員11人以上のマイクロバスには、8トン限定のない中型免許以上が必要です。とはいえ、マイクロバス運転士は観光業、企業での専属ドライバー、福祉分野など、活躍の場が多岐にわたる魅力的な仕事です。
本記事では、マイクロバス運転に必要な免許の種類、取得方法、そしてこの職業がもたらす様々な可能性について解説します。免許取得から将来のキャリアプランまで、マイクロバス運転士を目指す方に役立つ情報を幅広く紹介していきます。
- マイクロバス運転に必要な免許の種類と2026年新設の「AT限定中型免許」の現状
- 免許取得の手順と値段(費用)や期間の目安
- マイクロバス運転手としてのキャリアパスと給与水準
1.マイクロバスとは?知っておきたい基本情報

マイクロバスは、一般的な乗用車よりも大きく、大型バスよりも小さい中間的な大きさの車両です。
主に少人数から中規模の団体の輸送に使用され、観光、送迎、企業や学校の行事など、様々な場面で活躍しています。
ここでは、マイクロバスについて知っておくべき基本情報をご紹介します。
マイクロバスの特徴とは?
マイクロバスの主な特徴を表にまとめました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 乗車定員 | 通常11人から29人まで |
| 車両総重量 | 8トン未満 |
| 最大積載量 | 5トン未満 |
| サイズの特徴 | 普通乗用車より大きいが、大型バスより小回りが利く |
| 用途 | 観光、送迎、企業や学校の行事、福祉施設の送迎など |
マイクロバスは、その中間的なサイズと乗車定員のおかげで、大型バスが入りづらい狭い道路や観光地でも利用しやすいという利点があります。
また、少人数から中規模の団体の移動に適していて、燃費も大型バスと比べてよいです。
普通免許では運転できないのか?
普通免許ではマイクロバスを運転できません。
2007年の道路交通法改正以前は、普通免許でマイクロバスを運転することができました。しかしこの法改正により、自動車の免許区分が「普通免許・中型免許・大型免許」の3種類に変更されました。
この変更に伴い、マイクロバスは中型免許の対象となり、普通免許では運転できなくなりました。現在、マイクロバスを運転するためには、8トン限定のない中型免許、中型二種免許、大型免許、または大型二種免許のいずれかが必要です。
ただし、例外として、1970年代に交付されたマイクロバス限定の大型自動車免許は、2007年以降も有効です。この特殊な免許を持っている方は、引き続きマイクロバスを運転することができます。
昔の普通免許(8トン限定中型免許)でも運転はできない
「以前は運転できたなら、昔の普通免許なら運転できるのでは?」と思うかもしれませんが、取得時期にかかわらず、現在普通免許ではマイクロバスは運転できません。
2007年以前に取得した普通免許は「8トン限定中型免許」に自動移行していますが、この免許でも乗車定員10人以下の車両までしか運転できないため、結果は同じです。
※車検証上の乗車定員が30人以上のバスを運転した場合は、「無免許運転(違反点数25点)」として、さらに重い罰則の対象。
参照:警視庁「交通違反の点数一覧表」
子どもを乗せる場合は人数が変わる?
マイクロバスに子どもを乗せる場合、通常の乗車定員とは異なる計算方法が適用されることがあります。
具体的には、以下のようなルールがあります。
- 12歳未満の子ども3人を大人2人分としてカウント
例えば、29人乗りのマイクロバスの場合、12歳未満の子どもだけなら最大43人まで乗車できる可能性があります。
ただし、この人数変更は安全性を考慮して慎重に判断する必要があり、必ず関連法規を確認し、適切な運用を心がけましょう。
マイクロバス免許で就ける代表的な仕事
マイクロバス運転手は、さまざまな職場で活躍しています。代表的な仕事をいくつか見てみましょう。
- 観光・ツアー送迎
観光地や空港・ホテル間の送迎、小規模ツアーの運行 - 企業・学校の専属ドライバー
会社や学校の行事・遠征の移動サポート - 福祉・介護施設の送迎
デイサービスや障がい者施設の利用者送迎、病院への通院サポート - 幼稚園・保育園バスの運転手
子どもたちの毎日の登降園送迎 - ホテル・旅館の送迎ドライバー
最寄り駅や観光スポットへの無料送迎
各職種の平均給与や一般的な勤務シフトについては、第5章で詳しく解説しています。
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マイクロバスに限らず、運送業界で活躍するうえで取得しておきたい資格は他にもたくさんあります。中型免許以外にもキャリアアップに役立つ資格を幅広くチェックしておくと、就職・転職の際に大きな武器になるでしょう。
2.マイクロバス運転に必要な免許の種類

マイクロバスを安全に運転するためには、適切な運転免許が必要です。
ここでは、マイクロバス運転に必要な免許の種類とその特徴について詳しく解説します。
車両の種類と運転に必要な免許の一覧
マイクロバスかどうかは、「乗車定員」「車両総重量」「最大積載量」の3つの条件で決まります。それぞれの条件に応じて必要な免許が異なるため、運転したい車両のスペックを事前に確認しておきましょう。
| 免許の種類 | 車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 | 主な対象車両 |
|---|---|---|---|---|
| 普通免許 | 3.5トン未満 | 2トン未満 | 10人以下 | 乗用車・軽バンなど |
| 準中型免許 | 7.5トン未満 | 4.5トン未満 | 10人以下 | 小型トラックなど |
| 8トン限定中型免許 | 8トン未満 | 5トン未満 | 10人以下 | 小型トラック(マイクロバス不可) |
| 中型免許(限定なし) | 11トン未満 | 6.5トン未満 | 29人以下 | マイクロバス(定員29人以下) |
| 大型免許 | 11トン以上 | 6.5トン以上 | 30人以上 | 大型バス・大型トラックなど |
マイクロバスの運転に最低限必要なのは「中型免許(8トン限定なし)」です。乗車定員が30人以上になる場合や車両総重量が11トンを超える場合は、大型免許が必要になります。

【キャリアアドバイザーのワンポイント】
必要な免許は実際の乗車人数ではなく、車検証に記載された「乗車定員」で判断します。
定員11人のマイクロバスに8人しか乗っていない場合でも、中型免許が必要です。
マイクロバスを運転するには最低限中型免許が必要
マイクロバスを運転するためには、最低でも中型免許が必要です。中型免許で運転できる車両の条件と、受験資格は以下の通りです。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 車両総重量 | 7.5トン以上8トン未満 |
| 最大積載量 | 4.5トン以上5トン未満 |
| 乗車定員 | 11人以上29人以下 |
| 年齢 | 20歳以上 |
| 運転経験 | 普通免許を取得してから2年以上経過 |
| 視力 | 両眼で0.8以上、片眼でそれぞれ0.5以上(眼鏡・コンタクトレンズ使用可) |
| 健康状態 | 運転に支障のない健康状態であること |
| 取得方法 | 指定自動車教習所での技能教習と学科教習の受講、その後の試験合格 |
中型免許の取得には、指定自動車教習所での技能教習と学科教習の受講、その後の試験合格が必要です。
2026年新設「AT限定中型免許」とは?
2026年4月、中型免許にオートマチック車限定の「AT限定中型免許」が新設されました。深刻化するバス・トラック運転手不足への対応策として国が導入を決定した制度です。
これまでの中型免許(MT)とどのような違いがあるか確認しておきましょう。
| 項目 | AT限定中型免許 | 中型免許(MT) |
|---|---|---|
| 運転できる車両 | AT車のみ(定員29人以下) | AT車・MT車両方(定員29人以下) |
| 限定解除の教習時間 | 約3〜5時間 | 約4〜5時間 |
| 新規取得費用の目安 | 約14万〜22万円 | 約17万〜27万円 |
| 向いている人 | AT車に慣れている方 | 幅広い車両に対応したい方 |
日常的にAT車を運転してきた方にとっては、MT車の技能習得というハードルがなくなるため、より短期間・低コストでの取得が見込めます。詳細は各教習所にご確認ください。

【キャリアアドバイザーのワンポイント】
「AT限定免許のみで応募可」の求人も出始めていますが、現場目線では古いMTのマイクロバスを使用している事業社が多いのが実情です。
そのため、現時点ではMT免許を持っている方がオートマ限定より転職では有利といえます。
中型二種免許で運転可能なマイクロバス
中型二種免許で運転可能なマイクロバスには、以下のような種類があります。
| マイクロバスの種類 | 主な用途 |
|---|---|
| 観光用マイクロバス | 観光地での送迎や小規模なツアーに使用 |
| 送迎用マイクロバス | 企業や学校、福祉施設などでの送迎に利用 |
| 路線バス(小型) | 地方の交通量が少ない路線で運行される小型のバス |
ただし、注意が必要なのは、車両の重量や乗車定員によっては大型免許が必要になる場合もあるということです。
例えば、乗車定員が30人以上のマイクロバスや、車両総重量が8トン以上のものは大型免許が必要になります。
そのため、実際に運転する予定のマイクロバスの仕様を事前に確認し、適切な免許を取得することが重要です。
二種免許の取得のメリット
マイクロバスの運転には、中型または大型の一種免許で十分ですが、二種免許の取得を検討することで、さらなるキャリアの可能性が開けます。
二種免許を取得すると、路線バスやタクシー、観光バスの運転手としての職域が広がります。一般的に二種免許保持者は給与が高い傾向にあり、深夜や休日勤務での割増賃金も期待できます。
さらに、二種免許保持者は運転の専門家として認知され、企業や団体からの信頼度が高まるでしょう。
ただし、二種免許の取得には追加の費用と時間がかかるため、自身のキャリアプランや将来の目標に合わせて慎重に検討することが大切です。
マイクロバス運転には中型免許が必要不可欠ですが、二種免許の取得を視野に入れることで、より幅広いキャリアの可能性が開けると言えるでしょう。
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二種免許には複数の種類があり、それぞれ取得条件や活かせる職場が異なります。普通二種・中型二種・大型二種の違いや、2025年以降の制度変更についても整理されているので、どの二種免許を取得すべきか迷っている方はぜひ確認しておきましょう。
送迎業務に二種免許は必要?一種免許との違いを整理
マイクロバスで人を送迎する場合、運賃・報酬が発生するかどうかで必要な免許が変わります。
| 送迎の種類 | 具体例 | 必要な免許 |
|---|---|---|
| 無償送迎 | ホテル・旅館の無料送迎、幼稚園・保育園のバス、企業の社員送迎、学校の部活遠征 | 中型一種免許(限定なし)以上 |
| 有償旅客運送 | 路線バス、観光バス、コミュニティバス、空港リムジン | 中型二種免許または大型二種免許 |
施設や企業が自社の利用者・従業員を無料で送迎する場合は、中型一種免許があれば問題ありません。
一方で、運賃を受け取って旅客を運ぶ場合は、道路運送法に基づき二種免許が必須です。コミュニティバス事業や観光バスへの就職を考えている方は、二種免許の取得を視野に入れましょう。

【キャリアアドバイザーのワンポイント】
中型一種取得後に改めて中型二種を取得する場合、追加で約30万円前後の費用がかかります。
将来的に有償旅客への転職も考えているなら、二度手間や費用負担を避けるためにも、最初から中型二種免許の取得を検討してみるのも一つの方法です。
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バス運転手に必要な免許についてもチェックしておきましょう。普通二種・中型二種・大型二種それぞれの取得方法や費用、会社による支援制度なども詳しく解説されています。将来的にバス業界でのキャリアを視野に入れている方にも役立つ内容です。
3.マイクロバスに必要な免許取得の手順

マイクロバスを運転するための免許取得は、現在の保有免許や経験によって手順が異なります。
ここでは、普通免許からの取得ステップと、8トン限定中型免許からの限定解除方法について詳しく解説します。
【普通免許】を所持している場合
普通免許を持っている方がマイクロバスを運転するための中型運転免許証を取得する手順は以下の通りです。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. 受講資格の確認 | ・年齢が20歳以上であること ・普通免許取得後、2年以上経過していること |
| 2. 適性試験の受験 | ・視力検査 (両眼で0.8以上、片眼でそれぞれ0.5以上) ・深視力検査 ・聴力検査 ・運動能力検査 |
| 3. 教習所の選択と入校手続き | ・中型免許の教習を行っている自動車教習所を探す ・必要書類(住民票、証明写真など)を準備し、入校手続きを行う |
| 4. 学科教習の受講 | ・中型車の特性や法規に関する講義を受講(約10時間) |
| 5. 技能教習の受講 | ・中型車の運転技能を習得(約20時間) |
| 6. 仮免許試験 | ・学科試験と技能試験に合格し、仮免許を取得 |
| 7. 路上教習 | ・仮免許を使用して公道での運転練習(約2時間) |
| 8. 卒業検定 | ・学科試験と技能試験に合格し、卒業証明書を取得 |
| 9. 運転免許試験場での本試験 | ・適性試験 ・学科試験 (マークシート方式、50問中45問以上正解で合格) |
| 10. 運転免許証の交付 | ・合格後、中型免許証が交付される |
通常、2〜3ヶ月程度かかります。
教習所によっては、短期集中コースを提供しているところもあるので、自分のスケジュールに合わせて選択することができます。
【準中型5トン限定免許】を所持している方が中型免許を取得する方法
準中型免許(5トン限定を含む)をお持ちの方がマイクロバスを運転するには、「限定解除」ではなく「中型免許」を新たに取得する必要があります。前章の「【普通免許】を所持している場合」と同様の手順で、中型免許を取得してください。
【8トン限定中型免許】を所持している方の限定解除方法
8トン限定中型免許を持っている方が、マイクロバスも運転できるように限定を解除する方法は以下の通りです。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. 限定解除の条件確認 | ・8トン限定中型免許取得後、3ヶ月以上経過していること |
| 2. 教習所での限定解除教習 | ・学科教習(約1時間) ・技能教習(約4時間) |
| 3. 修了検定 | ・技能試験に合格し、修了証明書を取得 |
| 4. 運転免許試験場での手続き | ・適性試験(視力検査など) ・学科試験(マークシート方式、50問中45問以上正解で合格) |
| 5. 免許証の書き換え | ・合格後、限定のない中型免許証に書き換えられる |
限定解除の過程は、通常1週間から2週間程度で完了します。
教習所によっては、1日で技能教習と修了検定を終えられる短期コースもあります。
留意点
- 限定解除後は、車両総重量11トン未満、最大積載量6.5トン未満の車両まで運転可能になります。
- マイクロバスの多くはこの範囲内に収まるため、限定解除後はほとんどのマイクロバスを運転できるようになります。
4.中型免許取得と限定解除にかかる費用と期間

マイクロバスを運転するための免許取得には、一定の費用と時間が必要です。
ここでは、中型免許と大型免許の取得にかかる費用と期間について、具体的な数字を挙げながら解説します。
中型免許取得の平均的な値段(費用)と期間
中型免許の取得にかかる費用と期間は、教習所や地域によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
| 項目 | 普通免許所持者 | 準中型免許所持者 | 8トン限定中型免許所持者(限定解除) |
|---|---|---|---|
| 費用 | 約17万円〜27万円 | 約14万円〜24万円 | 約10万円〜15万円 |
| 期間 | 約1〜2ヶ月 | 約3週間〜2ヶ月 | 約4日〜5日 |
また、一部の企業では従業員の中型免許取得費用を補助する制度を設けています。
就職や転職を考えている場合は、そのような制度のある企業を探すのも一案です。
大型免許取得の費用と期間の目安
マイクロバスの中には大型免許が必要なものもあるため、参考として大型免許取得の費用と期間についても紹介します。
| 項目 | 中型免許所持者 |
|---|---|
| 費用 | 約20万円〜25万円 |
| 期間 | 約2週間 |
| 注意点 | ・21歳以上で3年以上の運転経験が必要 ・「受験資格特例教習」を修了した場合は、19歳以上・1年以上の運転経験で取得可能 ・視力や健康状態の基準が中型免許よりも厳しい |
費用負担を軽減する方法
- 教育訓練給付金制度の利用(一定の条件を満たす場合、費用の最大70%が支給される)
- 自治体や業界団体の助成金制度の活用(地域や業種によって異なるため、事前に確認が必要)
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中型免許の上位資格である大型免許の取得を将来的に考えている方は、費用・期間・取得条件を事前に把握しておくことが大切です。教育訓練給付金など費用を抑える方法も含めて解説されているので、キャリアアップを目指す方はぜひあわせてご確認ください。
レンタカーでマイクロバスを借りる場合に必要な免許
「旅行や社内イベントなどで、マイクロバスをレンタルして自分で運転したい」といった一時的な利用でも、中型免許(限定なし)以上が必要です。普通免許や8トン限定中型免許での運転は違法になります。

【キャリアアドバイザーのワンポイント】
マイクロバスは乗用車の約1.5倍の車体サイズがあり、内輪差や死角も大きくなります。
免許を持っていても運転に不安がある場合は、運転手付きチャーターを検討するのがおすすめです。
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5.マイクロバス運転士としてのキャリア

マイクロバスの運転免許を取得すると、様々な分野でキャリアを築くチャンスが広がります。
ここでは、マイクロバス運転士として活躍できる主な分野と、それぞれのキャリアパスについて詳しく解説します。
観光業での活躍の可能性
観光業は、マイクロバス運転士にとって最も一般的で魅力的な活躍の場の一つです。
主な仕事内容には、観光地間の送迎、ガイド付きツアーの運行、空港やホテルとの送迎サービスなどがあります。
様々な観光地を訪れる機会が多く、国内外の観光客と交流できるのが特徴です。また、繁忙期には高収入が期待できるのも魅力の一つです。
しかし、課題や注意点もあります。季節や観光地の繁閑により収入が変動する可能性があり、長時間勤務や不規則な勤務形態になることもあります。
さらに、接客スキルやコミュニケーション能力が求められるため、これらのスキルを磨く必要があります。キャリアを積むことで旅行会社や観光バス会社の管理職として活躍する道も開けるでしょう。
企業や学校での専属ドライバーとしての道
企業や学校の専属ドライバーとして働くことは、安定したキャリアを築けるでしょう。
主な仕事内容には、従業員や生徒の送迎、企業の取引先訪問や出張時の送迎、学校行事や部活動での移動サポートなどがあります。
メリットは、安定した勤務形態と収入が得られることです。特定の組織に所属することで安心感が得られ、長期的な信頼関係を築きやすい環境にあります。
ただし、課題や注意点もあります。日常的なルートが中心となるため、仕事が単調になる可能性があります。また、所属する組織の規則や方針に従う必要があります。
福祉分野でのマイクロバス運転の需要
高齢化社会の進展に伴い、福祉分野でのマイクロバス運転士の需要が増加しています。
主な仕事内容には、デイサービスセンターへの送迎、障がい者施設利用者の送迎、病院への通院サポートなどがあります。
このキャリアのメリットは、社会貢献度が高く、比較的安定した需要があることです。また、人との触れ合いが多い仕事であるため、やりがいを感じやすいでしょう。
一方で、高齢者や障がい者への配慮が必要であり、場合によっては介護の基礎知識も求められます。車椅子の乗降補助など、体力的な負担もあることを考慮する必要があります。
マイクロバス運転士としてのキャリアは、個人の適性や興味に応じて選択できる幅広い可能性があります。
観光業、企業や学校の専属ドライバー、福祉分野など、これらの分野を組み合わせて柔軟なキャリアを構築することも可能です。
幼稚園・保育園バスの運転手という選択肢
「子どもたちの笑顔と感謝に包まれた職場」として人気が高いのが、幼稚園・保育園の送迎バス運転手です。毎朝・毎夕、子どもたちを安全に送り届けるこの仕事は、地域の保護者からも信頼される、やりがいの大きな職種です。
必要な免許は中型一種免許(限定なし)が基本です。あわせて持っておくと歓迎される資格・スキルには以下のものがあります。
- 普通救命講習(AED・心肺蘇生法)
- 幼児安全法に関する知識
- 園児の置き去り防止に関する安全装置の操作知識(2023年義務化)
勤務時間が比較的短くまとまっており、体力的な負担が少ない働き方を求めるドライバーにも人気の職種です。長年の運転経験を活かしながら、子どもたちの「いってきます」「ただいま」の瞬間に立ち会える特別なやりがいがあります。
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6.マイクロバス運転手に関するよくある質問

ここでは、マイクロバス運転手を目指す方が抱きやすい疑問について、Q&A形式で解説します。
-
普通免許で、マイクロバスの10人乗りは運転できますか?
-
乗車定員が10人以下の車であれば、普通免許でも運転できます。
定員10人以下に構造変更されたキャンピングカー仕様の車両や、ハイエースグランドキャビン(定員10人)などのワゴン車タイプであれば、普通免許の範囲内で運転可能です。
-
マイクロバスの「8トン限定中型免許」の限定解除は難しいですか?
-
教習所での技能教習が数時間程度(目安:4〜5時間)で完了します。
学科試験はなく技能審査のみのため、比較的短期間で限定解除可能です。技能審査も、日常的に車両を運転している方であればそれほど高くありません。
-
仕事ではなくレジャーや身内の送迎なら、普通免許でマイクロバスを運転できますか?
-
仕事・プライベートに関わらず、普通免許ではマイクロバス(定員11人~)は運転できません。
ただし、以下のような車両であれば普通免許でも運転可能です。
- トヨタ ハイエース グランドキャビン(定員10人)
- 日産 キャラバン(定員10人以下のグレード)
- 定員を10人以下に構造変更したキャンピングカー仕様の車両
レンタカーを借りる場合は、あらかじめ普通免許で運転可能か確認しておきましょう。
7.マイクロバス免許取得で広がる可能性
マイクロバスの基本情報から必要な免許の種類、取得手順、費用、そしてキャリアの可能性まで幅広く解説してきました。
マイクロバス免許(中型免許)を取得することで、観光業、企業や学校の専属ドライバー、福祉分野など、様々な領域で活躍するチャンスが広がります。
それぞれの分野には独自の魅力があり、個人の適性や興味に合わせてキャリアを選択し、構築していくことがでるでしょう。