観光バス運転手の年収は、勤続年数や勤務先の規模、担当業務により大きく変動します。
この記事では、観光バス運転手の平均年収、給料アップするための方法、必要な免許や給付金・資格取得支援制度など、網羅的にご紹介します。
- 観光バス運転手の平均年収と年齢別・企業規模別の収入差
- 年収アップの3つの方法(勤続年数・転職・手当獲得)
- 大型二種免許の取得費用と活用できる給付制度
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バス運転手全般の年収相場(路線・高速・観光の比較)を知りたい方はこちらもご覧ください。
1.観光バス運転手の平均年収
観光バス運転手の年収について、厚生労働省のデータをもとに解説していきます。

観光バス運転手の平均年収は約461万円です。
全産業の平均年収と比較すると、観光バス運転手は男性が多い職種のため、全産業男性平均を下回る水準となっています。
しかし、専門的な大型免許や高い安全責任を要求される職種としては適正な水準といえ、今後は労働環境の改善や待遇向上により、優秀な人材の確保と業界の持続的発展が期待されます。
参考:厚生労働省|観光バス運転手 – 職業詳細 – Job Tag/国税庁|令和5年分 民間給与実態統計調査
年齢別の平均年収
観光バス運転手の年収は、経験を積むほど着実に上昇する傾向があります。厚生労働省の統計(バス運転手全体)をもとにした年代別の目安は以下の通りです。
| 年代 | 平均年収の目安 |
|---|---|
| 20代 | 約350万〜390万円 |
| 30代 | 約400万〜440万円 |
| 40代 | 約450万〜490万円 |
| 50〜54歳(ピーク) | 約520万円 |
50〜54歳でピークを迎える背景には、長距離・宿泊コースを担当できる熟練ドライバーへの手当が厚くなることが挙げられます。定年後も嘱託社員として働き続けるケースも多く、長く稼ぎ続けられる職種といえます。
路線バス・高速バスとの年収比較
同じバス運転手でも、担当する路線の種類によって年収水準は異なります。観光バス運転手は手当の上乗せが多い分、頑張り次第で年収が伸びやすいのが特徴です。
| 種別 | 平均年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 観光バス | 約461万円 | 宿泊・長距離手当で上振れしやすい |
| 高速バス | 約470万円 | ルート固定で安定。深夜勤務多め |
| 路線バス | 約427万円 | 規則的な働き方。年収は低め |
高速バスが平均では若干高い水準ですが、観光バスは繁忙期の手当次第で高速バスの年収水準を超えることも珍しくありません。接客や観光案内も含めた幅広いスキルが評価される職種です。
2.観光バス運転手の年収に影響する要因

観光バス運転手の年収を理解するためには、まず具体的な仕事内容と、年収を左右する様々な要因を把握することが重要です。
年収を左右する働き方の違い
観光バス運転手の年収は、担当する業務の種類によって大きく変わります。主に貸切観光バスと定期観光バスの2つの働き方があり、それぞれに特徴があります。
貸切観光バス
貸切観光バスの場合、修学旅行や社員旅行、団体旅行などで利用され、巡回コースが運行のたびに異なります。
毎回新たな観光地を回れるため飽きにくいというメリットがある一方、運行距離や宿泊の有無によって手当が大きく変動します。
特に都道府県をまたぐ長距離コースを担当すると、長距離手当や宿泊手当などが支給される場合が多く、年収アップに直結します。
定期観光バス
定期観光バスは、決まったルートを定期的に運行するタイプで、収入が安定している反面、手当による年収アップの機会は限定的です。
しかし、経験を積むことで貸切バスの運転手としてキャリアアップすることが可能で、これが長期的な年収向上につながります。
勤務形態の違い

先ほどの観光バスの一般労働者の平均年収は約461万円でしたが、短時間労働者の場合、年収に換算すると約410万円となり一般労働者との差は51万円です。
この年収差は主に労働時間の違いによるものですが、雇用形態や経験年数、勤務地域によってさらに大きな格差が生まれます。
参考:厚生労働省|観光バス運転手 – 職業詳細 – Job Tag
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ドライバー業界全体の転職市場について知りたい方は、ドライバー転職に特化した求人サイトの選び方について詳しく解説した記事もございます。
3.観光バス運転手が年収を上げる方法

観光バス運転手として年収をアップさせるためには、戦略的なアプローチが必要です。ここでは、効果が期待できる方法を詳しく解説します。
勤続年数を積み重ねてキャリアアップ
観光バス運転手が年収を上げる最も確実な方法の一つが、勤続年数を積み重ねることです。
バス運転手(全体)の平均年収

上記はバス運転手全体の平均年収ですが、経験年数に応じて着実に年収が上昇していく傾向があります。
若年層から着実に増加し、40代後半まで安定した上昇を続け、50~54歳でピーク(約520万円)に達しています。
継続的に経験を積み重ね、安全運転技術や接客スキルを向上させることで、確実な年収アップを実現することができます。
高待遇の会社への転職を検討
現在の勤務先で年収アップの見込みが薄い場合は、より好条件の会社への転職を検討することが効果的です。
バス運転手(全体)の企業規模別平均年収
| 10~99人 | 約395万円 |
| 100~999人 | 約458万円 |
| 1,000人以上 | 約526万円 |
観光バス運転手の年収は会社の規模や経営方針によって大きく異なり、適切な転職により年収を100万円以上上げることも可能です。
転職で年収アップを実現するためには、大手バス会社や私鉄系のバス会社を狙うことが重要です。これらの会社では基本給が高く設定されているだけでなく、各種手当や福利厚生も充実しています。
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転職を成功させるためには、適切な求人情報の収集と専門的なサポートが重要です。バス運転手の転職について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考ください。
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長距離・特殊業務で手当を増やす
観光バス運転手が短期間で年収を上げる方法として、長距離コースや特殊業務への積極的な参加があります。これらの業務では通常の業務にはない特別手当が支給されるため、効率的な年収アップが可能です。
- 長距離(キロ)手当
都道府県をまたぐ100km超の運行に対して支給。会社によって1kmあたり数円〜数十円の加算となる - 宿泊手当
宿泊を伴う運行時に支給。相場は1泊あたり3,000〜5,000円程度 - ワンマン手当
ガイドや添乗員が同乗しない1人乗務の際に支給される手当 - 深夜手当
午後10時から午前5時までの深夜時間帯に勤務した際に支給される手当(通常賃金の25%以上の割増) - 繁忙期手当
春・秋の観光シーズンなど需要が集中する時期に、積極的に業務を引き受けることで加算される
たとえば宿泊を伴う長距離コースを月4〜5本担当した場合、宿泊手当と長距離手当だけで月収換算で+3〜5万円、年収換算では+36〜60万円のインパクトになります。手当の種類と金額は会社ごとに異なるため、転職時には求人票や面接で必ず確認しましょう。
4.観光バス運転手の仕事内容

観光バス運転手の仕事は、団体旅行客や個人客を安全かつ快適に目的地まで輸送することが主な業務です。運行前の車両点検、乗客の安全確保、時刻表に沿った正確な運行が基本となります。
観光地での案内や乗客とのコミュニケーション、荷物の積み込み補助なども重要な役割です。長距離運行では運転時間の管理や休憩の確保、宿泊を伴う場合は複数日にわたる責任ある業務となります。
接客スキルと高度な運転技術の両方が求められる専門職です。
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バス運転手として長く働くためには、適性を理解することが大切です。観光バス以外のバス運転手の働き方についても詳しく解説している記事がありますので、ぜひご覧ください。
5.観光バスの運転に必要な免許や給付金・取得制度

観光バス運転手を目指すなら、まず大型二種免許の取得が必須条件となります。取得費用は決して安くありませんが、各種給付制度を上手に利用することで負担を大幅に減らすことが可能です。
必要な免許
観光バス運転手には大型自動車第二種運転免許が必要で、受験資格の条件は下記のとおりです。

費用と期間(通学、普通免許所持の場合)
| 費用 | 期間 |
|---|---|
| 47~54万円 | 30日~ |
大型二種免許の取得は、ドライバーとしての新たなスタートラインです。安全運転の技術と責任感を身につけ、多くの乗客の命を預かる重要な役割を担います。
参考:株式会社 I.S.コンサルティング|免許の匠|大型二種免許とは。費用・期間・流れを徹底解説
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大型二種免許以外にも、バス運転に関連する免許について詳しく知りたい方は、バス運転に必要な免許の全体像を解説した記事もありますので、参考にしてみてください。
免許取得に関する給付制度・資格取得支援制度
教育訓練給付制度
教育訓練給付制度は、働く人のスキルアップを支援する厚生労働省の制度です。
雇用保険の被保険者または被保険者だった方が対象で、指定された教育訓練講座を受講・修了した場合に受講費用の一部が支給されます。
教育訓練給付制度の概要
支給額(どちらかに該当)
特定一般教育訓練
教育訓練経費の40%(上限20万円)が訓練修了後に支給
一般教育訓練
教育訓練経費の20%(上限10万円)が訓練修了後に支給
雇用保険の被保険者を対象とした制度のため、下記の条件が必要です。
- 65歳未満
- 在職中の方は、雇用保険期間が通算3年以上
- 無職の方は、離職翌日から受講開始日までの期間が1年以内、かつ前職の雇用保険期間が通算3年以上
指定された教習所のみ利用が可能です。まずは管轄のハローワークに適用されるか確認し、卒業検定合格後1ヶ月以内に申請してください。
参考:クラウドローン株式会社|クラウドローン|大型免許の取得費用に補助金を使う方法|教育訓練給付制度の概要や受給までの流れ、企業向け補助金も解説
資格取得支援制度
ドライバー業界では深刻な人手不足を背景に、企業による資格取得支援制度が重要な役割を果たしています。観光バス会社によっては、二種免許の取得費用を一部もしくは全額負担しています。
ただし、在籍年数の指定など条件がある場合もあるので、募集要項や面接時にしっかり確認しましょう。
6.観光バス運転手の年収と将来性
観光バス運転手の平均年収は約461万円で、勤続年数の積み重ね、大手企業への転職、長距離・特殊業務での手当獲得により年収アップが可能です。
大型二種免許取得には47~54万円かかりますが、教育訓練給付制度や企業の支援制度を活用すれば負担を軽減できます。
専門性の高い職種として、計画的なキャリア形成により安定した収入と成長を実現できる魅力的な職業といえるでしょう。
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観光バス運転手への転職を検討されている方には、未経験からドライバーになる方法について詳しく解説した記事もおすすめです。転職成功のポイントを知りたい方はぜひお読みください。
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