ヤマト運輸ドライバーの年収事情｜給与体系・キャリアを解説

ヤマト運輸（クロネコヤマト）は宅配便業界のリーディングカンパニーとして、日本中の荷物を届ける企業です。

本記事では、そんなヤマト運輸ドライバーの年収の実態と、ドライバー職の魅力について詳しく解説します。

1．ヤマト運輸ドライバーの平均年収

ヤマト運輸のドライバーの平均年収は420万円程度と言われています。

実際の年収はドライバーの年齢や経験によって変わってきますが、30代で550万円、40代にもなれば700万円近くの年収を得ているドライバーもいるとのことです。

年齢・経験別でみる年収データ

ヤマト運輸のセールスドライバーの平均年収は、年齢によって大きく変動します。

仕事を始めたばかりの20代の社員は、経験が浅いため、年収は300万円台から400万円台が一般的です。

30代になると、年収は400万円台から500万円台へと上がります。また、この年代ではセンター長などの管理職に就く人も増えてくるため、そうした人たちの年収は600万円を超えることもあるでしょう。

さらに、40代になると体力と経験の両方を習得すると、年収は平均で500万円台から600万円台となります。

役職に就いている人であれば、年収が700万円以上になるケースもあります。

このように、ヤマト運輸のセールスドライバーの平均年収は、年齢とともに着実に上昇していく傾向にあります。

経験を積み、役職に就くことで、より高い年収を得ることができるでしょう。

年代	平均年収	役職や段階
20代	300万円～400万円	新卒社員が多く、経験の浅い層
30代	400万円～500万円	一般的なセールスドライバー
30代	600万円以上	センター長など管理職
40代	500万円～600万円	様々なスキルを習得後

2．ヤマト運輸ドライバーの給与体系

ここでは、ヤマト運輸ドライバーの給与体系について取り上げていきます。

ヤマト運輸ドライバーの給料の仕組み

ヤマト運輸のドライバーの給与は、基本給と歩合給を組み合わせた「固定+インセンティブ」型です。

売上に連動した歩合給が支給されるため、モチベーション高く働ける仕組みになっています。

また、残業代もしっかりと支払われ、基本給とは別に支給されます。社員は働いた時間に応じて報酬を得られます。

さらに、ボーナスもあり、年2回夏と冬に支給されます。支給額は、個人の目標達成度に応じて変動する仕組みになっています。

つまり、社員は期初に立てた目標の達成度合いによって、ボーナスの額が決まるのです。このような目標管理制度を導入することで、社員のモチベーションを高め、会社の業績向上につなげています。

また、各種手当も充実しています。手当については後ほど詳しく解説します。

インセンティブ制度

インセンティブの平均は月6万円ほどといわれています。

インセンティブの計算方法は以下になります。

単価は地域や担当エリアによって異なりますが、インセンティブの支給は1日1万円が上限となっているようです。

モチベーションを保ちながら収入アップを目指せる、メリハリのある給与設計だと言えます。

手当の種類

ヤマト運輸では、ドライバーの福利厚生も充実しています。家族手当や住宅手当など、生活をサポートする手当が整っています。

• 家族手当
  配偶者1人につき月額5000円、子1人につき月額5000円
• 住宅手当
  世帯主で持家の場合、月額2万円
• 赴任手当
  転居を伴う配属の場合、引っ越し費用の9割を会社が負担

このほか、社会保険の完備はもちろん、財形貯蓄制度や従業員持株制度など、資産形成のサポート制度も利用できます。

▼佐川急便ドライバーの給与も気になる方はこちら

3．ヤマト運輸ドライバーの1日の仕事

ヤマト運輸のドライバーの1日は、午前中のピック便の集荷から始まります。

昼過ぎには荷物の仕分けを行い、午後から夕方にかけて配達へ。1日100個前後の荷物を扱うのが平均的なペースと言われています。

労働時間とシフト制について

拘束時間は実働8時間、休憩1時間の計9時間。シフトは固定ではなく、融通が利きます。

土日や平日に休みが取れるのは、ドライバー職の大きなメリット。有給休暇も年間20日と、しっかり取得できる環境です。

セールスドライバーとしてコミュニケーションも欠かせない

配達先でのコミュニケーションも、クロネコヤマトのドライバーの重要な仕事です。

「また頼みたい」と思われるサービスを心がけることが求められています。お客様に選ばれ続けるためのポイントを押さえ、丁寧な対応を心がけることが大切です。

▼関連記事

4．ヤマト運輸ドライバーのキャリアアップ

ヤマト運輸のドライバーのキャリアパスは、年収アップだけでなくやりがいも追求できます。

経験を積んでスキルアップすれば、セールスドライバーのエキスパートとして活躍できます。

昇進・昇格の条件と年収の変化

入社から3〜5年、ドライバー職での経験を積めば、エリアの責任者やリーダーへとステップアップできます。

役職が上がるごとに年収もアップし、40代前半で750万円以上の年収を得る社員もいます。

スキルアップとキャリアの展望

ヤマト運輸では、ドライバーのスキルアップを支援する研修制度も整っています。

配送品質の向上と安全運転のための定期研修に加え、セールスドライバーとしてのスキル向上研修もあります。

先輩ドライバーのアドバイスを受けながら、着実に成長できます。

ゆくゆくは、ドライバーのマネジメントを担う管理職を目指すことも可能となり、やりがいとステータス、そして収入アップを実現できるでしょう。

5．他の大手運送会社との年収比較

ヤマト運輸と同じ宅配便大手の「日本郵便」や「SGホールディングス（佐川急便）」の年収水準はどうでしょうか。

ここでは各社の年収と、ヤマト運輸ドライバーの年収を比較していきます。

ヤマト、佐川、日本郵便、大手運送会社3社の年収データ

ヤマト、佐川、日本郵便、大手運送会社ドライバーの平均年収は以下の通りです。

企業名	年収
日本郵便	約300万円～600万円
佐川ホールディングス	約320万円～600万円
ヤマト運輸	約360万円～700万円

ヤマト運輸の平均年収は、上記をみてわかるように他社と比較して高い水準にあります。

佐川急便や日本通運といった大手運送会社の平均年収が300万円台から600万円台であるのに対し、ヤマト運輸は360万円から700万円と、全体的に高い傾向があります。

これは、ヤマト運輸が日本国内最大手の運送業者であることや、歩合制度を採用していることが理由と考えられます。

ただし、近年は労働環境の見直しにより、以前ほど歩合制度で稼ぎにくくなってきている現状もあります。

▼合わせて読みたい

こちらでは、2024年の大手運送会社の売上ランキングや、大手15社の概要や特徴をまとめています。

6．ヤマト運輸ドライバーになるための条件

ヤマト運輸のドライバーになるには、普通自動車免許（AT限定可）が必須です。未経験の方は、3ヶ月の新人研修を経て配属されます。

必要な資格と経験

必須資格は普通自動車免許のみです。大型免許の取得支援制度もあり、入社後のキャリアアップも見据えたサポート体制が整っています。

過去に事故・違反歴のある方は、社内審査を経て採用が判断されます。

採用プロセスと研修制度

応募から内定までは、以下のステップで進みます。

• 書類選考（履歴書・職務経歴書）
• 適性検査・面接
• 内定

内定後は約3ヶ月間の新人研修を受けます。座学だけでなく、ベテランドライバーに同行しての実地研修もあるので、未経験でも安心です。

配属後も先輩ドライバーがマンツーマンで指導にあたるので、着実にスキルを身につけられます。

7．長期的なキャリアを考えている方は、ヤマト運輸ドライバーがおすすめ

ヤマト運輸は、高水準の年収とワークライフバランスを両立できる、職場環境だと言えます。

また、新人教育が充実しているので、未経験からでもしっかりスキルアップできるのも魅力です。

ベテランになれば年収700万超も狙える上、管理職へのキャリアアップのチャンスもあります。腰を据えて働きたいドライバーさんにおすすめの環境です。